SIE の純正コントローラーは、PS4 本体にも同梱されているDUALSHOCK 4 のみです。左右に2 つのアナログスティックを備え、トリガーボタンは4 つ（L1、L2、R1、R2）あります。ほかにも、コントローラーの動きや傾きを検知してゲーム内でキャラクターの移動や視点の移動、文字入力などができるモーションセンサー、ボイスチャットに便利なヘッドセット端子、ゲームプレイの臨場感を高めてくれるビルトインスピーカー、タッチパッドなどを搭載した、多機能なコントローラーです。カラーリングは4 色展開で、限定カラーが登場することもあります。有線・無線どちらでも使えます。

サードパーティ製のコントローラーは、リーズナブルなモデルから、純正品にはない機能を備えたハイスペックモデルまで、多種多様です。また、格闘ゲームに適したアーケードコントローラー、レースゲームに特化したステアリングコントローラー、フライトゲーム用のフライトスティックなど、特定のゲームジャンル専用のコントローラーもあります。

純正のコントローラーは、どのゲームでも動作保証がされているのが魅力です。握りやすく、バッテリー性能も高い上、有線での使用も可能なので、長時間ゲームをすることもできます。安定性や汎用性の高さを重視する方向きといえるでしょう。一方、サードパーティのコントローラーは、連射機能など純正品にはない機能を搭載したモデルもありますので、それらの機能を求める方におすすめです。

接続方式には、有線と無線があります。バッテリーを気にせず遊びたいなら有線、好きな距離で遊びたいなら無線を選びましょう。なお、無線の場合は、連続稼働時間と充電にかかる時間も必ずチェックしてください。

純正のコントローラーとサードパーティのコントローラーには、さまざまな機能が搭載されています。ご自身のプレイスタイルや好きなゲームジャンルに必要な機能がついたモデルを選びましょう。

FPS（一人称視点のシューティングゲーム）など複雑なボタン操作を行うゲームをプレイするなら、一定のボタン操作を1 つのボタンに割り当てられるマクロ機能があると操作がラクになります。さらに操作性を高めたいなら、ボタンやスティックの位置を自由にカスタマイズできるモデルを選ぶといいでしょう。ただし、大会などに出場する場合は、マクロ機能が使用禁止のケースもあるのでご注意ください。

振動機能は、ゲーム内のイベントなどに連動してコントローラーが振動することで、ゲームへの没入感を高めてくれる機能です。純正品には搭載されていますが、サードパーティ製品の中には、搭載されていないモデルもあります。また、製品によって振動の強度にも違いもあるので、ご注意ください。

連射機能は、ボタンを押し続けなくても連射できる機能で、FPS などで重宝します。純正のコントローラーにはついていない機能なので、連射機能が欲しい場合は、サードパーティの製品の中から選びましょう。連射速度の設定や連射ホールドの有無など、モデルによる違いもしっかり確認するのがおすすめです。なお、連射機能の使用が禁止されている大会もありますので、ご注意ください。

コントローラーは、サイズ・形状・重さ・ボタン配置などが、操作性に影響します。サードパーティ製品には、いろいろな形状・重さのものがあるので、純正品が手になじまない方にも最適なコントローラーが見つかる可能性があります。また、ボタンの配置が純正品と同じものと、Xbox などほかのゲーム機に合わせたモデルがあるので、慣れている方はそちらを選ぶのもおすすめです。そのほか、格闘ゲームなどアクション性の高いゲームの操作性を向上させたいなら、背面ボタンのついたモデルがおすすめです。

ボイスチャットをしながらゲームを楽しみたい方は、イヤホンジャック付きのコントローラーを選ぶのがおすすめです。純正品はイヤホンジャック付きなので、ボイスチャットをするときだけ純正品を使うという選択もありでしょう。

専用コントローラー:特定ゲームのやり込み度で判断専用コントローラーは、ゲームをより快適に楽しむために最適なコントローラーです。もちろん、専用コントローラーを使用しなくてもプレイには問題ありませんので、どこまでそのゲームをやり込むのかなどで決めるといいでしょう。

アーケードコントローラーは、格闘ゲームでの操作性をアップさせてくれるコントローラーです。素早く正確なコマンド入力ができるので、格闘ゲームでの勝率を上げたい方におすすめです。

ステアリングコントローラーは、ハンドルの形をしたコントローラーで、ハンドルコントローラーとも呼ばれます。車を運転する感覚でプレイでき、レースゲームへの没入感を高めてくれるでしょう。ハンドルのみのモデルと、ペダルもついたモデルがあります。

フライトスティックは、飛行機の操縦桿のようなコントローラーです。フライトゲームをよりリアルに近い形でプレイできます。ジョイスティックのみのタイプと、スロットル付きのタイプがあります。

アンサーは、ゲーム周辺機器などを開発しているメーカーです。PS4 のコントローラーとしては、連射機能やプレイヤー識別ランプを搭載した「シンプルターボコントローラ 零〜ZERO〜」が人気。連射機能は、1 秒あたり8・16・32 回の3 段階に調整可能で、局面に応じて使い分けができます。3m ケーブルの有線タイプなので、本体から離れた位置でもワイヤレスにする必要がありません。

ゲーム周辺機器で人気のホリは、特定のゲームジャンルに特化したモデルから専用コントローラーまで、幅広く展開しています。通常のコントローラーとしては、攻撃目標を瞬時に切り替えるターゲットボタン、連射機能・連射ホールド機能などがついた、「ホリパッドFPS プラス for PlayStation 4」が人気です。

ゲームテックからは、アナログスティックの配置がXbox シリーズと同じ「シンプルバトルパッド4」が登場しています。このモデルは、音声にもこだわりがあり、コントローラー内蔵のスピーカーで効果音が楽しめるほか、ヘッドセット端子も搭載しているのがポイント。また、背面に2 つのボタンを搭載した「バトルパッド4」は、マッピング機能やマクロ機能などもついているので、純正品のコントローラーでは物足りない方にもおすすめです。

ゲーム周辺機器の企画・制作を行うアクラスからも、PS4 用のコントローラーが登場しています。「シンプルコントローラー ワイヤレスターボ」は、USB ポートに専用の無線レシーバーを差すことで、ペアリングなしで接続が可能です。連射機能・連射ホールド機能も搭載しているので、アクション性の高いゲームにも向いています。

PS5 を購入したとき、使い慣れたPS4 純正のコントローラーや、公式ライセンスを取得している非純正コントローラーを使ってみたいと思うケースがあるかもしれません。PS5 では、PS4 のゲームタイトルをプレイする場合にのみ、PS4 のコントローラーを使用できますが、PS5のゲームをする場合には使えません。反対に、PS5 のコントローラーをPS4 で使いたい場合は、変換アダプターを用意すれば使用できます。

アナログスティックをさわっていないのに入力操作が行われてしまい、キャラクターが勝手に動いたり、視点が動いたり、照準がずれたりしてしまう「ドリフト現象」が発生する場合があります。これは、ゴミやほこり、汚れ、ペットの毛などがセンサー部分に入ったことや、基盤の摩耗、可動部分の軸のずれなどが原因として考えられますが、新品のコントローラーでも発生することがあります。