
【おすすめ】キャプチャーボードの比較&選び方!人気のメーカーもご紹介
2025.3.16[更新]
ゲーム実況や攻略動画など、ゲームプレイの動画配信は、YouTubeで人気のあるジャンルとなっています。ご自身のゲームプレイを動画配信したい場合は、据置ゲーム機などの映像をパソコンに取り込むキャプチャーボードが役に立ちます。また、ゲームプレイを動画配信しない方でも、キャプチャーボードがあれば、渾身のプレイ動画をパソコンに保存したり、編集したりすることが可能です。この記事では、Joshin web のパソコン担当者が、キャプチャーボードの比較と選び方のポイントを解説。人気のメーカーやおすすめのモデルについてもご紹介します。

Joshin web パソコン担当者「pue」が、キャプチャーボードのポイントやおすすめモデルを紹介いたします!
キャプチャーボードはゲーム動画などの録画・配信・編集に便利なアイテム
キャプチャーボードは、据置ゲーム機やスマートフォン、カメラなどの映像・音声をパソコンに取り込み、デスクトップ画面に映し出したり、音声を聞いたりするほか、パソコンで扱える形式の動画データに変換して保存したりするための機材です。
キャプチャーボードを使うことで、下記のようなことが可能です(ゲームプレイを動画配信したり、ゲーム実況を配信したりするには、キャプチャーボードだけでなく、配信用のソフトウェアや動画サービスの利用が必要なこともあります)。

キャプチャーボードを使ってできること
・据置ゲーム機のプレイ動画をパソコンに映す
・据置ゲーム機のプレイ動画をパソコンで録画・編集する
・録画した据置ゲーム機のプレイ動画をYouTubeなどへアップロードする(録画配信・攻略動画など)
・据置ゲーム機のプレイ動画をライブ配信する
据置ゲーム機の中で、キャプチャーボードと接続が可能なものは、HDMI端子を備えているNintendoSwitch、Wii U、 PlayStation 5、PlayStation 4、PlayStation 3などです。また、Lightning端子やUSB端子をHDMI端子に変換する変換アダプターを使用すれば、iPhoneやiPadもキャプチャーボードに接続できます。
据置ゲーム機によっては、録画機能を備えたものもありますが、キャプチャーボードと比べると機能に制限があります。例えば、Nintendo Switchの録画機能では、30秒しか録画できませんが、キャプチャーボードを使えば、時間を気にせず録画ができるようになります。
PlayStation 5やPlayStation 4には、シェア機能があるため、YouTubeなどを使ってゲーム動画の録画配信やライブ配信をするのなら、必ずしもキャプチャーボードは必要ありません。ですが、キャプチャーボードを使えば、パソコンのストレージ容量が許す限り録画データを保存できます。また、パソコンを使うことで、YouTube以外のさまざまな動画配信サイトでも、ライブ配信ができるようになるなど、ゲーム実況をライブ配信するユーザーからキャプチャーボードは人気を集めています。

ゲームプレイを動画配信したい方にとって便利なキャプチャーボードですが、録画配信をしたいのか、ライブ配信をしたいのかによって、必要なキャプチャーボードのスペックは異なります。ご自身が行いたい内容を考えてキャプチャーボードの詳細を確認し、選んでください。最初はゲーム動画の失敗シーンをカットしたり、不要な部分を編集したりできる、録画配信から始めることをおすすめします。
キャプチャーボードを選ぶ際のポイントとは?
キャプチャーボードにはさまざまな種類があり、ご自身のニーズに合った性能を持つモデルをチェックする必要があります。ここでは、キャプチャーボードを選ぶ際に押さえておきたいポイントについてご紹介しましょう。
種類:外付タイプと内蔵タイプに分けられる
キャプチャーボードの種類には、「外付タイプ」と「内蔵タイプ」の2つがあります。導入のしやすさやデータの転送速度、映像・音声の遅延などを考慮した上で、ご自身の使用環境に適したものを選んでください。それぞれの違いや特長は下記のとおりです。
外付タイプ
外付タイプは、USBケーブルを使ってパソコンに接続するタイプのキャプチャーボードです。パソコンのケースを開けて取り付ける必要がなく、ノートパソコンでも使用できます。手軽に導入できるので、キャプチャーボードを初めて使用する方におすすめです。一方で、内蔵タイプに比べると転送速度がやや劣るため、映像や音声の遅延(ラグ)が起きやすい傾向があります。ただし、遅延の少ないモデルも増えており、最近のキャプチャーボードは、外付タイプが主流となっています。

内蔵タイプ
内蔵タイプは、デスクトップパソコンの内部に取り付けるタイプのキャプチャーボードです。データの転送速度が速いため、遅延が起きにくいことがメリットです。ただし、内蔵タイプは取り付けの手間がかかるため、パソコンに詳しい方におすすめの製品といえるでしょう。

エンコード:ハードウェア方式とソフトウェア方式の2種類
エンコードとは、動画データを圧縮したり、パソコンで視聴可能な動画形式に変換したりする作業のことです。エンコードの方法は、「ハードウェア方式」と「ソフトウェア方式」の2つがあり、パソコンへの負荷のかかり方が違います。
ハードウェア方式
ハードウェア方式は、キャプチャーボード自体にエンコード機能が備わったものです。エンコードの処理をキャプチャーボードが担うことで、パソコンの負荷を軽減できます。ゲーム動画を高画質で⾧時間録画や配信を行う際に、パソコンのパフォーマンス低下を抑えられることがメリット。スペックが十分ではないパソコンを使っている場合などは、ハードウェア方式が適しています。
ソフトウェア方式
ソフトウェア方式は、専用のソフトウェアとパソコンのCPUを使ってエンコードを実行するものです。通常、ハードウェア方式よりも遅延が少なく、ゲーム動画のライブ配信でその特長を活かすことができます。一方で、パソコンに負荷がかかるため、ある程度スペックの高いパソコンが必要です。パソコンの必要スペックとしては、CPUがインテル Core i5またはAMD Ryzen 5以上で、メモリ8GB以上が目安となるでしょう。
パススルー機能:遅延を気にせずプレイしたい場合は必要
パススルー機能とは、接続された据置ゲーム機の映像・音声をエンコードせずに、パソコン用モニターのほかにゲームプレイ用モニターにも出力する機能です。パススルー機能があれば映像や音声の遅延を気にせず、通常どおりプレイができます。特に、反応速度が求められるFPS(ファーストパーソン・シューティングゲーム:一人称視点シューティングゲーム)や格闘ゲームをプレイするのであれば、パススルー機能は必須といえます。ただし、パススルー機能を利用するには、モニターかテレビがもう一台必要です。

解像度・フレームレート:ゲーム動画のクオリティを左右する
キャプチャーボードが、どれくらいの解像度とフレームレートに対応しているかは、ゲーム動画のクオリティを左右します。ゲームプレイ動画の配信に適した解像度と、おすすめのフレームレートについて解説しましょう。
解像度
解像度とは、画像や映像を構成するピクセル(画素)の密度のことで、数字が大きいほど高精細な映像を表現できることを表します。例えば、Nintendo Switchの最大解像度はフルHD(1,920×1,080ピクセル)、PlayStation 5は4K(3,840×2,160 ピクセル)に対応しています。現在、YouTubeのゲームプレイ動画配信は、フルHDが一般的なため、配信目的でキャプチャーボードを購入する場合は、解像度がフルHD以上に対応したモデルがおすすめです。また、PlayStation 5などのゲーム動画を高画質で残したい場合は、4Kも選択肢となるでしょう。

フレームレート
フレームレートとは、1秒間に表示できるフレーム(静止画)の数で、fpsという単位で記載されます。フレームレートが高い(fpsの数字が大きい)ほど映像は滑らかになり、動きの速いシーンでもスムーズに表示されます。一般的には、60fpsが滑らかな映像を得るための基準とされているので、キャプチャーボードも60fps以上に対応した製品がおすすめです。

対応OS・動作環境:正常な動作のために重要な要素
キャプチャーボードを選ぶ際には、対応OSや動作環境(パソコンのスペック)も重要です。多くのキャプチャーボードがWindowsに対応していますが、Macに対応しているモデルは少なめです。また、Macの場合は、外付タイプのキャプチャーボードを選択することになります。
さらに、キャプチャーボードが推奨する動作環境も確認しておきましょう。パソコンのスペックが低すぎると、キャプチャーボードが正常に動作しない可能性があります。キャプチャーボードに記載された対応OSとそのバージョン、CPU、メモリ、グラフィックボードなどのスペックを確認してください。

接続端子:ヘッドセット端子でボイススルー機能も使用可能
現在登場している多くのキャプチャーボードは、HDMI端子を装備しています。そのほか、昔の据置ゲーム機と接続できるコンポジット端子(RCA端子)や、旧式のディスプレイと接続できるDVI端子などを搭載したモデルもあります。ご自身の使用環境やつなぎたいデバイスなどに合わせて、必要な接続端子を備えたモデルを選びましょう。
また、ゲームの音声に加えて、プレイヤーのボイスチャット音声を録画・配信したい場合は、ボイススルー機能のついたヘッドセット端子を搭載するキャプチャーボードを選んでください。

付属ソフト:動画配信ビギナーは付属ソフトが充実していると安心
多くのキャプチャーボードには、パソコンへの出力やゲーム動画の録画ができるキャプチャー用のソフトが付属しています。また、製品によっては録画だけでなく、配信や動画共有、動画編集などができるソフトが付属している場合もあります。「まずは手軽にゲーム動画の配信を始めてみて、徐々にステップアップしていきたい」という方は、付属ソフトの機能が充実しているモデルを選ぶのがおすすめです。


キャプチャーボードや付属ソフトは、お使いのパソコンのOSやスペック、相性などによって、思うように動作しないこともあります。購入前に動作環境などをよく確認してください。また、実際に配信をする前に、身近な人に配信する動画に問題がないかチェックしてもらうことも大事です。
メーカー別・キャプチャーボードの特長
キャプチャーボードは、複数のメーカーからさまざまなモデルが登場しています。中でもおすすめの3つのメーカーと代表的な製品の特長をご紹介します。
AVerMedia(アバーメディア):遅延が少なくスムーズに配信できるモデルが人気
AVerMedia(アバーメディア)は、キャプチャーボードやウェブカメラ、オーディオ製品などの設計・製造を行う、台湾のメーカーです。同社のキャプチャーボードは、外付タイプと内蔵タイプともに多数ラインナップしています。中でも人気があるのは、4Kパススルーや1080p/60fpsの録画・配信に対応したモデル。遅延が少なくカクつきもない、スムーズなゲームプレイ動画を配信できます。「ゲーム動画の定番キャプチャーボード」と評価されているモデルもあり、多くのゲーム配信者に支持されています。

I/Oデータ:手軽に導入できる外付タイプを中心に展開
I/Oデータは、石川県金沢市に本社を置く精密機器メーカーです。多彩なコンピューター周辺機器を製造・販売していることで知られています。I/Oデータのキャプチャーボードは、外付タイプが中心で、エンコードはソフトウェア方式とハードウェア方式のどちらのモデルも用意しています。PlayStation 5のゲームプレイ動画の録画に最適なモデルや、無料の録画・ライブ配信ソフトが利用できるモデル、ヘッドセット端子やボイスチャット用の端子を搭載したモデルなど、さまざまなラインナップから選ぶことが可能です。

Logitec(ロジテック):簡単にゲームプレイ動画を配信できるソフトが付属
Logitec(ロジテック)は、日本のコンピューター周辺機器メーカーです。エレコムの100%子会社で、高品質な機器を数多く開発・製造しています。同社のキャプチャーボードは、PlayStation 4やPlayStation 5、Nintendo Switchに対応した外付タイプのモデルをラインナップ。ゲームプレイ動画を録画・配信・編集ができるソフトが付属しているため、簡単にYouTubeなどで配信できます。比較的お求めやすい価格設定なのもうれしいポイントです。

Joshin web パソコン担当者が厳選!おすすめキャプチャーボード
ではここで、プロの視点で厳選したキャプチャーボードをご紹介します。いずれも Joshin web パソコン担当者によるセレクトです。こちらを参考に、ぜひご自身にピッタリのモデルを見つけてください。
- 会員様web価格 19,800円 (税込)最短 4月27日( 日 ) 出荷2024年09月 発売◆USB Type-C DP ALT映像出力対応
◆4K30p 録画
◆PC無しでの単体録画に対応 - 会員様web価格 16,800円 (税込)168 円相当(1%) ポイント進呈「おひとり様3点まで」最短 4月27日( 日 ) 出荷2016年12月 発売◆パソコンを使わずにHDMI出力の映像を簡単に録画できるHDMIキャプチャー
◆ゲーム機と接続して、手軽にプレイ動画を録画
◆動画の録画・再生はもちろん、編集・マイクミキシングまでがこれ1台 - 会員様web価格 15,980円 (税込)160 円相当(1%) ポイント進呈最短 4月27日( 日 ) 出荷2024年04月 発売◆高品質のゲームプレイをストリーミングして記録する.スムーズなゲームプレイを高解像度でストリーミングして、視聴者に最高の体験を提供します。
- 会員様web価格 7,281円 (税込)73 円相当(1%) ポイント進呈最短 4月27日( 日 ) 出荷2022年08月 発売◆HDMIコネクターを搭載したカメラやゲーム機等の映像をパソコンに取り込むことができるHDMIキャプチャーです。USB Type-C(TM)コネクターをUSB-Aコネクターに変換できるアダプターが付いており、様々なパソコンに接続することが出来ます。
キャプチャーボードで快適なゲーム動画配信を楽しもう
キャプチャーボードは、ゲーム動画の録画やゲーム実況・配信などに便利なアイテムです。ご自身のパソコン環境に適したモデルを選べば、ストレスなく快適にゲーム動画を録画できます。キャプチャーボードには、録画配信のための機能が安定して行えるモデルやライブ配信のための機能が充実しているモデル、各種ソフトが付属しているモデルなどがあるため、十分に比較検討をして最適な一台を見つけてください。