モールド自体は良いのですが、メーカーの板キット初心者ぶりを発揮しまくってます。

まず注意しなければならないのは、接着が必要なキットであるにもかかわらず、材質が一般的なPSではなくABSなので、一般的なプラモデル用接着ではなくABS専用のものでないと役に立ちません。さらにこの件が説明書のどこにも書いていないのは、不親切極まりないです。

また、車体標記は水転写デカールなのですが、これも扱い易さの面でステッカーの方が良かったと思います。

個人的アレンジとして、φ0.3真鍮線の保護柵と貫通幌を追加してみました。

どこまで話が進んでいたのかは知りませんが、昨年の鉄道模型コンテスト会場で話題になっていました。

しばらくすると販売予告が出たので、ああ本当だったんだなと。

製品はタイプと銘打ったキットですが、作りを見ると、今どきのプラモのように位置合わせのガイドピンがありません。きっちりとした組立には、直角定規が必須で初心者には無理でしょう。

未塗装でも実車に近いイメージになるとの説明文がありますが、実際のところ質感が違い過ぎます。キハ５８との接続をするなら塗装は必須と感じます。

また、とろきゅう色キハ５８に連結する際はキハ５８のカプラーをアーノルドカプラーに交換するよう指定されていますが、これって逆でしょう。ボディマウントの伸縮カプラーが主力の昨今なのに、アーノルトカプラーとは大減点ですね。何かストライクゾーンを間違っているような気がします。

2軸貨車用ナックルカプラーに速効交換しました。窓の安全バーが表現されていないので0.3ｍｍステンレス線を接着して雰囲気を出してみました。人形も乗せる予定です。

商品自体高価な割に下地塗装、本塗装、デカール貼り、トップコートに組立て、カプラー取り替えなどユーザーでやるべきことが多すぎです。さらに言えば保護棒や4号車の扉表現もなく、商品としてあまりお勧めできません。

ﾄﾛｯｺ編成も面白いですが、キットというのも面白いです。楽しみながら作成いたします。