MacBook Airは、軽量・薄型で携帯性に優れた、MacBookのエントリーモデルです。後述するMacBook Proと比べるとリーズナブルですが、日常的な用途はもちろんのこと、軽い作業であればクリエイティブ用途にも十分に対応可能。持ち運ぶことが多い方のほか、性能と価格のバランスを重視する方にもおすすめです。サイズは、2024年の現行モデルでは、13インチと15インチから選べます。

2020年以降、MacBook Air はAppleが独自に開発したM シリーズのチップ（CPU）を搭載しています。Mシリーズチップは、クリエイティブ用途に適したタブレットであるiPad AirやiPad Proにも採用されていることからも、MacBook Airが高性能であることがわかるのではないでしょうか。

• MacBook Air

MacBook Proは、クリエイターやエンジニアといった、プロフェッショナル向けの高性能モデルです。映像編集や3Dモデリング、ソフトウェア開発、音楽制作などを行いたい方に加え、複数のタスクを同時進行したり、負荷の高い作業を日常的に行ったりする方などにおすすめできます。

2024年の現行モデルでは、14インチと16インチの2種類のサイズを展開。MacBook Airと同等以上の高性能なチップを搭載しており、14インチモデルではM3、M3 Pro、M3 Maxのいずれか、16インチモデルではM3 Pro、M3 MaxのいずれかのMシリーズチップを採用しています。さらに、より高画質で美しく、リアリティのある映像を実現するLiquid Retina XDRディスプレイの搭載など、プロ向けのノートPCとして創作や開発を強力に支えてくれる機能を備えている点が魅力です。

• MacBook Pro

自分に合ったMacBookを選ぶには、主な用途からMacBook AirとMacBook Proのどちらが自分に向いているか、考えることが大切です。下記のポイントを参考に、ご自身に向いているのはどちらか検討してみてください。

比較的、負荷の小さいクリエイティブ作業であれば、MacBook Airでも問題なく対応できるケースがほとんどでしょう。一方、複数のアプリを立ち上げて作業したり、負荷の大きいクリエイティブソフトを使ったり、4Kや8Kなどの高画質な動画を扱ったりする機会が多い方なら、MacBook Proを選ぶことをおすすめします。

MacBook Airが向いている方

• ウェブサイトの閲覧や動画視聴が中心である
• 文書ソフトや表計算ソフトをよく使う
• 資料作成などビジネス用途で利用する
• 高画質ではない一般的な動画編集をする
• 外出先でノートパソコンを使うことが多い

MacBook Proが向いている方

• イラスト制作や写真加工をよく行う
• 音楽制作での利用頻度が高い
• 高画質な動画の編集をする

搭載しているチップの違いは、MacBookを選ぶ上で外せないポイントのひとつです。チップは人間であれば脳にあたり、パソコンの処理能力を大きく左右します。

2024年現在、MacBook に搭載されているMシリーズのチップは、発売順にM1、M2、M3の大きく3種類に分類可能です。さらに、クリエイターやプログラマーなどに適したM3 Pro、より高品質な動画や3Dグラフィックなどを扱う方などに適したM3 Maxというように、プロ向けに性能を高めたチップも出ています。

ビジネス利用でも、軽い調べ物や資料作成などがメインであれば、M1搭載モデルを選んでも問題はないでしょう。リリースされた年が新しく、性能が高いチップほど高価となりますが、使い方によっては最新のチップではなくても十分対応できるので、用途に見合ったモデルを選ぶことをおすすめします。

MacBookを選ぶときは、ポータビリティ（持ち運びのしやすさ）を考えることも大切です。持ち運ぶ頻度が高い方なら、軽量でコンパクトな13インチMacBook Airや14インチMacBook Pro を選びましょう。特にMacBook Airは軽量・薄型で鞄にも入れやすいため、持ち運ぶ際の負担をできるだけ軽減したい方に適しています。

メモリとは、一時的にデータを保存しておくための記憶領域のことを指します。チップが脳だとすれば、メモリは作業机のような役割を果たすものと捉えるといいでしょう。処理性能が高いチップを備えていても、作業スペースが狭い（メモリ容量が少ない）と効率は下がってしまいます。近年のMacBook シリーズは、後からメモリを増設できないオンボード仕様なので、購入時にはメモリ容量を慎重にご検討ください。

日常的な使用であれば8GB、クリエイティブ作業やソフトウェア開発などには16GB以上がおすすめです。また、プロフェッショナルな用途や高負荷な作業を想定しているなら、32GBや64GBといったメモリ容量が適しています。メモリ容量が不足するとMacBookの挙動や動作にもたつきが生じたり、フリーズしたりする原因にもなりかねません。快適な作業環境を実現するためにも、用途に合ったメモリ容量を選択することが大切です。

ストレージとは、パソコンにインストールするアプリやダウンロードしたデータなどの保存領域です。ストレージが大きいほど多くのアプリやデータを保存できるため、ご自身が扱うデータサイズの目安を把握しておきましょう。

2024年の現行モデルの場合、機種にもよりますが256GBから最大8TBまでのストレージ容量を選択できます。日常的な用途であれば、ストレージは256GB程度で対応できるケースがほとんどです。写真編集や動画編集をする場合には、512GB以上のストレージ容量を備えたモデルをおすすめします。また、プロフェッショナルな用途や大規模なデータ管理に使用するなら、1TB以上のストレージ容量が最適です。

なお、ストレージはポータブルSSD（ソリッドステートドライブ）などの外付けストレージで補うこともできますが、常にストレージ容量がいっぱいに近い状態でMacBookを使うと、動作が遅くなったり、挙動が不安定になったりする原因にもなりかねません。ある程度、ストレージにゆとりを持たせておいてください。

画面サイズも、MacBookを選ぶときに見逃せないポイントです。2024年の現行モデルは、MacBook Airが13インチと15インチ、MacBook Proは14インチと16インチの2 種類ずつをラインナップしています。例えば、13インチモデルは日常的な使用に適しており、持ち運びにも便利なサイズ感です。MacBookシリーズのディスプレイは高解像度なため、13インチでも十分に見やすく、快適な環境を実現できます。

クリエイティブ作業やプログラミング作業に適したサイズは14インチです。13インチモデルと比べて本体サイズが大きく変わるわけではないため、携帯性と画面の大きさを両立したモデルといえます。

16インチモデルであれば、高度なプロフェッショナル用途にも対応できます。画面の表示領域が大きいため、例えば動画編集の際にタイムラインを幅広く表示できるといった点がメリットです。MacBook Proをデスクトップパソコンの代替として活用したい方にも適したサイズといえます。

なお、16インチモデルは本体サイズも大きくなります。持ち歩いて使用する場合、現在お使いの鞄に収納できるかどうかも確認しておいてください。

Type-Cハブは、MacBookに周辺機器を接続するポートの数や種類を拡張するためのアイテムです。特に、MacBook Airシリーズは、本体のポート数が限られていることから、さまざまな機器を接続したい場合、不便と感じる可能性があります。複数のポートを備えたType-Cハブを用意しておくと、MacBookの接続性が拡張されて便利になるでしょう。

なお、Type-Cハブによって、搭載されているポートの数や種類が異なります。一般的には下記のようなポートを備えたモデルが多いため、接続したい周辺機器に合ったType-Cハブを選んでみてください。

■Type-Cハブに搭載されている主なポート

• Type-Cハブ

HDD やSSDといった、外付けストレージも準備しておくと便利です。画像や動画のようなサイズの大きいデータをMacBookに保存していくと、次第にストレージ容量を圧迫していく可能性があります。内部ストレージ不足はMacBookの動作にも影響を与えるおそれがあることから、定期的に外付けストレージへとデータを移しておくのがおすすめです。

最近では、手のひらに収まるサイズのコンパクトなSSDも多く見られるようになりました。SSDはHDDと比べて高速で読み込みや書き込みができるほか、耐久性も高い点が特⾧です。外出先で編集・保存したデータを自宅で外付けストレージへと移すことも、ポータブルSSDを持ち歩いてデータを直接保存していくこともできます。ストレージ容量を多く使用することが想定される方は、MacBookといっしょに外付けストレージも購入しておくといいでしょう。

• 外付けハードディスク
• SSD（ソリッドステートドライブ）｜外付けタイプ

MacBookを適切な高さで固定しておくためのスタンドも、おすすめアイテムのひとつです。MacBookに限らず、ノートパソコンはキーボードが水平に設計されているため、⾧時間タイピングをしていると、首や肩が痛くなってしまうことがあります。また、ディスプレイを目線の高さに合わせることにより、ラクな姿勢でウェブサイト閲覧や動画視聴などを楽しめるでしょう。スタンドを使用することで、MacBook本体の熱を効果的に逃がす効果も期待できます。

なお、MacBookの本体を閉じた状態で、外部ディスプレイと外部キーボード、マウスをつなぐと、デスクトップパソコンのように使用できる「クラムシェルモード」になります。このとき、MacBook本体を立てた状態で設置できるタイプのスタンドがあると、デスク上のスペースをより広く使うことが可能です。

• スタンド・スライダー

MacBookは、指でなぞってカーソルを移動させるトラックパッドのみで操作することもできますが、より精密な操作をしたい場合には、Bluetoothマウスを用意しておくと便利です。MacBookと一度ペアリングしておけば、次回からは電源を入れるだけですぐに無線接続でマウスが使えます。外出先でマウスを使いたい方には、持ち運びに便利な非常に小型のBluetoothマウスもあります。

なお、Apple純正のBluetoothマウス「Magic Mouse」は、Macとのペアリングも自動で相性は抜群。Apple純正品にこだわりたい方は、Magic Mouseの購入を検討してみてはいかがでしょうか。

• マウス｜Bluetooth
• Apple 純正アクセサリー

⾧時間のタイピング作業を想定している方には、外付けキーボードをおすすめします。外付けキーボードは打鍵感が良く、⾧時間のタイピングでも指が疲れにくいことに加え、キーボードとディスプレイの距離を適切に調整しやすくなるのが特⾧です。外付けキーボードは、非常に多くの種類がリリースされているため、選ぶ際には下記の点を押さえてください。

外付けキーボードを選ぶポイント

• 無線接続・有線接続:どちらにも対応しているモデルもある
• テンキーの有無:持ち運ぶ場合にはコンパクトなテンキーレスがおすすめ
• キーピッチ・キーストローク:打ちやすいと感じるものを選ぶことが大切
• バックライトの有無:暗い場所で使用する場合には、バックライトありが便利

なお、MacBook用に購入するなら、Mac向けのキー配列になっているキーボードのほうが使いやすいでしょう。Mac特有のCommand（コマンド）キーが配置されているかどうかで、Macに対応しているキーボードかどうかが見分けられます。

• キーボード
• Apple 純正アクセサリー