
【おすすめ】低温調理器の比較&選び方!人気のメーカーもご紹介
2025.3.21[更新]
低温調理器は、低温でじっくり火を通すことで、肉や魚をやわらかく調理できる器具です。料理に不慣れな方でも簡単に使えるのが特⾧で、セットして放っておくだけで、プロ並みの料理を作ることができます。低温調理器は各メーカーからさまざまな形状や機能がついたモデルが登場しているので、作りたい料理や調理する食材の分量に合ったモデルを選ぶことが大切です。
ここでは、Joshin web の家電担当者が、低温調理器を選ぶ際のポイントをプロの視点でご紹介します。メーカーごとの特⾧やおすすめのモデルについても解説しますので、ぜひ参考にしてください。

Joshin web 家電担当者「えむ」が、低温調理器のポイントやおすすめモデルを紹介いたします!
低温調理器で肉料理がジューシーに
低温調理器は、50~70℃の低めの温度で食材をじっくりと加熱する調理器具です。水を入れた鍋に本体をセットすると、水が50~70℃程度に保温され、低温の湯せんで食材をじっくりと調理します。高温で調理すると、肉や魚の水分が蒸発してパサついたり硬くなったりすることがありますが、低温調理器を使えば、肉汁の流出やたんぱく質の過度な凝固を防ぎ、肉や魚をやわらかくジューシーに仕上げることが可能です。また、火を使わないため安全で、温度管理や火加減の心配なくほったらかしで調理が行えます。低温調理器があれば、手のかかる料理も簡単においしく仕上がります。
低温調理器はこんな料理におすすめ
低温調理器で作るおすすめの料理は、火加減が難しく、失敗するとパサついたり硬くなったりしてしまう肉料理や魚料理です。例えば、ローストビーフやステーキのほか、チャーシュー、鶏ハムなどを作る際には、低温調理器が大いに活躍します。さらに、温泉卵のような繊細な温度管理が求められる料理も、低温調理器を使えば簡単に作ることが可能です。
低温調理器を使うと、高たんぱくで低カロリーな料理が手軽に作れるため、トレーニングやダイエットに適した料理を作りたい方にも適しています。


低温調理が行えるキッチン家電としては、レンジや電気鍋、炊飯器など、ほかの機器に低温調理機能を搭載したものも増えていますが、低温調理の専用器は細かな温度や時間の調整ができるため、より本格的な低温調理ができることが魅力です。低温調理専用器はスティック型が中心ですが、据え置きタイプや、ポーチ型のタイプなども登場しています。
低温調理器を選ぶ際のポイント
低温調理器を選ぶ際には、作りたい料理や調理したい食材の量などを考慮し、用途に合ったパワーや対応できる容量、温度調節機能などを満たしたものを見つけることがポイントです。具体的には、下記のような点をチェックしてください。
パワー:時短で調理したいなら1,000W以上のモデルがおすすめ
低温調理器のパワー(消費電力)は、850~1,000Wが主流ですが、モデルによってさまざまです。パワーが大きいほど、水を加熱するスピードが速く、余熱時間を短縮できます。一方で、パワーが大きいモデルほど本体のサイズが大きく収納場所を確保する必要があったり、電気代が高くなったりすることがあるので注意しましょう。

取り付け方法:手軽さを重視するならクリップ式
低温調理器を鍋に固定する方法には、クリップ式とネジ式があります。低温調理に使う鍋や容器の形状によって、適切なほうを選びましょう。
クリップ式
クリップ式の低温調理器は、本体についたクリップで鍋や容器の縁を挟んで固定するタイプです。手軽に取り外しができるのがメリットで、低温調理器の使用頻度が高い方や、使用の手軽さを重視したい方に向いています。しかし、クリップの形と使用する鍋や容器との相性によっては、うまく固定できないこともあるため、購入前に使用したい鍋や容器の形状をチェックしておくことが大切です。

ネジ式
ネジ式の低温調理器は、本体に取り付けられたネジを使用して鍋や容器の縁に固定するタイプです。クリップ式よりもしっかりと固定できるので、調理中に低温調理器がずれたり外れたりしないことがメリットです。ただし、取り付けや取り外しに時間がかかることや、クリップ式に比べて製品の選択肢が限られることがデメリットといえます。また、ネジ式は、厚さがある鍋や特殊な形状の容器にも固定しやすいため、さまざまな鍋や容器を使いたいという方にもおすすめです。
使用容器の深さ:15~20cm程の深さが必要
低温調理器を選ぶ際には、使用する容器に必要な深さもチェックしておくことが大切です。一般的に、低温調理には容器の深さが15~20cm程度必要とされています。また、多くの低温調理器は、5~15Lの容量に対応しており、通常の調理では15L程度の容量があれば十分です。しかし、一度に大量の調理を行いたい場合は、15~20Lの大容量に対応したモデルを選ぶといいでしょう。

温度・時間調節:細かい設定ができるモデルなら、より本格的な調理が可能
温度や時間の調整が細かくできるかどうかも、低温調理器を選ぶ際のポイントです。モデルによって、設定可能な温度や時間の調節方法に違いがあります。
一般的には1℃単位で温度を設定できるものが多いですが、ハイエンドモデルでは0.5℃単位や0.1℃単位で設定可能なものもあります。さらに、一部のモデルでは「最初の15分を90℃、その後30分を60℃」といったように、時間に応じた細かい温度設定が可能です。
このような細かい設定が可能な低温調理器を使用すれば、より本格的な調理が行えます。ただし、このような高機能モデルは価格も高くなる傾向があるため、購入時には作りたい料理の種類や調理のスタイルに合った機能を備えたモデルを選ぶことが大切です。

操作方法:自分にとって操作がしやすいものを選ぶ
低温調理器には、タッチパネル式とロータリー式の操作方法があります。タッチパネル式は直感的な操作が可能で、画面に表示された温度や調理時間をタッチして調整します。一方、ロータリー式はダイヤルを回すだけで温度や調理時間などの設定が可能で、水で手が濡れている状態でも操作しやすいのが特⾧です。どちらのタイプもメリットがありますが、使い心地の好みは個人によって異なるため、自分にとって使いやすい操作方法のモデルを選びましょう。

プラグ形状と電源コードの長さ:3Pタイプの場合は変換アダプターを準備
低温調理器を選ぶ際は、コンセントプラグの形状にも注意が必要です。特に3Pタイプのプラグを持つ低温調理器を選んだ場合、家庭用の2Pコンセントに接続するためには、変換アダプターが必要となります。
また、電源コードの⾧さを確認しておくことも大切です。設置場所があらかじめ決まっている場合は、コンセントまで届く十分な⾧さのコードを持つモデルを、設置場所が決まっていない場合は、場所を選ばずに使える⾧めのコードを持つモデルを選びましょう。
スマートフォン連携:アプリから遠隔で温度や時間の設定が可能
低温調理器を選ぶ際には、専用アプリをインストールすることでスマートフォンと連携できるモデルも視野に入れましょう。このようなモデルなら、アプリを通して調理の温度や時間を設定したり、調理の開始や停止を指示したりできるため、低温調理器をさらに便利に使うことができます。
形状:水を使わないモデルもある
低温調理器を使う際に、水や大きな容器を使いたくないという方には、一般的なスティックタイプの低温調理器ではなく、食材を低温調理器の庫内に据え置いて加熱するタイプや、ポーチ型の小さな耐熱袋に食材を入れて加熱するタイプのモデルを選びましょう。水や大きな容器を使用しないことで、準備や片付けの時間が短くなったり、キッチンだけでなくリビングで調理を行うことができたりと、より手軽に低温調理ができます。


スマートフォンとの連携が可能な低温調理器の中には、調理完了の通知機能や、アプリ内で閲覧可能なレシピ集などを備えているモデルもあります。接続方法はWi-FiまたはBluetoothの2種類があるので、購入前に接続方法を確認しておきましょう。
メーカー別・低温調理器の特⾧
低温調理器は、各メーカーから工夫を凝らした多彩なモデルが登場しています。ここでは、主要なメーカー3社の代表的な製品の特⾧をご紹介しますので、製品選びの参考にしてください。
葉山社中:細かい温度調整で本格的な料理を作りたい方におすすめ
葉山社中は、低温調理をスタンダードな調理法として普及させ、人々の健康的な生活を支援することを目指して事業を展開している、日本の低温調理器メーカーです。「BONIQ(ボニーク)」というブランドで低温調理器を製造・販売しています。高出力で細かい温度管理ができる高性能なモデルがそろっており、低温調理器を使って本格的な料理を作ってみたい方におすすめです。完全防水で丸洗い可能なモデルもあり、お手入れしやすい点も特⾧です。

アイリスオーヤマ:低温調理器を手軽に使ってみたい方におすすめ
アイリスオーヤマは、家電や家具のほか、ペット用品、工具、ガーデニング用品など、幅広い製品の製造・販売を行う企業です。メーカーと問屋機能を併せ持ったメーカーベンダー業態を採用しており、独自の物流ネットワークで、製造から流通まで自社で手掛けているのが特⾧です。低温調理器は、クリップ式で本体価格1万円台と、購入しやすい価格帯の製品がそろっています。一度に調理する量が多くないという方向けには、水の深さが10cm以上であれば使えるモデルがおすすめです。また、水や容器を使わず、ポーチ型の小さな耐熱袋に食材を入れて加熱するタイプも登場しています。

テスコム:水や容器が不要で手軽に低温調理を楽しみたい方におすすめ
テスコムは、ビューティー製品をはじめ、キッチン製品やリビング製品、リラクゼーション製品などを製造・販売する日本の企業です。キッチン製品は、オーブントースターや低温調理器、グリル鍋などの調理家電を製造・販売しています。テスコムの低温調理器は、湯せんによって熱を加えるのではなく、本体の庫内に食材を据え置いて加熱調理するタイプ。食材に芯温温度計を刺し、設定した中心温度を維持しながら調理する「芯温調理モード」と、庫内の加熱のみを行う「調理モード」の2種類のモードがあります。また、水や容器を用意する必要がなく、省スペースで手軽に使うことが可能です。

Joshin web 家電担当者が厳選!おすすめ低温調理器
ではここで、プロの視点で厳選した低温調理器をご紹介しましょう。いずれも Joshin web の家電担当者によるセレクトです。こちらを参考に、ぜひご自身のニーズに合ったモデルを見つけてください。
担当者おすすめの低温調理器
- 会員様web価格 9,290円 (税込)929 円相当(10%) ポイント進呈最短 6月23日( 月 ) 出荷2023年09月 発売◆水や鍋を使わず手軽に低温調理できる
◆コンパクトに収納でき、手入れも容易
◆20種類の豊富なレシピで様々な料理を楽しめる - ◆家庭で手軽に低温調理
◆「省手間」「省資源」「省エネ」
◆「毎日使える」を目指したレシピブック付き - ◆火加減が難しい肉や魚、卵料理でも、温度と時間を設定したらあとは待つだけ
◆スライド式クリップで深型の鍋から浅型の鍋まで着脱可能
◆シンプルで操作しやすいタッチパネル - 会員様web価格 20,900円 (税込)2,090 円相当(10%) ポイント進呈「おひとり様1点」◆食材の“中心温度”を測ってやわらかくおいしく仕上げる低温調理器
◆大きな鍋も水も不要でカンタン・手間無し
◆お気に入りの調理条件を登録できるメモリー機能付き
低温調理器を上手に使うコツ
低温調理器は、簡単においしく肉や魚が調理できるとても便利な器具ですが、使い方を誤ると、食中毒などを引き起こすリスクもあります。安全に調理するためには、下記の点に注意しましょう。
清潔な調理器具と新鮮な食材を使う
低温調理器で調理する肉や魚の下ごしらえをする際には、まな板やトングなどの調理器具は清潔なものを使用することで、食中毒を防げます。また、低温調理は加熱や衛生管理が不十分だと食中毒を引き起こすリスクがあるため、古くなったり傷んだりしている食材は避け、新鮮な食材を使用しましょう。

正しい温度と時間で調理する
低温調理器を使った調理で食中毒を予防するためには、正確な温度と時間で食材をしっかりと加熱することが大切です。多くの食中毒菌は、75℃以上で1分間加熱することで大部分が死滅します。例外として、ノロウイルスは85℃以上で1分間の加熱が必要です。メーカーや専門家が推奨する正しい温度と時間を守ることにより、食中毒のリスクを減らせます。

すぐに食べないなら急冷保存する
低温調理後、すぐに食べない場合は、氷水で素早く冷やしてから冷蔵庫または冷凍庫で保存します。常温での放置は雑菌が繁殖し、食中毒のリスクが高まるため、絶対にやめましょう。

食中毒にならないためには、食材の中心までしっかりと熱を通すことが重要です。低温調理器が対応している容量や容器のサイズを守らなかったり、食材を入れた袋が水に浸かりきっていなかったりすると、しっかりと加熱できない原因になるため、必ず正しい方法で使用しましょう。
低温調理器でプロの味を簡単に実現!
低温調理器は、調理中の温度管理が簡単で、プロが作ったような料理を自宅で楽しめる便利なアイテムです。調理中は放置しておけるので、調理時間中にもう一品作ったり、家事や仕事をこなしたりと、時間を有効活用することもできます。この記事を参考に、ぜひご自身にピッタリの低温調理器を選んでみてください。
スタッフが実際に使ってみた試用レポート
便利な調理家電をスタッフが実際に使ってレポート!
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