オーブントースターの日常的な用途は、パンをトーストすることが多いはず。そこで、一度に焼けるトースト枚数をチェックするのがおすすめです。一人暮らしであれば、食パンが同時に2枚焼けるモデルで十分ですが、ご家族が多い方は、一度に4枚のトーストが焼ける機種のほうが便利でしょう。

また、庫内の広さとともに大切なのが庫内の高さ。奥行きだけでなく高さが十分であれば、キャセロール（厚手鍋）などもそのまま入れられますし、ローストビーフなどのオーブン料理も存分に楽しめます。一方で、庫内が広いモデルは本体のサイズも大きくなるもの。オーブントースターは熱を発するため、設置時には周囲にある程度の隙間が必要です。設置場所の寸法を測っておき、気になるモデルがあればサイズをチェックしてみてください。

• 4枚以上
• 3枚まで
• 2枚まで
• 1枚まで

石英ガラスで作ったパイプは高熱に強く、熱変形をしないという特長があります。この中に電熱線をコイル状に巻いた物を挿し込み、熱源としたのが石英管ヒーターです。
石英管ヒーターは安価に作ることができ、水に濡れても割れることがないため、ソースや油分などがかかりやすいオーブントースターにはピッタリ。そのため、多くのオーブントースターが採用する、スタンダードな加熱方式となっています。

• 石英管ヒーター

遠赤外線ヒーターは、食材の表面で熱に変わる遠赤外線を発して、加熱するタイプの熱源です。食材をじっくりと温めることで、旨みを引き出せるのが特長。中でも焼き芋は、ほっくりとした食感と甘みで、すばらしい仕上がりが期待できます。
また、遠赤外線に加えて、食材に浸透して内部から温める近赤外線ヒーターを搭載したオーブントースターも登場。2種類の赤外線を併用することで、食材の表面と内部から効率良く加熱することができます。

• 遠赤外線ヒーター

遠赤グラファイトは、遠赤外線を発するヒーターですが、スイッチを入れてからの立ち上がりが早く、コンマ数秒のうちに発熱し始めるのが特長です。
短時間で温度を急上昇させて、一気に焼き上げられるのがポイント。トーストであれば、外側は香ばしさの際立つカリッとした仕上がりに、内側は水分を残してふんわりもっちりとした仕上がりとなります。グリル料理やオーブン料理はもちろん、庫内温度を調整すれば、温め直しや蒸し料理にも対応可能です。

• 遠赤グラファイトヒーター

スチームは、高温の蒸気を使って加熱する方式です。遠赤外線などのヒーターに補助的に蒸気を加えるものと、100℃以上の高温に過熱させたスチーム（過熱水蒸気）で食材に熱を加えるものの、2つのタイプがあります。
水分を使うことから調理後のパサつきがなく、食材がふっくら仕上がるのが特長。トーストやピザなども、表面はカリッとさせつつ、内側はしっとりふわふわな食感を保つことができます。
使用するたびに水を補給したり、お手入れをしたりする手間が必要ですが、スチーム独自のおいしさにこだわる方であれば、さほどの問題にはならないでしょう。

• スチーム

コンベクションとは、正確には加熱方法を意味する言葉ではなく、「空気の対流」を指します。加熱された庫内の空気をファンで循環させることで、ムラのない焼き上がりを実現する機能です。例えば、オーブン料理の代表格ともいえるローストビーフは、長い時間をかけてじっくり火を通すのが重要ですが、オーブントースターで作ろうとすると、ヒーターに近い部分ばかりが加熱されてしまいがち。こんなときも、コンベクション機能を搭載していれば、食材全体をまんべんなく加熱して、均一な焼き上がりが期待できます。

• コンベクション

ほとんどのオーブントースターは、温度調整が可能です。
「強・中・弱」といった数段階で切り替えるタイプや、W（ワット）数で出力を指定できるものなどがありますが、細かく温度設定できたほうが使いやすく、料理の幅も広がるでしょう。
オーブントースターの温度設定は、ガスコンロの火加減と同じです。調理が好きな方には、「最初は強火、焼き色がついたら弱火で火を通す」という具合に、自在に調整できるタイプをおすすめします。

オーブントースターには、火加減や加熱時間を自動で調節する、調理モード（オートメニュー）を搭載したモデルもあります。下ごしらえをした材料をトレーにセットしたら、あとはボタンを押すだけ。面倒な火加減はオーブントースターに任せて、その間に別の料理を作ることもできます。短時間で多くのメニューを用意できるので、来客時やホームパーティーなどで、心強い助っ人となるでしょう。

オーブントースターは使っているうちに、庫内の底部に散らかったパンくずや網・トレーにこびりついた油汚れ、焦げなど、少しずつ汚れが溜まっていきます。
そこで、日常的なお手入れがしやすい、メンテナンス性の高いモデルがおすすめです。網やトレー、扉などが外しやすい構造になっていれば、お掃除も簡単。また、庫内に特殊な塗装を施し、汚れがつきにくく、落としやすくしたモデルもあります。いつでも清潔に使いたい方は、こうしたモデルからチョイスすることをおすすめします。

遠赤グラファイトの特許技術を持つ、株式会社千石の家電ブランドがアラジンです。アラジンのオーブントースターは、遠赤グラファイトならではの、0.2秒という瞬速の立ち上がりと高火力が特長。外はカリッと、中はふわふわという、理想的なトーストを焼くことができます。
食パン2枚焼きのコンパクトモデルから4枚焼きのワイドモデルまでラインナップも豊富。直感的に操作できるダイヤルをはじめ、幅広い調理をこなせる機能性を持ちながら、レトロでかわいいデザインとカラーも大きな魅力です。

• アラジン

乾電池からエアコン、音響機器まで幅広く手掛ける総合電機メーカーのパナソニック。スチームオーブンレンジ「ビストロ」シリーズの一角として、オーブントースターをラインナップしています。
遠近トリプルヒーターにインテリジェント制御と、機能性は抜群。焼き加減や調理メニューといったさまざまな項目を、ダイヤルで直感的にコントロールできるなど、操作性も優れています。モノトーンで統一したデザインは、どんなキッチンにもスタイリッシュにフィットします。

• パナソニック

ポットや炊飯器の分野の老舗メーカー、象印。オーブントースターは「こんがり倶楽部」シリーズとして、多種多様な機種を製造しています。機能を絞ったシンプルなモデルから、じっくりと加熱できる遠赤外線モデル、25cmのピザがすっぽり収まるワイドタイプなど、ラインナップはバラエティ豊か。さまざまなユーザーニーズに応えられる幅の広さが特長です。

• 象印

調理器具の老舗メーカー、タイガーは、オーブントースターとして「やきたて」シリーズをラインナップ。エントリーモデルからワイドタイプまで、幅広いバリエーションを用意しています。こだわりの技術は、扉ガラスを二重にした「断熱Wガラス」。庫内の熱の発散を防ぎ、高温を保てる構造となっています。また、コンベクション機能により、遠赤外線と熱風で焼きムラを抑え、さまざまな調理に対応可能。食材の出し入れがラクで、使い勝手が良いのも高ポイントです。

• タイガー

2000年創業の若いメーカーであるシロカは、調理家電を中心に多くの家電製品を生み出しています。シロカのオーブントースターのフラッグシップモデルは「すばやきトースター」。コンベクション機能を持つ「炎風テクノロジー」で、1枚あたり約90秒で焼き上げる速さを誇ります。さらに、簡単に取り外せる焼き網や、本体底部に収めた引き出し式のパンくずトレーなど、使い勝手の良さやお手入れのしやすさも考慮したモデルに仕上がっています。

• シロカ