1982年から音楽監督をつとめたロリン・マゼールの時代を代表する公演の記録。チェルハ補筆による3幕版のウィーン初演時の貴重なライヴで、マゼールの明晰な楽曲把握と完全無欠のバトンテクニックによる精柄な解釈が、作品に盛り込まれたドラマを赤裸々に描き出します。それがオーケストラのコクのある深い音色と呼応して、アバドの「ヴォツェック」と並び、80年代を代表するベルク像を踏まえた『ルル』となっています。映画『カルメン』で奔放なタイトルロールを演じたソプラノ、ミゲネスを主役にむかえ、ファスペンダー、アダム、ツェドニク、そして当時70歳を越していたホッターと、それぞれの役を当たり役としている名歌手を配した、ウィーン国立歌劇場ならではの豪華なキャスティングです。(歌詞対訳はついていません) (C)RS