
【おすすめ】PCケースの比較&選び方!人気のメーカーもご紹介
2025.2.23[更新]
自作パソコンを組み立てる上で欠かせないのが、PCケースです。サイズや機能性、デザインなど、PCケースで重視するポイントはユーザーによって異なりますが、望んだとおりの一台に仕上げるには、どのような選択肢があるのかをしっかりと把握しておくことが大切です。この記事では、Joshin web のパソコン担当者が、PCケースを選ぶ際に知っておきたいポイントを解説。人気のメーカーやおすすめのPCケースについてもご紹介します。

Joshin web パソコン担当者「pue」が、PCケースのポイントやおすすめモデルを紹介いたします!
PCケースは拡張性などパソコンの性能に関わる重要なアイテム
PCケースとは、CPUやグラフィックボード、マザーボード、SSDなどを収納し、保護するための筐体です。とはいえ、PCケースは単にパソコンのパーツを収納するケースではありません。PCケースの構造や素材は、冷却性や静音性、拡張性といったパソコンの性能に大きく影響します。
例えば、大型のグラフィックボードを追加したり、複数のストレージを設置したりする場合には、これらを収納できるだけのスペースを備えたケースが必要になります。そのため、現在のニーズだけでなく、将来のアップグレードの予定も考慮してPCケースを選ぶことが重要です。PCケースは、見た目はもちろんですが、パソコンの性能や拡張性を左右するパーツのひとつと捉えて選ぶようにしましょう。

パソコンを自作するときに必要になるPCケースは、価格を抑えるためになるべく安いものを選びたいと考える方もいらっしゃるかもしれません。しかし、PCケースはパソコンの冷却性能や静音性、拡張性などを高めるための重要な役割を担います。ご自身のニーズを満たす一定のクオリティを持ったPCケースを、慎重に選んでください。
PCケースを選ぶ際のポイントとは?
一般的に、PCケースはサイズが大きいほど拡張性が高くなりますが、大きいモデルは設置スペースが必要になるので、そのバランスが問題です。パソコンに何を求めるのか、パソコンを何に使うのか、将来どのような拡張をする可能性があるのかによって、選ぶべきPCケースも変わってきます。ここでは、PCケースを選ぶポイントについて見ていきましょう。
サイズ:自作するパソコンのスペックに応じて選ぶ
PCケースを選ぶ際には、まず利用目的と設置スペースを明確にして、最初にサイズを決めましょう。PCケースのサイズは主に、「フルタワー」「ミドルタワー」「小型ケース」の3種類があります。それぞれの特長は下記のとおりです。
フルタワー
フルタワーは、最もサイズが大きく拡張性に優れたPCケースです。多数のパーツを格納できる広い空間と、優れたエアフロー(PCケース内の空気の流れ)による高い冷却性などが特長です。フルタワーは、高性能なゲーミングPCや動画編集用パソコン、サーバー用途など、拡張性と冷却性を最大限に求めるユーザーに適したサイズです。ゲームや映像編集、3D CAD 等を利用目的とするハイスペックなパソコンを組むのであれば、できるだけ大きなサイズのPCケースをおすすめします。特に、ハイエンドのグラフィックボードはサイズが大きいことが多く、フルタワー以外のサイズの場合、後からアップグレードしようとしても、パーツがPCケースに入らないことがあります。そのほか、水冷CPU クーラーや巨大なヒートシンクを組み込みたい場合も、ケース内にスペースが必要です。なお、内部空間が広いため、メンテナンスやカスタマイズが容易なのもフルタワーの特長といえるでしょう。

ミドルタワー
ミドルタワーは、フルタワーと小型ケースの中間に位置するバランスのとれたPCケースです。コンパクトながら必要十分な拡張スロットを備え、標準的なゲーミングPCやオフィス用パソコンに適しています。冷却性能と静音性のバランスも良く、多くのユーザーにとって最適な選択肢となるでしょう。パーツの組み立てや交換も比較的容易で、さまざまなデザインと価格帯の製品がそろっているのもミドルタワーのメリット。初めて自作パソコンを組む方にもおすすめです。

小型ケース
小型ケースは、筐体のコンパクトさを追求した設計のPCケースです。ミニタワーやスリム型、キューブ型などがあり、リビングや省スペースを重視するオフィス環境にもフィットします。また、国際標準規格のVESA 規格に対応したマウント(取付器具)を備え、PCモニターの背面にパソコン本体を隠して設置できる製品もあります。
なお、省電力やコンパクトさを優先したいときには、12cm四方程度のミニPCケースに、電源とマザーボードがセットされたベアボーンキット(半完成品キット)も選択肢のひとつです。動画鑑賞や音楽配信サービスの専用機など、高いスペックを必要としないパソコンを組みたいときの候補となるでしょう。

マザーボードの規格:PCケースに対応したサイズのものを
PCケースを選ぶ上で、使用したいマザーボードが格納できるかどうかも重要です。マザーボードとは、CPU やメモリ、グラフィックボードなどを載せる基板で、パソコンの土台ともいえるパーツ。マザーボードの規格によって、サイズや拡張性が異なります。ここでは、自作パソコンに使用される主な3種類のマザーボードの規格についてご説明します。
ATX
ATX は基板の面積が広く、コネクターや拡張スロットの数が多いマザーボードです。基板のサイズは縦244mm×横305mmで、拡張スロット数は最大7つ、メモリスロットは4~8つという構造。一般的に、フルタワーまたはミドルタワーのPCケースと組み合わせて使用します。

Micro-ATX
Micro-ATX は、ATX を小型化したマザーボードです。コンパクトながら標準的なパソコン構成に必要な機能を備え、コストパフォーマンスに優れています。基板のサイズは244mm×244mmの正方形で、拡張スロット数は最大4つ、メモリスロットは2~4つです。一般的にミドルタワーや小型ケースと組み合わせて使用されます。

Mini-ITX
Mini-ITX は、Micro-ATX よりもさらに小型で、省スペース設計のマザーボードです。基板のサイズは170mm×170mmで、一般的な小型ケースはMini-ITX を使用します。拡張スロットは1つと拡張性が低い上、組み立ての難度もやや高め。パソコンの自作に慣れた、ベテラン向けマザーボードともいえます。

冷却性能:パソコンの性能を最大限に引き出す
パソコンのパフォーマンスを最大限に引き出し、⾧期間安定動作させるには、適切な熱管理が必要です。冷却性能が高いPCケースは、内部の熱がこもりにくい設計や良好なエアフロー、複数のファン、パネルに施されたメッシュ加工などを備えています。ただし、メッシュ加工や複数のファンは、騒音やノイズ発生の原因になることがあるので注意が必要です。

静音性:静かな作業空間を実現するには重要
静かな作業空間を求める場合は、静音性も要チェックです。ファンの回転音やドライブの動作音、内部コンポーネントから発せられる微細な音など、騒音や耳障りなノイズの原因は複数あります。静音性の高いPCケースは、防音素材の使用や振動を抑制するドライブベイ、2層構造の遮音パネルなどを備えています。また、低騒音ファンや静音性に配慮した水冷クーラーの導入も、静音性の向上に効果的です。

デザイン:LEDライトを搭載したスタイリッシュなモデルも
自作パソコンであれば、性能や機能性だけでなくデザインにもこだわりたいという方も多いでしょう。内部コンポーネントが見える、アクリルや強化ガラス製のサイドパネル採用ケースのほか、LEDライトを搭載したケースなども人気があります。スタイリッシュで洗練されたデザインのモデルを探し出すのも、PCケースを選ぶ楽しみのひとつです。

拡張性:アップグレードや追加パーツの設置を見越しておく
自作パソコンは、将来のアップグレードや追加パーツの設置を見越して、高い拡張性を備えているのが理想です。追加のストレージやグラフィックボード、サウンドカード、光学ドライブなどを設置できるよう、ドライブベイや拡張スロットの数をチェックしておきましょう。特に、光学ドライブをパソコンに搭載するには5インチベイが必要ですが、最近は5インチベイを持たないPCケースも増えているので注意が必要です。


PCケースを選ぶ際、大切な要素のひとつが冷却性能です。PCケース内部の温度が上がりすぎるとパソコンの処理能力が下がり、故障率も高くなります。デザイン性を重視したケースを選ぶ場合、CPU クーラーを水冷式にしたり、ファンを追加したりするなど、冷却性能を高めることも考慮してみてください。
メーカー別・PCケースの特長
PCケースはさまざまなメーカーから数多くの製品が登場しています。ここでは、おすすめのメーカーをピックアップして、それぞれの特長や代表的な製品のポイントをご紹介します。
Fractal Design(フラクタルデザイン):異なる素材を組み合わせたモデルも
Fractal Design(フラクタルデザイン)は、PCケースをはじめとするパソコン関連アクセサリーのメーカーです。すべての製品の設計や検査はスウェーデンの本社で行われています。同社のPCケースは、スタイリッシュでありながら、冷却やノイズ低減、ケーブルの取り回しなどに配慮した、機能性の高さが特長。また、クルミやオークといった天然木材と合金を組み合わせたパネルを採用するなど、オリジナリティの高いモデルをそろえています。

CoolerMaster(クーラーマスター):冷却性能の優れた製品が多い
CoolerMaster(クーラーマスター)は、台湾に本社を構え、ヨーロッパやアメリカにも拠点を持つパソコンパーツメーカーです。同社のPCケースは、フルタワーやミドルタワー、小型ケースなど各種モデルを網羅しています。リーズナブルなモデルからハイエンドなゲーミングPC用モデルまでバリエーションが豊富で、冷却性能や放熱性能の優れた製品が多いのもポイントです。

Thermaltake(サーマルテイク):オープンフレーム型など多彩なラインナップ
Thermaltake(サーマルテイク)は、台湾の大手パソコン関連パーツメーカーで、チェアやデスクを含むゲーミング関連製品も数多く展開しています。同社のPCケースは、内部のパーツがむき出しで手軽にパーツの付け替えができるオープンフレーム型やキューブ型、ミニタワーなど多彩なモデルをラインナップ。高い冷却性能を備えたモデルが多く、デザイン性と機能性を兼ね備えたPCケースを展開していることで知られています。

NZXT:オフィスユースやクリエイトユースにも応える製品も展開
NZXT は、アメリカのロサンゼルスに本社を置く、パソコンパーツとゲーミング周辺機器メーカーです。同社のPCケースは、エアフローを重視したモデルや拡張性に優れたモデル、内部構造を2つのスペースに分け、内部パーツの美しさが見えるように設計されたモデルなどを展開。ゲーミングPCだけでなく、オフィスユースやクリエイティブユースにも対応できる製品を提供しています。

ASRock(アスロック):コンパクトなベアボーンキットで有名
ASRock(アスロック)は、台湾の台北市に本社を置く、マザーボードの製造をメインとするメーカーです。同社は、複数のベアボーンキットシリーズを展開していることで知られています。電源ユニットとほぼ同等のコンパクトサイズながら、ゲーマーやクリエイター向けのパワフルなパソコンを構築できるモデルなど、ユニークな製品をリリースしています。

Joshin webパソコン担当者が厳選!おすすめPCケース
ではここで、プロの視点で厳選したPCケースをご紹介します。いずれもJoshin web パソコン担当者によるセレクト。こちらを参考に、ぜひご自身にピッタリのモデルを見つけてください。
- 会員様web価格 48,800円 (税込)488 円相当(1%) ポイント進呈お届け:未定2024年12月 発売・FSC認証を受けた天然の木材
・エアフローと換気を最大化した優れた通気性
・強化ガラスのサイドパネル
・十分なスペースによる互換性の向上
・クリエイターのために最適化されたフロントI/O
・フロントパネルのダスト検知機能
・組みやすい設計 - 会員様web価格 32,886円 (税込)最短 4月27日( 日 ) 出荷2024年06月 発売◆幅と奥行きが21.2cmのミニタワーケース◆生活空間に溶け込むデザイン◆内部へのアクセスが容易
- 会員様web価格 25,614円 (税込)お届け:未定2024年05月 発売◆視界を遮らないピラーレス構造
◆iCUE LINKシステムハブ・ファン2個付属
◆デュアルチャンバー構造 - 会員様web価格 24,980円 (税込)250 円相当(1%) ポイント進呈お届け:未定2024年08月 発売◆背面コネクターマザーボード対応
◆別売の回転台を設置可能
◆曲面を活かしたピラーレス構造のミドルタワーケース
- 会員様web価格 25,980円 (税込)2024年07月 発売◆冷却性能を更に高めたH7 Flow RGB新モデル
◆前面に発光する120mm3機一体型ファンを搭載
◆最大10機のファンを搭載可能 - 会員様web価格 23,480円 (税込)最短 4月27日( 日 ) 出荷2024年04月 発売◆ユニークな八角柱スタイル
◆マザーボードを縦に設置
◆小型ながら強力な冷却性能 - 会員様web価格 20,980円 (税込)210 円相当(1%) ポイント進呈お届け:未定2025年02月 発売◆270度パノラマガラスパネル採用
◆背面コネクタ対応マザーボードに最適
◆強化されたエアフロー設計 - 会員様web価格 16,345円 (税込)164 円相当(1%) ポイント進呈最短 4月27日( 日 ) 出荷2024年06月 発売◆背面コネクタマザーボード対応◆大型メッシュフロントパネル◆ARGBファン 4基標準搭載
パソコンに使うパーツや拡張性を考えてPCケースを選ぼう
PCケースは、サイズや冷却性能、デザイン、静音性、拡張性といったさまざまなポイントを考慮して選ぶ必要があります。目的に応じてPCケースを比較検討することで、パフォーマンスの高い自分だけの自作パソコンを構築することができます。何を重視してパーツを選び、どんなPCケースを用いて自作パソコンを完成させるのか考えるのも、パソコンを組み立てる楽しみのひとつといえるでしょう。