リヨンのトリオ、ソシエテ・エトランジュによる『ヒート』は、反復やグルーヴ、循環構造を軸にした催眠的インスト作品。エレクトロニクス、ベース、ドラムが有機的に絡み合い、前作よりもテンポを落としながら、よりメロディックかつシネマティックな方向へと深化。ドラムマシンと生ドラム、シンセのレイヤーが織りなすサウンドは、呼吸するような間や微細な変化を伴い、没入感のあるリスニング体験を生み出す。形式やコーラスに縛られない“インストゥルメンタル・ポップ”として、サウンドトラック的想像力と物語性を内包し、各曲が独自の音風景を描き出す一枚。 (C)RS