水を加熱していくと、沸点である100℃で水蒸気に変化します。水蒸気をさらに加熱していくと、100℃を超える熱を蓄えた過熱水蒸気になります。この過熱水蒸気が食材にふれると水に変化し、同時に大きな熱量を食材に与えます。これが、「水で焼く」仕組みです。過熱水蒸気はとても熱量が高く、ヘルシオの庫内はおよそ300℃に達します。これほどの高温で調理すると食材が乾燥しがちなのですが、ヘルシオならば十分な量の水蒸気を与えられるため、外はカリッと軽く香ばしく、中はふっくらとジューシーな仕上がりにできます。

また、密閉された庫内は低酸素状態になるため、食材が持っている栄養素を極力壊さず、素材の旨みや甘みを活かして調理することができます。さらに、食材に含まれる油分や塩分を落とす効果もあるため、揚げ物でも焼き物でも、ヘルシーな仕上がりです。油分や塩分をコントロールしたい方には、最適といえます。

ヘルシオに特長的な機能のひとつが「まかせて調理」です。これは、過熱水蒸気の特性をうまく利用した機能で、冷凍・冷蔵・常温と、温度の違う食材を、最適な状態に同時に調理してくれます。過熱水蒸気は、温度の低いものに多くの熱を与えるという特性があります。そのため、常温よりも冷蔵された食材を強く加熱し、冷凍した食材にはさらに多くの熱を与えるということが可能になるのです。さらに、庫内に設置された「64眼赤外線ムーブセンサー」と「温度センサー」という2つのセンサーによって庫内と食材の温度を正確に測定し、同時に食材の量を判別して最適な加熱を行います。そのため、加熱ムラを抑え、食べ頃の状態に仕上げることができるのです。

ヘルシオシリーズの各モデルは、庫内容量によって22Lと30Lのサイズが設定されています。そのため、ワンルームマンションでも、余裕の広さが確保できるキッチンでも、その場所に合わせた容量をチョイスすることができます。大容量のモデルは、調理用の角皿を上下2段で使えますから、ホームパーティーや作り置き、ご家族の多い方など、一度に多くの料理を作りたい場合に大活躍してくれるでしょう。

電子レンジの庫内容量は、冷蔵庫に比べて気にされる方は少ないかもしれません。ですが、「どれほどの量を一度に調理できるか」は、大事なポイントです。その点、コンパクトなモデルから大容量モデルまでそろっているヘルシオなら、ご自宅に合ったサイズのモデルを選ぶことができます。

冷蔵庫の冷やご飯を温め直して、冷凍しておいたハンバーグを解凍して焼き上げるといった使い方は、意外と多いものです。そのたびに電子レンジを何度も使ったり、鍋やフライパンをコンロにかけたりしていては、手間も時間もかかります。ですが、ヘルシオの「まかせて調理」なら、こうした無駄がありません。常温・冷蔵・冷凍と、温度の異なる食材を角皿に並べたら、ボタンひとつで最適な状態に加熱してくれるのです。これは、「温度の低い食材を、より強く加熱する」という過熱水蒸気の特性に加えて、食材の温度と庫内温度を測定する2つのセンサーによる働きです。この機能を活用すれば、ハンバーグなどの焼き物、ジャーマンポテトなどの炒め物だけでなく、グリル料理や揚げ料理、蒸し物なども、ヘルシオ一台に任せることができます。

ヘルシオの30Lモデルは、庫内を上下2段に使うことができますから、一度に多くの料理を仕上げたい方にはぴったり。「週末に料理を作り置きして冷凍保存しておきたい」「朝食用のパンやクッキーなどの焼き菓子を作り置きしたい」といったニーズにも、しっかり応えてくれます。さらに、「まかせて調理」と併用すると、メイン料理と副菜を同時に仕上げることもできます。例えば、上段には肉と野菜、麺をのせて、まかせて調理で焼きそばを。下段ではコロッケや唐揚げ、フライドポテトなどの惣菜を温め直す、といった具合です。手間も時間もかけず、たくさんの料理を一度に作り上げることができますので、ホームパーティーでもお客様を待たせません。

インターネットと家電をつなぐIoT機能。ヘルシオシリーズは無線LANとAIを搭載しており、スマートフォンやクラウドと連携することで、便利な機能を使いこなすことができます。ヘルシオ本体には、メニューを選ぶだけで調理ができる「まかせて調理」機能がありますが、新たなメニューを「COCORO KITCHEN レシピサービス」らダウンロードすることで、メニュー数を増やしていくことができるのです。旬の素材を活かした料理や人気の高いお菓子などもありますので、作ったことのないメニューにチャレンジする楽しみが生まれます。また、調理履歴を記録してAI が解析し、よく使うメニューを操作画面に表示したり、おすすめのメニューを音声でガイドしてくれたりできます。さらに、音声認識機能を使えば、ヘルシオに話しかけるだけで調理方法と出力、加熱時間の設定が可能です。

過熱水蒸気ばかりが注目されやすいヘルシオですが、電子レンジとしての基本機能も充実しています。そのひとつが「2品同時あたため」。常温の冷やご飯と冷蔵庫に入れておいたおかずの残りなど、温度の違う食材を同時に加熱し、適温に仕上げてくれる機能です。家事に追われて忙しい時の朝食などは、昨日の残りで手早く簡単に済ませたいもの。そんなとき、この機能を使えば、加熱しすぎることもなく、程良く適温に温めることができます。この機能を可能にするのが、ヘルシオの庫内に設置された各種センサーです。「64眼赤外線ムーブセンサー」で食品の表面温度をチェックし、「絶対湿度センサー（らくチン！センサー）」で食品から出る蒸気量を測定、さらに庫内の温度を測る「温度センサー」も併用して、出来立ての温かさに加熱してくれます。

電子レンジで食べ頃の温度に加熱するのは、意外とコツがいるものです。時間が足りず、何度も加熱を繰り返したり、反対に加熱しすぎて食べられないほど熱くしてしまったり…。こうした経験は、誰にでも一度くらいはあるものです。ヘルシオなら、そうした心配はいりません。精密なセンサーを使うことで、好みの温度に温めることができます。例えば、コンビニのおにぎりなら40℃から50℃。料理に使うバターは20℃程度に温めて、使いやすく滑らかに。調理の出来上がり温度は5℃刻みで、-10℃から90℃まで設定可能。ですから、かちかちに冷凍されたアイスクリームを、-10℃に加熱するという使い方もできます。食べ物の好みは、温度ひとつとっても「舌がやけどしそうな熱々が好き」という方もいれば、「猫舌なので熱いものは苦手」という方もいます。しかし、ヘルシオならば、好みの温度に温めることが可能です。

冷凍しておいた肉や魚、野菜を解凍して、料理に使いたい。こんなときに便利なのが、電子レンジの解凍機能。ヘルシオなら、さらに細かな解凍ができます。例えば、冷凍した挽肉を解凍する場合は、すぐに調理できる生の状態に解凍するだけでなく、優しいスチームで食材を覆うことで、包丁でサックリ切れる状態に半解凍することもできます。これなら、必要な分だけ切り分けて、残りは再び冷凍しておくことができ、食材を無駄にしません。冷凍庫とヘルシオを上手に連携させることで、より効率的な調理ができるようになるのです。

ヘルシオは、スマートフォン用アプリと無線LANを使って、新しいメニューをダウンロードすることが可能です。自動調理のメニューが増えれば、料理のレパートリーも増えていきます。また、旬の食材を使った料理が増えれば、食卓から季節を感じ取ることもできるでしょう。もっといろいろなメニューを楽しみたい、毎日の生活に季節感を採り入れたいといった方には、うれしい機能です。