シリーズ最初のモデルであるSurfaceが登場した翌年、2013年に市場に投入された上位機種が「Surface Pro」です。「タブレットスタイルとしても使えるパソコン」という触れ込みでデビューし、シリーズを代表するモデルとなりました。「Surface Pro プレミアムモデル」は、OSにWindows 11 Homeを搭載し、13インチの大型の画面を採用しています。また、別売りのカバー兼用キーボードを取り付ければ、ノートパソコンとしても使用可能です。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　
• Surface Pro
　　　　　　　　　　　　　　　　　

薄さ7.3mmというスリムなボディに、必要な機能を詰め込んだモデルが「Surface Pro X」です。それまでのSurfaceシリーズとは異なる、「ARMアーキテクチャ」という設計思想にもとづいて作られた、独自のCPUを搭載しています。

フル充電の状態であれば、バッテリー残量を気にすることなく、外出先での作業も楽々。最大15時間の連続使用が可能ですし、「1時間に80％まで」という急速充電も可能です。独自のCPUを搭載するため、対応していないソフトがまだまだ多いのが難点ですが、「Office」をはじめ、ARMに最適化されたソフトであれば動作も軽快。お仕事用に持ち歩くには最適なモデルです。

「Surface Go」は、シリーズの中で最も携帯性に優れた、コンパクトなSurfaceです。値頃感のある価格で購入でき、手軽に使えるモデルです。最新モデルは2021年に登場した「Surface Go 3」になります。画面サイズは10.5インチで、CPUは高性能な最新版を追いかけるのではなく、コストパフォーマンスに優れたインテルのPentium Gold 6500YやCore i3など、必要十分なものをセレクト。また、エントリーモデルでは、ストレージに省電力で小型のeMMCを使うなど、さまざまな点で工夫と配慮が見られます。

ディスプレイとキーボードをヒンジで連結した「クラムシェル構造」を持つ、二つ折りタイプのノートパソコンが「Surface Laptop」です。キーボードが分離しませんので、タブレットPCとしても使いたい…という方には向きませんが、頑丈なボディ構造はポータブルパソコンとして十分なタフさを備えています。

最新モデルは2024年6月に発売された「Surface Laptop（第7世代）」で、バッテリーの駆動時間が最大22時間と、長時間もつタフさが特長です。CPUはSnapdragonを搭載。最大32GBのメモリと最大1TBのストレージを備え、13.8インチと15インチモデルをラインナップしています。さまざまな作業をスムーズにこなせる余裕のパワーが魅力です。

• Surface Laptop
　　　　　　　　　　　　　　　　　

モバイルでの使用を重視した、コンパクトかつハイパワーなノートパソコンが「Surface Laptop Go」です。 2023年10月に発売された「Surface Laptop Go 3」は、フルサイズのキーボードを搭載しつつも重量がわずか1,130gというかなり軽量なモデルを実現。縦横比3：2と縦に長い12.4インチ画面は使い勝手もよく、複数のファイルを広げても仕事を妨げません。

USB-A、USB-C、Surface Connect、ヘッドフォンジャックと、外部機器との接続環境も十分。購入しやすい価格帯も相まって、ビジネスはもちろん、ホームユースにもおすすめです。

• Surface Laptop Go

クリエイティブ性能に特化したモデルが、「Studio」シリーズ。「Surface Laptop Studio」は、ノートタイプながらデスクトップマシンと同等以上のスペックを持ち、場所を選ばないクリエイティブワークを実現します。

最上位モデルは、インテルのクアッドコアプロセッサCore i7に、抜群のグラフィック性能を誇るNVIDIAのGeForce RTX 4050 Laptop GPUを搭載。最大32GBのメモリと1TBのSSDで、高負荷のかかる映像・画像処理もスムーズにこなします。14.4インチのディスプレイは、リアルで均質な色再現ができるよう、工場出荷時に調整がなされ、プロ品質のオーディオも実現。クリエイティブワークを加速するモデルです。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　
• Surface Laptop Studio
　　　　　　　　　　　　　　　　　

ディスプレイとキーボードが分離する2in1タイプで、グラフィック性能を高めたモデルが「Surface Book」です。上位モデルはCPUにインテルCore i7と、NVIDIAのGPU、GeForce GTXを搭載。画像編集はもちろん、高負荷のかかるゲームプレイにも適しています。Surface Bookは、ノートパソコンタイプとしては最上位モデルであり、それだけに高価ではありますが、性能も価格に見合ったすばらしいもの。クリエイティブ分野では、十二分に期待に応えてくれるはずです。

Surfaceの名を冠した、ハイスペックスマートフォンが「Surface Duo」。最新版は、「Surface Duo 2」です。

一番の特長は、折りたたみ式の2つの画面を備えていること。これまでのスマートフォンが抱えていた「画面が小さいと見づらい」「サイズが大きいと使いにくい」というジレンマを見事に解決し、見やすさと使いやすさを両立しています。2つの画面に別々のアプリを表示することもできますし、ダウンロードした漫画を見開きで楽しむという使い方も可能。OSはAndroidを搭載しており、Windows用のソフトは使えませんが、Google Playに公開されているたくさんのアプリが動作します。大きな可能性を秘めたモデルといえるのではないでしょうか。

Surfaceを外に持ち出して使いたい、という方は、2in1タイプの「Surface Pro」がおすすめといえます。「Surface Pro」は高解像度の広い画面にパワフルなCPUを搭載しており、ノートパソコン並みの処理能力を備えているのが特長。バッテリーの駆動時間が長いのも、モバイル用としては大きな安心感につながります。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　
• Surface Pro
　　　　　　　　　　　　　　　　　

外出先での書類やグラフ作成、客先でのプレゼンテーションといった、ビジネスシーンで積極的にお使いになりたい方には、「Surface Laptop」あるいは「Surface Laptop Go」がおすすめです。

電車やタクシーを乗り継ぎ、車内やカフェで資料を整え、営業先でクライアントにプレゼンする…。こうした動きの激しい毎日を確実にこなすには、十分な処理能力と頑丈さが不可欠。「Surface Laptop」シリーズは、クラムシェル構造のボディに、インテル Core i7をはじめとする高性能なプロセッサを採用し、最大19時間のバッテリー駆動時間を実現。「Surface Laptop Go」は、ハイパワーと、携帯性に優れた薄型・軽量ボディを両立しています。どちらも、タフな毎日にしっかりついてきてくれる、頼りがいのある相棒として活躍するはずです。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　
• Surface Laptop
• Surface Laptop Go
　　　　　　　　　　　　　　　　　

ゲームをストレスなく楽しむには、ハイスペックな演算処理能力、大きく美しい画面、リアルで迫力のあるサウンドといった要素が必要。これらの条件を満たしてくれるのが、「Surface Laptop Studio」です。

最上位モデルでは、パソコンの頭脳であるCPUに、第11世代のインテル製クアッドコアCore i7を採用。さらに、グラフィックを処理するGPUも搭載しています。14.4インチの大画面は、リフレッシュレートが最大120Hzで、素早い動きのゲーム画面もスムーズな表示が可能です。また、Dolby Atmosを搭載したサウンドシステムは、ゲームへの没入感をいっそう高めてくれるでしょう。クリエイティブニーズだけでなく、ゲーミングマシンとしても活躍してくれるSurfaceです。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　
• Surface Laptop Studio
　　　　　　　　　　　　　　　　　

ご家族みんなで、手軽にタブレットPCを使いたい。そんなニーズにぴったりなのが、どなたでも、どんな場所でも使えるようにセットアップされた「Surface Go」です。どこに置いても邪魔にならないコンパクトなサイズ、ネットサーフィンや動画視聴を楽しめる必要十分なスペック。さらに、手軽に使えるよう抑えられたプライス。プロフェッショナルな道具ではなく、ご家族みんなで使える、身近なモデルといえるでしょう。

最新の「Surface Go 3」なら、OSはWindows 11でMicrosoft「Office」もインストールされていますから、インターネットでの調べものはもちろん、宿題や、やり残したお仕事の片付けといった、ファミリーユースにしっかりと応えてくれます。メインパソコンのサブマシン、という位置付けにするのも、賢い使い方かもしれません。

画像や動画の編集、イラストの制作など、プロレベルのクリエイティブワークに使うのであれば「Surface Laptop Studio」がおすすめです。トップクラスのスペックで、マシンに高い負荷がかかる作業もスムーズにこなし、プロフェッショナルの繊細な感性をそのまま形にしてくれます。ほかのクリエイターやエディターとの共同作業の際、持ち運びのできるハイスペックマシンは、きっと重宝するはずです。

• Surface Laptop Studio

膨大なデータを、瞬時に処理するのがCPUです。Surfaceには、インテルかAMD、またはMicrosoftの独自プロセッサが搭載されており、処理能力が高いCPUを積んだモデルは価格も高価です。とはいえ、現在のSurfaceシリーズに搭載されたCPUは、いずれも必要十分な性能を持つものばかり。ウェブ動画の視聴やネットサーフィンを楽しむ、といった日常的な使用法であれば、無理に高性能なCPUを求める必要はございません。

なお、仕事で動画編集やイラスト制作を行う場合には、最新世代のインテル Core i7といった高性能なCPUに、強力なグラフィック性能を持つGPUを組み合わせたモデルを選択することをおすすめします。

• インテル Core i5　Surface パソコン
• インテル Core i7　Surface パソコン

NPUとはNeural network Processing Unit（ニューラル プロセッシング・ユニット）の頭文字からとったAI（人工知能）の処理処理に特化したプロセッサのことです。
NPUは画像認識や自然言語処理などが得意で、高速化やエネルギー効率の向上に期待でき、重いAIの画像処理などをNPUにさせることで、CPUも負担も軽減でき他の作業も効率的に行えます。
ハイエンドのスマートフォンなどに搭載されていることが多かったですが、SurfaceのPCにも搭載されたモデルが続々と登場しています。
NPUを搭載したCPUは新しい規格のCPUが多いので、実際に使うソフトが対応できるか事前に調べておくと安心です。

メモリ容量は、CPUがデータを処理するための「仕事場の広さ」といえます。容量が大きいほど多くの仕事をスムーズに、しかもスピーディーにこなすことができます。かといって、メモリを増やせば増やすほど処理が早くなる、というわけではありません。

Surfaceの場合、ネットサーフィンや動画の視聴、ビデオ会議などの使い方であれば、メモリ容量は8GBあれば十分です。動画の編集などを行うにしても、16GBあれば問題はないといえるでしょう。ただし、「Surface Book」や「Surface Laptop Studio」で大きなデータを扱う場合は、それ以上の容量が必要になるかもしれません。

• PC増設用メモリ

Surfaceシリーズのストレージには、コンパクトで省電力なeMMCと、大容量のSSDのいずれかが使われています。例えば、「Surface Go 3」の場合、スタンダードなモデルは64GBのeMMCですが、128GBのSSDモデルを選ぶこともできます。シリーズ中、最もストレージ容量が大きいのは「Surface Laptop Studio 2」の最大2TB。映像を扱うプロの方からすれば、「これでも足りない」とお感じになるかもしれません。

ですが、常にマシンの中に保管しておかねばならないデータというのは、意外と多くはないもの。定期的にデータを整理し、不要なものは削除、保存しておくものは外部記憶装置やクラウドに移動するようにすると、少ないストレージでも効率よく活用できます。「大量のデータを常に持ち歩きたい」という方でなければ、無理にストレージの大きいモデルをお選びにならなくても大丈夫です。

• SSD／eMMC 128GB　Surface パソコン
• SSD／eMMC 256GB　Surface パソコン
• SSD／eMMC 512GB　Surface パソコン

Surfaceはタッチパネルを搭載していますから、画面にキーボードを表示させれば、テキスト入力ができます。しかし、これでは画面が狭くなってしまいますし、スピーディーな入力ができません。そんなときに便利なのが、物理的なキーボードです。

Surfaceシリーズは、一部のモデルを除いてキーボードが別売り。純正のキーボードは、本体との統一感があり、カバーケースを兼ねているので、本体の保護にも役立ちます。表面には、高級車のシートにも使われているスエード調の素材「アルカンターラ」が使われている物もあり、軽いキータッチと相まって、長文のタイピングも苦になりません。パソコンでのタイピングに慣れた方であれば、ぜひご用意いただきたいアクセサリーのひとつです。

• キーボード

指先で、さまざまな作業をこなせるのが、タッチパネルのメリット。しかし、ペンの形をしたアクセサリーである、スタイラスペン（タッチペン）を使えば、より繊細で正確な操作が可能になります。

スタイラスペンは、長さや太さ、軸の形状のほか、ペン先の太さや形状、材質などもさまざまです。これらは、画像補正やイラストの制作を行う際に、とても重要なポイント。例えば、ペン先が細く平たい形状なら、描線の太さが変わるカリグラフィーのような線を描けますし、ペン先が筆の穂先になっていれば、画用紙に水彩絵の具で絵を描くような、滑らかな感覚を楽しめます。タッチペンとボールペンを組み合わせたものを使えば、Surfaceとノートを行ったり来たりしながら、課題のレポートをまとめることもできるでしょう。

• タッチペン

繊細で正確な操作ができ、長時間使っても疲れにくいのがマウスです。Surfaceにマウスをつなげるのなら、Bluetoothによる無線接続マウスがおすすめ。初めてお使いになるときには、Surfaceとマウスを接続するペアリング設定が必要ですが、次回からは特に設定しなくても、自動接続してくれます。マウスを使うには、ある程度の平面スペースが必要ですし、外へと持ち出すことを考慮すると、マウスそのものの携帯性も重要です。Microsoftでは、Surfaceの純正マウスも用意しているので、ぜひチェックしてみてください。

• マウス

「Surface Dial」は、くるくると回転するダイヤル型の入力デバイス。クリエイティブな作業中、画像の拡大縮小や、画像補正・色調補正をするとき、数値を打ち込む代わりにダイヤルを回せば、アナログ感覚で作業することができます。また、音量調節やスクロールなどにも使用可能です。

• Surface Dial

「Surface Dock」は、4Kモニターを2台接続できるほか、4つのUSBポートやオーディオ出力ポート、ギガビットイーサネットポート、ほぼすべてのSurfaceデバイスを充電できるアダプターなどを備えた、ドッキングステーション。便利なSurfaceに多くの機器をつなぐことで、まるでデスクトップパソコンのような使い方ができます。

• Surface Dock