
【おすすめ】動画編集用パソコンの比較&選び方!人気のメーカーもご紹介
2025.3.21[更新]
動画編集をスムーズに行うためにセットアップされた、動画編集用パソコン。ハイスペックなモデルが多く、機種選びで迷ってしまう方もいるかもしれません。そこで、パソコンに精通する Joshin web パソコン担当者が、プロの視点で機種選びのポイントを解説。メーカーごとの特長や、おすすめのモデルなどをご紹介します。これから動画編集を始めようと考えている方から、すでに多くの動画編集を手掛けてきた方まで、本記事を参考に「これだ!」という一台を見つけてください。

Joshin web パソコン担当者「牛丼」が、動画編集用パソコンのポイントやおすすめモデルを紹介いたします!
動画編集用パソコンの最新トレンド
近年の動画編集用パソコンのトレンドとして、映像処理を司るグラフィックボードの高性能化と価格やモデルの幅広さ、小型・軽量化が挙げられます。ひと昔前であれば、いわゆるクリエイター向けパソコンは大型で消費電力が大きく、高価格なモデルが多数を占めていました。しかし、近年は優れた映像処理能力を備えながらも、比較的コンパクトなノートパソコンが多数登場しています。価格に関しても、安価ではないものの手を出しやすい価格帯のモデルの選択肢も増えたことで、ビギナーの方も動画編集を始めやすくなりました。
例えば、マウスコンピューターの 「DAIV」シリーズ は、豊富なモデル展開が特⾧。クリエイターを目指す方からプロの映像クリエイターやCGクリエイターまで、幅広いニーズをカバーしています。元々は映画業界での使用を想定した規格「DCI-P3色域」を100%カバーするディスプレイを備えたモデルや、240Hzの高リフレッシュレート(1秒間にディスプレイ上で画像を切り替えられる回数)を実現したモデルなどもラインナップ。24時間365日のアフターサポートで、動画編集用パソコンに関する困り事をいつでも電話で相談できるのも心強いでしょう。
また、MSIの「Stealth 16 AI Studio 」シリーズやASUS の「ROG Zephyrus」シリーズのように、デスクトップパソコンクラスの処理能力を備えたノートパソコンをラインナップするメーカーも見られるようになりました。例えば、Stealth 16 AI Studio A1V は、ノートパソコンながら4K動画編集にも対応できるような画像処理性能を備えています。
このように、ハイエンドなノートパソコンや、エントリーユーザーにも比較的手が届きやすいモデルが続々と登場しているのが、昨今の動画編集用パソコンのトレンドです。

高スペックのパソコンでなければ動画編集ができないわけではありません。ただし、スペックが低いと動画の書き出しなどに時間がかかってしまう傾向があります。近年は、価格と性能のバランスがとれたモデルも多数登場していますから、予算の範囲内でできる限り性能にこだわってモデルを選ぶことをおすすめします。
動画編集用パソコンを選ぶ際のポイント
動画編集用パソコンには、性能や価格の異なるさまざまなモデルがあります。多彩なラインナップの中からご自身にピッタリのモデルを選ぶには、使用予定の動画編集ソフトに対応するOSを選んだり、CPU(Central Processing Unit:中央処理装置)やメモリ、GPUなどのスペックを確認したりすることが大切です。ここでは、動画編集用パソコンを選ぶときのポイントについて詳しく見ていきましょう。
形状:使用環境に合わせてデスクトップかノートパソコンか選ぶ
動画編集用パソコンには、大きく分けてデスクトップパソコンとノートパソコンの2種類があります。デスクトップパソコンは据え置きで使うことが前提のモデルですが、ノートパソコンは持ち運びが可能です。外出先で動画編集に取り組む機会が多い方には、ノートパソコンが適しています。室内のみでパソコンを使用するなら、デスクトップとノートのどちらでも問題ありません。
ただし、一般的にはデスクトップパソコンのほうが、動画編集に必要なスペックを確保しやすい傾向があります。また、後からパーツを交換したり増設したりできるため、予算や必要性に合わせて後からアップグレードしたい方には、デスクトップパソコンがおすすめです。

推奨動作環境:動画編集ソフトに適したスペックを選ぼう
使用する予定の動画編集ソフトに記載されている「最低動作環境」と「推奨動作環境」は、動画編集用パソコンを選ぶときに見逃せないポイントです。最低動作環境とは、動画編集ソフトを動かすために必要な最低限のスペックのこと。最低動作環境ぎりぎりでは余裕がないため、実際には推奨動作環境を満たすスペックのパソコンを選ぶのが無難といえます。
また、どのような動画を扱いたいか、事前に確認することも重要です。解像度の高い4K動画やVR(仮想現実)動画などの高度な動画を編集するなら、パソコンも相応のスペックが必要ですが、YouTubeなどの動画投稿サイトにアップロードする動画の編集は、それほどのスペックのパソコンでなくても対応できる可能性があります。
ただし、動画のレンダリング(動画にのせたテロップや音声といった各要素をひとつに統合すること)や、編集後の動画を書き出しする際に要する時間は、パソコンのスペックに左右されがちです。スペック不足だとプレビュー画面がスムーズに表示されなかったり、複数のレイヤーを使用する動画をうまく編集できなかったりするおそれがあります。できるだけ高性能なモデルを選ぶことで快適な作業環境を確保でき、作業時間の短縮にもつながるでしょう。

OS:使用予定の動画編集ソフトに対応しているか確認
OS(オペレーティングシステム)とは、パソコンの土台となるソフトウェアのことです。動画編集用パソコンのOSとしてはMicrosoft Windows やmacOSが主流ですが、OSによっては特定の動画編集ソフトが対応していないことがあるため、しっかり確認することが大切です。具体的なOSと対応する動画編集ソフトの例は、下記の表を参考にしてください。
■主なOS と対応する動画編集ソフトの例
OS | 動画編集ソフトの例 |
Microsoft Windows | AviUtl、PowerDirector |
macOS | iMovie、Final Cut Pro |
Microsoft Windows / macOS 両方 | Adobe Premiere Pro、DaVinci Resolve、Filmora |
なお、使いたい動画編集ソフトがMicrosoft WindowsとmacOSのどちらにも対応する場合は、好みや使い勝手に合わせてOSを選べば問題ありません。

CPU:Core i7またはRyzen 7以上がおすすめ
CPUとは、パソコンの頭脳にあたるパーツのこと。パソコンの処理能力を決める重要な部分で、性能不足だとプレビュー表示やエンコード(圧縮や形式の変換)などの操作時に、フリーズなどのトラブルが発生するリスクが高まります。動画編集に適した性能のCPU を搭載したモデルを選ぶことが大切といえます。
現在、2大CPU メーカーとされているのが、インテルとAMD です。代表的なのはインテルの「Core i」シリーズやAMD の「Ryzen」シリーズで、「Core i7」「Ryzen 7」などのように、世代(発売された順)を表す末尾の数字が大きいほど性能は高くなっています。解像度がフルHD(1920×1080)の動画編集であればCore i5 やRyzen 5 でも対応できる場合もありますが、Core i7やRyzen 7以上のCPU 搭載モデルを選びたいところ。なお、同じCore i7のCPU でも、世代によって性能が異なるため、搭載されているCPUの世代も確認してください。

メモリ:できれば16GB以上のモデルを選ぶ
メモリとは、データやプログラムを一時的に保存するための記憶領域のことを指します。CPUが頭脳だとすれば、メモリはさまざまな作業をするための「作業机」のような役割を果たすパーツです。複数のタスクを並行して処理する際には、データを一時的にメモリに保存しておく必要があります。作業の快適性を保つため、最低でも8GB以上、できれば16GB以上のモデルを選ぶことをおすすめします。3DCG(3次元コンピューターグラフィックス)など複雑な映像処理を行うなら、32GB以上のメモリを確保しておく必要があるでしょう。

ストレージ:SSDとハードディスクを併用するのもおすすめ
ストレージとは、データを保存しておくための大容量記憶機器のことを指します。ストレージは、大きく分けてSSD(ソリッドステートドライブ)とハードディスク(HDD)があります。SSDはハードディスクに比べて静音性に優れ、データの高速アクセスが可能なほか、衝撃にも強い点が特⾧。一方、SSDはハードディスクよりも高額になりやすい傾向があります。
動画ファイルはドキュメントファイルや画像ファイルと比べてデータサイズが大きいため、余裕のあるストレージ容量のパソコンを選ぶことをおすすめします。ただし、大容量SSDのモデルは高価格なものが多いことから、例えば作業用ストレージとして480~512GB程度のSSDを搭載したモデルを選び、データ保存用にハードディスクを併用することで、価格を抑えながら容量を確保する方法もいいでしょう。いずれにしても、ストレージ容量にはできるだけ余裕を持っておくと安心です。

GPU:CPUの負荷を下げつつ高度な映像処理が可能
GPU(グラフィックボード)とは、画像や映像を処理するための専用プロセッサのことを指します。使用予定の動画編集ソフトが推奨するGPUのスペックをあらかじめ確認しておき、推奨環境以上のモデルを選ぶことが大切です。
一般的なパソコンだと、GPUをマザーボードに内蔵した(オンボードグラフィック)モデルや、CPUとGPUを統合しているモデルも少なくありません。ですが、動画編集用のパソコンなら、専用グラフィックボードを備えたタイプを選ぶのがおすすめです。GPU を独立して搭載することで、CPUへの負荷を軽減しながら高度な映像処理に対応できます。また、高性能の動画編集ソフトを使えたり、レンダリングやエンコードを高速で行えたりするといったメリットがあります。
現在、主流のGPU はNVIDIAの「GeForce」シリーズや、AMDの「Radeon(ラディオン)」シリーズです。動画編集ビギナーの方なら、GeForce GTX 1650 SUPER以上、もしくはRadeon RX 6600以上を目安に選んでください。

画面サイズ:15インチ以上なら作業しやすい
ノートパソコンの場合、画面サイズも慎重に選ぶ必要があります。ビジネスなどに利用されるノートパソコンの多くは13インチ程度の画面サイズが標準的ですが、動画編集に使うのであれば15インチ以上を選ぶのがおすすめ。15インチ以上のモデルになると本体が大型になるため、前述の専用グラフィックボードを搭載したモデルの選択肢も増える傾向があります。
画面サイズが小さいパソコンで動画を編集できないわけではないものの、タイムラインの表示エリアが限られてしまい、作業がしにくくなるおそれがあります。ノートパソコンを頻繁に持ち歩くのでなければ、15インチ以上のモデルを選ぶのが無難でしょう。

ディスプレイの解像度:編集する動画に合わせて解像度を選択
ディスプレイの解像度は、編集する動画の解像度に合わせて選ぶことが大切です。主にフルHD(1920×1080)の動画を編集するならフルHD以上のディスプレイを、同様に4K(3840×2160)の動画を編集するなら4K以上のディスプレイを選んでください。
ディスプレイが高解像度なほど、価格は高くなる傾向はありますが、映像の細かな部分までチェックしやすくなります。また、映像が明瞭になることで、比較的目が疲労しづらいともいわれます。予算との兼ね合いも考慮しながら、ご自身に合った解像度のモデルを選びましょう。

バッテリー駆動時間:10時間以上だと出先での使用も安心
外出先で動画編集に取り組む機会が多い場合には、ノートパソコンのバッテリー駆動時間も必ずチェックしておきましょう。動画編集は、パソコンに大きな負荷がかかるため、バッテリーも消費しがち。できるだけバッテリー駆動時間が⾧いモデルを選ぶことをおすすめします。
バッテリー駆動時間が10時間以上のノートパソコンなら、日中は外出先に持ち出して動画を編集し、帰宅後は電源につないで作業の続きに取り組むといった使い方ができます。


動画編集に対応したスペックのパソコンは、各メーカーで「クリエイター向け」にカテゴライズされているケースが多く見られます。判断に迷った際には、クリエイター向けパソコンのシリーズから選ぶのもいいでしょう。
メーカー別・動画編集用パソコンの特⾧
動画編集用パソコンは、さまざまなメーカーから登場しています。ネットや店頭で見比べているとモデル選びに迷ってしまうかもしれませんが、メーカーごとの特⾧を知っておくことで、機種選びがスムーズにいくこともあります。ここでは、多くのクリエイターから信頼を集める、代表的な動画編集用パソコンのメーカーをご紹介しましょう。
MSI:ゲーミングPC開発のノウハウを活かしたモデルを展開
台湾に本社を置くMSI。ゲーミングPC の分野で知名度の高いメーカーですが、クリエイター向けノートパソコンやデスクトップパソコンも提供しています。ゲーミングPCで培ったノウハウを活かしつつ、動画編集に適したCPU・GPU性能や、ディスプレイ解像度などのモデルを用意しているのが特⾧です。また、スタイリッシュで洗練されたデザインを採用している点も魅力のひとつといえます。高性能ながら、携帯性に優れたコンパクトなノートパソコンもラインナップしているので、外出先で動画編集に取り組みたい方にもおすすめです。

GIGABYTE(ギガバイト):クリエイター向けシリーズ「AERO」などを展開
GIGABYTE(ギガバイト)は、ゲーミングPCからクリエイター向けのパソコンまで、幅広い製品ラインナップを展開する台湾のメーカーです。マザーボードやグラフィックボードをはじめとするPCパーツも手掛けています。動画編集に適したパソコンとしては、クリエイター向けノートパソコンの「AERO」シリーズなどを展開。17.3インチの大型ディスプレイを備えたモデルや、4K有機ELディスプレイに高性能GPUを備え、静音性も高いモデルをラインナップしています。大画面で編集したい方や、高解像度の動画を編集したい方などにおすすめです。

DELL(デル):拡張性が高く、購入後の増設がしやすい
世界的なテクノロジー企業であるDELL(デル)は、デスクトップパソコン、ノートパソコンとも製品ラインナップが充実しています。クリエイター向けハイエンドモデルの「XPS」シリーズをはじめ、用途や目的に応じて幅広い選択肢があるところが強みといえるでしょう。
特に、デスクトップパソコンは拡張性が高く、購入後も用途に応じて、ストレージやメモリ、GPUの追加・増設といった性能向上が図れます。例えば、動画編集を始める当初は最小構成にしておき、将来的に4K動画などを編集することになった際には、メモリやGPUを増設することも可能です。どのような動画を編集するか明確に決まっていない方や、拡張性を重視してパソコンを選びたい方に適しています。

ASUS(エイスース):動画編集に適したノートパソコンが充実
ASUS(エイスース)はマザーボードやパソコンを扱う台湾のメーカーです。同社のパソコンの主力はノートで、「Vivobook」シリーズや、ゲーミング向けの「ROG」シリーズなど、動画編集に適したスペックのモデルが充実しています。携帯性に優れながらも高性能なCPUやGPUを搭載した処理能力の高いモデルから、エントリーユーザーが手に取りやすい価格のモデルまで、ラインナップが豊富。さまざまなタイプから、自分に合った一台を選ぶことができるでしょう。


パソコンのメーカーによって、動画編集のしやすさは変わりません。ただし、NECや富士通などの国内メーカーには、専用グラフィックボードを搭載したパソコンはないため注意が必要です。MSIやGIGABYTE、DELLなどは、専用グラフィックボードを搭載したモデルも幅広く展開しています。
Joshin web パソコン担当者が厳選!おすすめ動画編集用パソコン
ではここで、おすすめの動画編集用パソコンについて、Joshin web のパソコン担当者がプロの視点で厳選したモデルをご紹介しましょう。利用シーンや予算、使用予定の動画編集ソフトなどに合わせて、ご自身に合った一台を見つけてください。
担当者おすすめの動画編集用パソコン
- 会員様web価格 289,800円 (税込)2,898 円相当(1%) ポイント進呈最短 4月28日( 月 ) 出荷◆Windows 11 Pro
◆16インチ、4K+(3,840×2,400)、OLED(有機EL)グレア、60Hz
◆インテル Core Ultra 7 プロセッサー 155H
◆メモリ 32GB LPDDR5 オンボードメモリ
◆ストレージ 1TB(M.2 NVMe)
◆NVIDIA GeForce RTX 4060 Laptop GPU - 会員様web価格 293,464円 (税込)2,935 円相当(1%) ポイント進呈最短 4月28日( 月 ) 出荷2024年08月 発売◆Windows 11 Home
◆14型 TFTカラー液晶 ノングレア 、2,560×1,600ドット (165Hz)
◆AMD Ryzen AI 9 HX 370 12コア/24スレッド プロセッサ 最大5.1GHz
◆NVIDIA GeForce RTX 4060 Laptop GPU (NVIDIA Optimus Technology対応) (最大100W)
◆メモリ 32GB / ストレージ SSD 1TB - 会員様web価格 189,655円 (税込)1,897 円相当(1%) ポイント進呈最短 4月28日( 月 ) 出荷2024年07月 発売◆Windows 11 Home
◆14.0インチ WQXGA 広視野角 非光沢 タッチパネル ComfortView Plus/Dolby Vision搭載
◆Snapdragon X Plus X1P-64-100
◆メモリ 16GB / ストレージ 512GB SSD
◆Office Home&Business 2021+Microsoft 365 Basic 12ヶ月試用版(デジタルライセンス版) - 会員様web価格 269,800円 (税込)2,698 円相当(1%) ポイント進呈最短 4月28日( 月 ) 出荷2024年10月 発売◆Windows 11 Home 64ビット
◆16型 2,560×1,600 (WQXGA)
◆インテル Core i7-13700H プロセッサー 14 Cores (6 P-cores 8 E-cores) 20スレッド
◆メモリ 16GB/ストレージ 500GB
◆NVIDIA GeForce RTX 4060 Laptop GPU
◆KINGSOFT WPS Office 2 Standard ダウンロード版
動画編集用パソコンのおすすめ関連商品
動画編集用パソコンを使用するにあたり、容量を拡張したり、作業の効率を上げたりするために役立つ、さまざまなアイテムがあります。動画編集用パソコンといっしょにそろえておきたいおすすめの関連商品について紹介しましょう。
外付けハードディスク:動画編集には欠かせないアイテム
データサイズが大きくなりやすい動画の編集作業には、外付けハードディスクは必須アイテムといっても過言ではありません。本体に内蔵されたSSDやハードディスクでは容量不足が懸念される場合、外付けハードディスクを用意しておくのがおすすめです。
外付けハードディスクの価格は、容量のほか静音性能によっても異なります。静音性の高いファンレスタイプのハードディスクも販売されているため、静かな場所で作業する機会が多い方はこうした製品を選ぶといいでしょう。

PC増設用メモリ:必要に応じて容量を増やし、作業の快適性を確保
PC増設用メモリとは、パソコンのメモリ容量を増やすパーツです。増設用のメモリスロットを備えたノートパソコンやデスクトップパソコンであれば、必要に応じてメモリ容量を増やすことができます。
エントリーユーザーの場合、ご自身の扱いたい動画に、どの程度のメモリ容量があれば快適な編集作業ができるか、判断しにくいかもしれません。その場合、追加のメモリスロットを搭載したモデルを選んでおけば、購入後に柔軟に対応できるでしょう。

モニター:動画編集用なら解像度と色域をチェック
デスクトップパソコンの場合はモニターが必須ですが、ノートパソコンの場合も外部モニターを用意しておくと、大きな画面で快適に動画を編集できます。専用グラフィックボードを搭載したノートパソコンであれば、ほとんどの場合、4Kなど高解像度の外部モニターにも問題なく映像を出力できるでしょう。
モニターを選ぶ際には、解像度と色域を必ずチェックしてください。高解像度の動画を編集する予定があるなら4Kモニターを選ぶことをおすすめします。また、sRGB100%といった色域の広いモニターを選ぶことで、動画の色彩を忠実に再現することが可能です。
近年では、モニター裏に多数のインターフェース(パソコンの周辺機器を接続する端子)を搭載したモデルも登場しています。パソコンの接続性を拡張させるUSBハブやドッキングステーションを別途購入する必要がないので、接続する機器が多い方にはこうしたモニターもおすすめです。

アクションカム/ウェアラブルカメラ:解像度、手ブレ補正機能、画角がポイント
アクションカム/ウェアラブルカメラとは、スポーツやダイビングといったアクティブなシーンを撮影するのに適した小型のカメラのことです。選ぶ際には、解像度・手ブレ補正機能・画角の3つのポイントをチェックしてください。スタンダードな解像度はフルHD ですが、4Kや8K(7680×4320)解像度での撮影が可能なモデルもあります。手ブレ補正機能が強力なモデルであれば、激しい動きの中でも鮮明な映像を撮影できます。また、アクションカム/ウェアラブルカメラの多くは広角レンズを搭載していますが、モデルによって画角(カメラが映せる範囲)に差がある点に注意が必要です。目安として、画角120°以上のモデルを選ぶといいでしょう。

イヤホン:好みの音質と機能を備えたモデルを選ぼう
動画編集では微細なノイズなどを見落とさないように、イヤホンまたはヘッドホンは必須アイテムです。コンパクトなイヤホンなら、外出先に気軽に持ち歩き、周りを気にすることなく動画編集を進められます。
イヤホンやヘッドホンを選ぶ際のポイントは、機能性と音質です。ノイズキャンセリング機能を備えたモデルを選ぶと、周囲の音をシャットアウトして動画編集に集中しやすくなります。また、編集する動画の音声に合わせて聞きやすい音に調整可能な、専用アプリが提供されているモデルもあります。音質については、実際に視聴して決めるのがおすすめ。メーカーによって音質の傾向が異なるため、いくつか候補を挙げておき、好みに合った音質のモデルを選ぶといいでしょう。

自分に合った動画編集用パソコンを選んで、快適な制作環境を手に入れよう
動画編集用パソコンと一口にいっても、編集する動画の画質や使用予定の動画編集ソフトなどによって、求められるスペックはさまざまです。今回ご紹介したチェックポイントに注意することで、ご自身の用途に合った最適なスペックのモデルを選びやすくなるでしょう。ビギナーの方で判断に迷った場合は、拡張性の高いモデルを選んでおけば、必要なときに性能を向上させることもできます。
動画編集用パソコンには、集中を乱すことのない快適な動作や、アイディアをすぐ形にできる俊敏なレスポンスが重要です。ご自身に合った動画編集用パソコンを見つけて、快適な動画制作環境を手に入れてください。