
【おすすめ】DAPの比較&選び方!人気のメーカーもご紹介
2025.3.28[更新]
DAP(デジタルオーディオプレイヤー)は、デジタル音源を再生できる音楽プレイヤーです。いざ、DAPが欲しいと思って探し始めても、DACやハイレゾ、フォーマットなど、専門性の高いキーワードがたくさん出てきて、結局どんなモデルが自分に合っているのか、わからなくなってしまうことがよくあります。ここでは、DAP選びのポイントや主要メーカーを解説。さらに、Joshin webの家電担当者が選んだ、おすすめのDAPをご紹介します。

Joshin web家電担当者「ジョニ」が、DAPのポイントやおすすめモデルを紹介いたします!
DAPは音楽再生専用のプレイヤー
DAPとは、「Digital Audio Player」の頭文字を取った略称で、「ダップ」や「ディーエーピー」と呼ばれています。その名のとおり、内蔵ストレージやSDカードなどに保存したデジタル音楽データを再生できる、音楽再生専用のプレイヤーです。まずはその特長や、MP3プレイヤーとの違いについてご紹介しましょう。
音質にこだわった専用デバイス
保存した音楽データを再生するなら、スマートフォンでも可能です。しかし、スマートフォンで音楽を聴くのは、バッテリーの消費が気になる方も多いはず。また、「もっと良い音質で音楽を楽しみたい」という方もいらっしゃるでしょう。そうした方々におすすめなのがDAPです。DAPを使用すればスマートフォンのバッテリー消費を気にする必要はありませんし、音楽再生専用のデバイスだけあり、高音質な音楽再生ができます。

DAPとMP3プレイヤーの違い
音楽再生を目的としたデバイスというと、MP3プレイヤーを思い浮かべる方がいるかもしれません。MP3プレイヤーは、MP3というファイル形式の音楽データを再生できるプレイヤーですから、DAPの一種といってもいいでしょう。MP3形式の音源は、データ容量を小さくするために圧縮されており、低音質なのが難点。現在は、より音質の高い形式のデータがメインとなっています。

MP3は、20年くらい前に流行した音楽データ形式で、現在MP3プレイヤーという名前を使うことはほとんどありません。なお、お手持ちのMP3形式のデータは、ほとんどのDAPで再生することができます。
DAPを選ぶ際のポイントとは?
DAPはメーカーやラインナップがたくさんあり、カタログなどを見ても専門用語が多く記載されているため、ご自身に最適なモデルを探すのは大変です。ここでは、DAPを選ぶ際に注意すべきポイントについて見ていきましょう。
音質:DACの能力や搭載数を確認
DAPを選択する上で、最も気になるのは音質でしょう。音質の傾向はメーカーごとに違う上、モデルによっても特性が異なります。また、使用しているイヤホンやヘッドホンとの相性や聴く音楽のジャンル、個人の好みによっても求める音質が違うため、ベストなモデルを挙げるのは困難です。
ですが、高音質なモデルを見分けるポイントはあります。例えば、DAC(Digital Analog Converter)チップ。DACとはデジタル信号をアナログ信号に変換する回路やシステムのことで、DACチップはDAPの心臓部といっても過言ではありません。オーディオ機器で知られるメーカーの高性能DACチップを搭載したモデルを選ぶことをおすすめします。また、DACチップを複数搭載したモデルであれば、高音質であることが期待できます。

対応ファイル形式:再生したい音楽データの形式を確認
DAP選びで注意したいのが、対応する音楽データのファイル形式です。音楽データのファイル形式には「FLAC」や「ALAC」「AIFF」など、さまざまなフォーマットがあります。DAPはこれらのファイル形式をすべて再生できるわけではありません。ですから、所有している音楽ファイルの形式が再生可能かどうか、カタログやスペック表で確認してみてください。
また、CDよりも高音質な「ハイレゾ(High-Resolution:高解像度)音源」という音楽データ(FLAC形式のものが多い)もあります。ハイレゾ音源は、ハイレゾ対応DAPとハイレゾ対応ヘッドホンを組み合わせることで、原音に近い音での再生が可能です。より高音質で音楽を楽しみたい方は、ハイレゾ対応のDAPを選んでください。
■主な音楽データのファイル形式
形式 | 特長 | ファイル形式(フォーマット) |
---|---|---|
非可逆圧縮 (ロッシー圧縮)形式 |
人間の耳の特性に合わせて音成分を抽出して圧縮。ファイルサイズは小さいが、音質は低い。 | AAC、MP3など |
非圧縮形式 | CDのデータをそのまま保存。CDと同音質だが、圧縮していないのでファイルサイズが大きい。 | AIFF、DSD、WAVなど |
可逆圧縮形式 | 音情報を損なわずに圧縮できる。ファイルサイズを下げつつ、元の音源と同じ音質で再生可能。 | ALAC、FLAC、MQAなど |

接続端子:バランスかアンバランスかに注意
DAPは、ヘッドホンやイヤホンを使用して音楽を聴きますが、一般的な接続端子のほかに、音質向上のための特殊な接続端子を搭載しているモデルがあります。どちらの端子の音が好みかは、聴き手や楽曲、ヘッドホンの種類などによっても異なりますので、ご自身で実際に聴いて確かめてみることをおすすめします。
3.5mm端子(アンバランス)
3.5mm端子は、一般的にステレオミニプラグと呼ばれる端子で、ほぼすべてのDAPに採用されています。アンバランス接続という方式で、ヘッドホンの左側と右側の音が少し混じってしまう特性があります。
2.5mm端子(バランス)
2.5mm端子は、左側と右側の音が混じりにくいバランス端子で、音場を広く感じる効果があります。ノイズを軽減したり、小さな出力で大きい音を出したりできるのがメリットです。
4.4mm端子(バランス)
4.4mm端子も、左側と右側の音が混じりにくいバランス端子です。仕組みは2.5mm端子と変わりませんが、プラグの太さが太いので耐久性に優れています。
ヘッドホンアンプ:インピーダンスの値を確認
DAPに搭載されたヘッドホンアンプの品質も、音質に関係します。ヘッドホンアンプの能力を見るには、Ωという単位で記載された、「インピーダンス」という数値を確認してください。基本的にインピーダンスの数値が高いほど、ノイズは入りにくくなります。
ストリーミング対応:サブスクで幅広く音楽を楽しむ
DAPは、保存した音楽を聴くだけではありません。「Amazon Music」や「Apple Music」「Spotify」といった、インターネットを使ったサブスクリプションの音楽ストリーミングサービスに対応したモデルなら、これまで知らなかったような曲や、高音質なハイレゾ音源など、さまざまな音楽を楽しむことができます。
ストリーミング再生を行うには、Android OSなどを搭載したモデルに、専用アプリをインストールする必要があります。また、音楽データを事前にダウンロードできるサービスであれば、Wi-Fi接続ができない場所でも、音楽を楽しむことが可能です。

その他の機能:必要な機能を選ぶ
DAPには、USB DAC機能、Bluetooth、Wi-Fiなど、使い勝手を向上させる付加機能があります。どの機能が必要かは環境によって異なりますので、好みに合わせて必要な機能を搭載したモデルを選びましょう。
USB DAC機能
USB DAC機能とは、パソコンやスマートフォンとDAPをUSBで接続することで、パソコンやスマートフォンで再生している音楽データをDAPに転送し、DAPのDACを使って音楽を再生する機能です。パソコンやスマートフォンで再生するよりも、高品質な音楽を楽しむことができます。

Bluetooth
DAPとヘッドホンなどを有線ではなく無線で接続したい場合は、Bluetoothに対応しているかどうかを確認しましょう。この場合、お使いのヘッドホンなどのワイヤレスデバイスと、DAPのBluetoothのバージョンやコーデック(音声圧縮変換方式)に違いがないか、確認してください。

Wi-Fi
DAPをインターネットにつなぐには、Wi-Fiに対応している必要があります。Wi-Fi対応していないモデルに音楽データを移し替えるには、パソコンなどと有線で接続したり、microSDカードを使ったりしなければなりません。

操作性:使用していてストレスを感じないかチェック
DAPは小型のモデルが多いので、操作しやすいか、操作にストレスを感じないかも重要です。また、スマートフォンとリンクできる機能がついたモデルなら、DAPを鞄に入れたままで、スマートフォンをリモコンとして使用することもできます。

ストレージ容量:microSDカードの対応容量にも注意
音楽データは、DAPに搭載されたメモリーやmicroSDカードなどに保存されます。そのため、たくさんの音楽データやハイレゾ音源を持ち歩きたければ、相応のストレージ容量が必要です。また、microSDカード対応モデルでも、機種によってはあまり大きな外部メモリー容量に対応していないこともあります。最大容量をご確認ください。
重さ:事前に重量を確認しておく
DAPは小型で軽量な機種が多いのですが、高機能なハイエンドモデルなどは、サイズが大きく重くなる傾向があります。DAP単体では持ち運びにストレスを感じない重さの違いでも、ほかの荷物といっしょに毎日持ち運ぶとなればストレスを感じる方もいるでしょう。実際にどれくらいの重さとなるのか、カタログやスペック表で事前確認しておくと安心です。

バッテリー:想定される使用時間で決める
DAPは持ち運びを前提としているデバイスですから、バッテリーの稼働時間は重要です。通勤や通学だけでなく、「旅行・出張中に使う」「何日も充電できないかもしれない」というケースが想定されるのであれば、できるだけ長時間稼働可能なモデルを選んでください。

価格:予算かスペックかで選択
DAPは、スペックによって価格が大きく異なります。高価なハイエンドモデルでは10万円以上することも。機種を絞り込む前に、あらかじめ予算重視かスペック重視か決めておくことをおすすめします。

防水、防塵:使用場所によっては必要
「いつでもどこでも音楽を楽しみたい」という方には、防水や防塵性能の高いDAPがおすすめです。防水性能が高ければ、海辺やプールサイドなどで使用する場合のリスクを減らすことができます。使用場面を考慮して、必要であれば購入時のチェックポイントにしてください。


DAP中~上級者の方は、ご使用中のイヤホンやヘッドホンと気になるモデルとの相性を、店舗やイベントなどでご確認することをおすすめします。また、DAPには純正のカバーやケースをつけ、充電器に接続したままにしたり、長期間使用しなかったりする期間をつくらないよう、ご注意ください。
メーカー別・DAPの特長
DAPは多くのメーカーから登場していますが、メーカーによって音の傾向やこだわり、独自技術は違います。ここでは、人気のDAPメーカー3社の特長をご紹介しますので、ぜひ購入の際の参考にしてください。
ソニー:洗練された音づくりを実現する独自技術
日本が誇る大手電機メーカー、ソニー。同社のDAPは、カセットテープ時代から変わらぬ「ウォークマン」ブランドでラインナップしています。ソニー製DAPは、演奏が始まる瞬間の繊細な空気感から、大音量時のスケール感や躍動感まで体感できる、洗練された音づくりが特長。クリアな音を再現する高性能デジタルアンプの「S-Master HX」や、AI技術により低解像度の音源もハイレゾ級の高音質までアップスケーリングする「DSEE Ultimate」といった独自技術を満載しています。また、エントリーモデルもハイレゾ対応するなど、同社の音質へのこだわりがわかります。

フィーオ:据置オーディオ機器の性能に迫る
フィーオ(FiiO Electronics)は、2007年に設立された中国のオーディオ機器メーカーです。設計品質と安定した製造品質の評価が高く、世界最大級のポータブルオーディオ機器ブランドとして知られています。同社のDAPの特長は、プロフェッショナルオーディオ機器向けに設計されたDACチップの採用や、3.5mm、2.5mm、4.4mmのヘッドホン出力が可能なオーディオ回路など、据置オーディオ機器に迫る高性能がポイント。手にしたときのグリップ感にもこだわったデザインなど、細部にも配慮が行き届いています。

シャンリン:DACチップを4つ搭載したモデルも
シャンリン(SHANLING)は中国のオーディオメーカーで、DAPが主力商品です。同社のDAPの特長は、航空機グレードのアルミニウム合金を採用した剛性の高いシャーシや、シャープ製の高精細ディスプレイ、多数のBluetooth コーデック対応など、高い技術を惜しみなく投入していること。また、原音の質感を忠実に再現するため、最新のDACチップを4つ搭載したモデルをリリースするなど、音質面へもこだわっています。

Joshin web家電担当者が厳選!おすすめDAP
DAPは、メーカーやモデルごとにこだわりのポイントが多く、考えれば考えるほど、ご自身に合ったモデルを見つけるのは難しくなりがちです。ここでは、Joshin webの家電担当者が厳選したDAPをご紹介します。いずれもプロの目で選んだ逸品ばかり。ぜひ参考にしてください。
担当者おすすめのDAP
- 会員様web価格 67,980円 (税込)6,798 円相当(10%) ポイント進呈最短 4月28日( 月 ) 出荷2022年09月 発売◆ベストセラーDAP「M11」をベースにさらなる性能向上を果たした後継モデル
◆上位モデル同様第4世代FPGA+フェムト秒クロック水晶発振器による「DPAS」を採用
◆FiiOがTHX社との協力体制で培った経験から開発したという新世代ヘッドホンアンプを搭載 - 会員様web価格 81,400円 (税込)8,140 円相当(10%) ポイント進呈最短 4月28日( 月 ) 出荷2023年12月 発売◆iBasso“MAX”技術を踏襲したフラッグシップポータブルDACアンプ
◆iBasso自社開発4セクションステップアッテネーターを搭載
◆フラッグシッププレーヤーに匹敵するオーディオ回路を搭載 - 会員様web価格 94,040円 (税込)最短 4月28日( 月 ) 出荷2023年01月 発売◆フラッグシップモデルの技術を継承し、さらなる進化を遂げたハイエンドストリーミングWALKMAN
◆ハイレゾ再生対応の高性能フルデジタルアンプ「S-Master HX」搭載
◆DSDネイティブ再生(最大11.2MHz)や高出力に対応 - 会員様web価格 454,545円 (税込)最短 4月28日( 月 ) 出荷2024年06月 発売◆ディスプレイ:5.5 インチフル HD(1080×1920)タッチスクリーン
◆内蔵メモリ :256GB [NAND] ※システム領域を含む
◆Bluetoothバージョン:5.0
コスパの良いDAP
- 会員様web価格 16,431円 (税込)「おひとり様5点まで」最短 4月28日( 月 ) 出荷2017年09月 発売◆デジタルノイズキャンセル搭載
◆語学学習機能(A-Bコントロール/クイックリプレイ)
◆対応ファイル:MP3/WMA/FLAC/Linear PCM/AAC - 会員様web価格 20,416円 (税込)「おひとり様5点まで」最短 4月28日( 月 ) 出荷2017年09月 発売◆デジタルノイズキャンセル搭載
◆語学学習機能(A-Bコントロール/クイックリプレイ)
◆対応ファイル:MP3/WMA/FLAC/Linear PCM/AAC - 会員様web価格 26,442円 (税込)最短 4月28日( 月 ) 出荷2024年02月 発売◆使い勝手のいいユーティリティ DAP
◆Android 13 ベースのカスタム OS
◆様々な機器と接続できる 3.5mm 出力 - 会員様web価格 40,392円 (税込)最短 4月28日( 月 ) 出荷2023年01月 発売
DAPで最高の音楽と過ごす毎日を!
DAPは、良い音をいつでもどこでも楽しみたい方におすすめのデバイスです。音楽ストリーミングサービスと併用すれば、常に最高の音楽と過ごす毎日を送ることができます。それだけに、メーカーやモデルごとに異なる音質をきちんと確かめたいもの。可能であれば、実店舗などで実機の音を確認するのがおすすめです。ご自身にピッタリのDAPを手に入れて、いつでも良い音質で最高の音楽を楽しんでください。
スタッフが実際に使ってみた試用レポート
スタッフが実際に使ってレポート!
気になる商品のレポートをチェックし、購入前の参考にご活用ください。
最新のオーディオ機器の試用レポートはこちら!
テクニクス 完全ワイヤレス Bluetoothイヤホン EAH-AZ100生音質が楽しめる「磁性流体ドライバー」搭載ワイヤレス
3メーカー電子ピアノ比較! 弾き心地や音色を確かめるミドルクラスの3モデルをスタッフが弾いてみました
ビクター イヤカフ型ワイヤレスイヤホン HA-NP1Tとってもおしゃれ!イヤリングのようなアクセサリー感覚のイヤホン登場!
ラディウス 完全ワイヤレス Bluetoothイヤホン NEKO HP-C28BT形は猫。音声アシストは「みゃー」。かわいい。
JBL ノイズキャンセリング機能搭載 Bluetoothイヤホン JBL Tour Pro 3「操作できる充電ケース」で話題のイヤホンが超進化!