
【おすすめ】スキャナーの比較&選び方!人気のメーカーもご紹介
2025.5.4[更新]
スキャナーは、本や雑誌、文書、写真などをデジタルデータ化したいときに役立つアイテムです。ペーパーレス化を進めているオフィスではもちろん、個人でもスキャナーを使う方が増えており、パーソナル向けスキャナーも多く登場しています。目的に合ったスキャナーを選ぶには、何に注意すべきなのでしょうか。
ここでは、Joshin web のパソコン担当者が、スキャナーの選び方について解説。さらに、人気のメーカーやおすすめのモデルもご紹介します。

Joshin web パソコン担当者「daifuku」が、スキャナーのポイントやおすすめモデルを紹介いたします!
スキャナーは書類や写真をデータに変換できる
スキャナーは、紙の書類や写真をデジタルデータに変換するための電子機器です。文書や画像の表面を光源で照らし、反射した光をセンサーで検出することでデジタルデータに変換するのが基本的な仕組みです。
スキャナーによって変換されたデータは、パソコンなどに取り込み、画像編集ソフトウェアで開いたりテキスト認識ソフトウェア(OCR)でテキストに変換したりすることができます。デジタル化したデータを保存すれば、かさばる紙の資料などを保管しておく必要もなくなり、ペーパーレス化を進めることが可能です。
一方で、家庭やオフィス向けのスキャナー機能がついた「 複合プリンター(複合機)」も普及していますが、専用のスキャナーであれば、より高性能で多機能なモデルを選ぶことができます。また、専用のスキャナーのほうが読み取り精度が高く、大きなサイズの用紙を読み取れるモデルもあります。特に、頻繁にスキャナーを使いたいときは、専用のスキャナーがおすすめです。

専用のスキャナーには、本や雑誌、写真、ネガフィルム、帳票 ・名刺などの取り込みなど、用途に合った種類があります。こうした作業を頻繁に行いたい場合は、専用スキャナーを購入することをおすすめします。
スキャナーの種類
スキャナーには、裁断した本や雑誌のスキャンに向いているモデルや写真のネガフィルムなどのスキャンに向いたモデルなど、さまざまな種類があります。代表的なスキャナーの種類を見ていきましょう。
ADFスキャナー:複数枚の原稿をスピーディーにスキャン可能
ADFスキャナー(ドキュメントスキャナー、シートフィードスキャナー)は、原稿を複数枚セットして連続スキャンできるタイプのスキャナーです。ADFとは、Automatic Document Feeder(自動給紙装置)の略で、複数枚の原稿をセットして1枚ずつ自動的に紙送りできる機構を指します。
なお、ADFスキャナーは、複数枚の原稿をセットしてスピーディーにスキャンできることが特長で、大量の資料や裁断した本・雑誌をスキャンする用途に向いています。

スタンドスキャナー:本や雑誌を裁断せずにスキャンすることができる
スタンドスキャナー(オーバーヘッドスキャナー)は、書類や本・雑誌を上から撮影するようにしてスキャンできるタイプのスキャナーです。
形状はデスクライトに似ており、スキャナーの下に本や雑誌を開いた状態で置き、各ページをスキャンすることができます。また、写真を撮るような感覚で、スキャンする対象物と接触せずにスキャンできるため、本や雑誌を裁断することや劣化した古い書類を傷つけることなく使用できるのが特長です。

フラットベッドスキャナー:スキャンに時間がかかるが仕上がりがきれい
フラットベッドスキャナーは、平らなガラス面に原稿をセットし、ガラスの下にあるセンサーが移動することで原稿を読み取るタイプのスキャナーです。
フラットベッドスキャナーも、本や雑誌のページを切り取ることなくそのままの状態でスキャンできます。また、光を遮断した状態でスキャンするので、きれいに仕上がるのが特長です。ただ、1枚ずつ処理する必要があるため、スキャンに時間がかかってしまうことが難点です。

フィルムスキャナー:フィルムや現像した写真をスキャンすることができる
フィルムスキャナーは、ネガフィルムやポジフィルムをスキャンし、デジタル化できるスキャナーのこと。フィルムのみをスキャンできるタイプや、フィルムに加えて現像した写真もスキャンできるタイプなどがあります。ほかに、フォーカス調整や色補正などの機能を搭載したモデルや、ADFを搭載しフィルムを差し込むだけで簡単にスキャンできるモデルなども登場しています。
なお、フィルムカメラで撮影した場合は、現像して写真にしていましたが、現在はフィルムスキャナーでフィルムから直接デジタル化が可能です。

名刺スキャナー:文字情報をデジタルデータ化可能
名刺スキャナーは、名刺をスキャンしてデータ化することに特化したスキャナーです。名刺スキャナーは、画像から文字情報を読み取るOCRを搭載していて、名刺をスキャンすると印刷されている文字情報をデジタルデータ化できます。そのため、大量の名刺も名刺スキャナーを利用することで、デジタルデータとしてパソコンなどで管理し、社内などで共有できるようになります。

ハンディスキャナー:コンパクトで持ち運びしやすい
ハンディスキャナー(モバイルスキャナー)は、手に持って文書をなぞるようにして使用するタイプの小型スキャナーです。壁にかかっている写真や絵画などもスキャン可能なほか、コンパクトでバッグなどに収納でき、持ち運んで使うこともできるのが特長です。


スキャナーにはさまざまなタイプがあるので、用途に合った製品を選ぶことが大切です。ご自身がスキャンしたい対象を考えて、適した種類のスキャナーを選びましょう
スキャナーを選ぶ際のポイントとは?
スキャナーを選ぶ際には、解像度や原稿サイズ、ファイル形式など、さまざまなポイントがあります。ご自身の使用シーンに合ったモデルかどうかをしっかりチェックしましょう。
解像度:高いほど高精細な画像を取り込むことが可能
解像度は、スキャナーがどれだけ細かい部分まで読み取ることができるかを示す指標です。単位は「dpi」で表記され、1インチの幅の中にどれだけのドット数を表現できるかを示します。dpiの数値が大きいほど高解像度で、詳細な画像をスキャンできます。ただし、通常、解像度が高いほどスキャンに時間がかかり、生成されるファイルサイズも大きくなるため注意が必要です。

原稿サイズ:大きな原稿をスキャンすることが多い場合はA3サイズに対応していると安心
スキャナーが対応している原稿のサイズも要チェックです。ADFスキャナーやフラットベッドスキャナーは、A4サイズに対応しているモデルが一般的ですが、A3サイズに対応しているモデルもあります。また、一部のモデルでは、A4サイズの原稿を2つスキャンし、ソフトウェアで合成して1つの画像を作成することができます。名刺やはがきなどの、小さいサイズに対応しているかも確認しておきましょう。

給紙枚数・取り込み速度:大量にスキャンする際に重要
給紙枚数と取り込み速度は、複数枚の原稿を自動的に読み取るADFスキャナーや、ADFを備えた名刺スキャナーを選ぶ際に重要なポイントです。給紙枚数は一度にスキャンできる原稿の枚数、取り込み速度は一定時間内にスキャンできるページ数を示します。これらの数値が大きいほど、大量の文書や名刺を効率よくスキャンすることが可能です。

無線通信機能:スキャナーの設置場所に困らないためおすすめ
無線通信機能が搭載されていると、Wi-FiやBluetoothを通じてパソコンやスマートフォンと接続できるため、ケーブルを使わずにスキャンしたデータを送信したり、リモートでスキャンを開始したりすることができます。また、無線通信機能付きモデルは、電源さえ確保すれば場所を選ばずに設置でき、複数のデバイスとデータ共有ができるのもメリットです。

ファイル形式:JPEGやPDFが一般的
スキャナーが出力できるファイル形式も確認しておきましょう。多くのスキャナーは、JPEGやPNGなどの画像形式、PDFなどの文書形式に対応しています。なお、OCRがあるスキャナーでは、テキスト形式やWord形式、Excel形式などに対応していることもあります。
原稿自動判別機能:効率よくスキャンできる便利な機能
一部のスキャナーには、原稿の種類を自動的に判別する機能があります。スキャンの設定を手動で行う手間が省ける原稿自動判別機能の種類は、下記のとおりです。
サイズ自動検出機能
サイズ自動検出機能は、原稿のサイズを自動的に検出してスキャン範囲を調整します。これにより、原稿のサイズにかかわらず、必要な部分だけを効率よくスキャンすることができます。
カラー自動判別機能
カラー自動判別機能は、原稿がカラーかモノクロかを自動判別します。カラーの原稿はカラースキャン、モノクロの原稿はモノクロスキャンで行うことで、ファイルサイズを適切に抑えることが可能です。
白紙ページ削除機能
白紙ページ削除機能は、スキャンした結果、白紙のページが判明した場合、そのページを自動的に削除します。これにより無駄なデータを生成することなく、必要なデータだけを取り込むことができます。
マルチフィード検出:ADFスキャナーで有効
マルチフィードとは、一度に2枚以上のページが送られてしまうエラーを指します。これは、ADFを持つスキャナーで、複数枚の原稿を一度にスキャンする際に起こる可能性のある問題です。そのため、一部のスキャナーには、マルチフィードを検出して警告する機能があります。マルチフィード検出には、読み込まれた原稿の長さの違いを検知する方法のほか、搬送された原稿の厚みの違いを超音波によって高精度で検知する方法があります。

傾き自動検知機能:フラットベッドスキャナーで有効
フラットベッドスキャナーの一部モデルには、原稿が傾いてスキャンされた場合にそれを自動的に検知し、画像を正しい向きに補正してくれる傾き自動検知機能があります。この機能により、原稿の配置に細心の注意を払わなくても、きれいにスキャンすることが可能です。

裏移り自動除去機能:両面印刷の文書をスキャンする場合に便利
裏移り自動除去機能は、両面印刷された文書をスキャンした際に、裏面の文字や写真が裏から透けて見えることによって、いっしょにスキャンされるという裏移りの問題を解決します。スキャンした画像がクリアで読みやすくなるため、両面印刷された文書をスキャンすることが多い場合に欲しい機能です。
付属ソフトウェア・アプリ:使用したい機能があるか確認する
多くのスキャナーには、スキャンしたデータを編集したり、管理したりするための付属ソフトウェアやアプリが同梱されています。付属ソフトウェアやアプリは、OCRを備えていたり画像編集ツールを提供していたりするほか、スキャンしたデータを直接スマートフォンやタブレットパソコンに送信できるものもあります。そのため、使用したい機能があるか確認することがおすすめです。


写真やイラストなどを取り込む際に重要なのは解像度です。また、裁断した本・雑誌や書類などを大量に処理するなら、取り込み速度が重要になります。さらに、帳票、名刺などを取り込むと同時にデータ化し、整理したい場合は、管理ソフトウェアの使い勝手も大事です。ソフトウェアやアプリの機能をよくチェックしましょう。
メーカー別・スキャナーの特長
スキャナーは、さまざまなメーカーから多くの製品が登場しています。ここでは、中でもおすすめの3つのメーカーと代表的な製品の特長についてご紹介します。
エプソン:業務向けからパーソナル向けまで幅広いラインナップ
エプソンは、情報関連機器や精密機器を手掛ける電機メーカーです。エプソンのスキャナーは、業務向けモデルからパーソナル向けモデル、フォト・グラフィックモデルまで幅広くラインナップしています。中でも、ドキュメントスキャナーは、通常の文書はもちろん、レシートや薄い伝票、身分証などのプラスチックカードもスキャンできるモデルが用意されているのが特長です。
また、パーソナル向けモデルも、コンパクトでありながら高速、Wi-Fiにも対応しているなど、十分な性能を備えています。なお、フォト・グラフィックモデルは、紙焼き写真専用のモデルやフィルム専用モデルがあり、いずれも高画質なスキャンデータをえることができます。

キヤノン:軽量スリムなモデルを多数展開
キヤノンは、カメラ・ビデオなどの映像機器やプリンター・複写機をはじめとする事務機器などを製造する大手精密機器メーカーです。キヤノンのスキャナーは、ビジネス向けのモデルを多数展開しているほか、パーソナル向けの各種ドキュメントスキャナーやフォトスキャナーをラインナップしています。なお、ドキュメントスキャナーは、引き出しに収まるモデルや持ち運び可能なタイプの軽量スリムなモデルを多く展開しているのが特長です。こうしたコンパクトなモデルは、必要なときに取り出してパソコンとケーブル接続することで素早くスキャンができ、使わないときはしまっておくことができるため便利です。

ブラザー:直感的に使える操作性の良さがポイント
ブラザーはプリンターや家庭用ミシン、工作機械などを製造する大手メーカーです。ブラザーのスキャナーは、オフィスでも家庭でも使えるスキャナーをラインナップしており、高速で無線・有線LAN 対応やタッチパネル搭載、クラウドサービス対応のドキュメントスキャナーを中心に展開しています。実務的でありながら直感的に使える操作性の良さが特長で、ビジネスなどで頻繁にスキャナーを使用する方は、チェックしておきたいメーカーです。

Joshin web パソコン担当者が厳選!おすすめスキャナー
ではここで、プロの視点で厳選したスキャナーをご紹介しましょう。いずれもJoshin web のパソコン担当者によるセレクトです。こちらを参考に、ご自身にピッタリのモデルを見つけてください。
担当者おすすめのスキャナー
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スキャナーで書類や思い出をきれいに保存
さまざまな本や雑誌、書類などをデジタルデータ化するときは、スキャナーを使うのが最も効率的です。また、ネガフィルムやポジフィルム、現像した写真なども、専用スキャナーを使って美しくデジタルデータ化して保存することができます。ご自身の用途に合ったスキャナーを選んで、書類や写真をスピーディーに、美しく保存してみましょう。