
冷蔵庫はどう掃除する?上手な掃除方法やきれいに保つコツを紹介
2025.2.28
冷蔵庫の掃除は、カビや雑菌の発生を防ぎ、食材を衛生的に保つために欠かせません。しかし、「どのタイミングで掃除すべきなのかわからない」「効率の良い掃除方法がわからない」など、困っている方も多いのではないでしょうか。本記事では、冷蔵庫の掃除が必要な理由や掃除のおすすめの頻度のほか、冷蔵庫をきれいに保つコツをご紹介します。

Joshin web 家電担当者「マルちゃん」が、冷蔵庫の掃除のポイントを紹介いたします!
冷蔵庫の掃除は、カビや雑菌を抑えるためにも必要
冷蔵庫の掃除は、単に庫内の見た目をきれいにするだけではなく、衛生的に保つためにも欠かせません。野菜のくずなどが溜まりやすい冷蔵庫内は、汚れを放置するとカビや雑菌が発生することもあるでしょう。
また、ドアパッキンが汚れていると、ドアがしっかり閉まらず冷気が外に漏れてしまい、冷蔵庫内の温度が上がって食材が傷んでしまうこともあります。定期的に掃除をして冷蔵庫内を清潔に保ち、食材を安心して保存できる環境を整えることが大切です。
冷蔵庫を効率的に掃除するには?
冷蔵庫は、普段の掃除のほかに、どこかのタイミングで徹底的な掃除をすることが重要です。この2つを組み合わせることで、効率的に冷蔵庫を掃除することができます。

普段の掃除
冷蔵庫の汚れを防ぐには、食材を取り出さずにできる簡単な掃除方法を試してみましょう。この方法は、冷蔵庫内の食材が少ないタイミングで行うのがおすすめです。
冷蔵庫の普段の掃除方法
- 食材を冷蔵庫内の1ヵ所にまとめ、掃除しやすいスペースを作ります。
- ゴミや野菜くずがあれば取り除きます。
- 冷蔵庫内の棚や収納ポケット、側面・天面などを、除菌シートまたはアルコール除菌剤を吹きかけた布で拭きます。
ポイントは、短時間で掃除をすること。食材が傷まないよう、5分以内を目安に済ませてください。
徹底的な掃除
汚れが目立つときや大掃除の際には、冷蔵庫内の食材をすべて取り出して、徹底的に掃除をします。下記の手順に沿って進めましょう。
冷蔵庫の徹底的な掃除方法
- 食材をクーラーボックスなどに移し、冷蔵庫の電源を切ります。
- トレーや棚を外し、水洗いします。汚れがひどい場合は中性洗剤を使用し、スポンジでこすり洗いします。
- ぬるま湯を含ませて、固く絞った布で冷蔵庫内を拭きます。汚れがひどい場合は、中性洗剤を薄めたぬるま湯を使ってください。
- ゴムパッキンや細かい部分は、綿棒や歯ブラシで拭き取ります。
- 中性洗剤を使った場合は必ず水拭きし、最後に乾いた布で水気を拭き取ります。
冷蔵庫をしっかりと掃除することで、きれいな状態を長く保つことができます。
パーツ別・冷蔵庫の掃除方法と頻度
冷蔵庫の掃除を効果的に行うには、パーツごとに適切な方法と頻度を知っておくことが大切です。それぞれのポイントについて、詳しく見ていきましょう。

トレーやドア棚
トレーやドア棚といった冷蔵庫のパーツは、2~3ヵ月に1回を目安に、取り外して掃除しましょう。ぬるま湯や中性洗剤を使い、やわらかいスポンジで丁寧に洗います。洗った後は水気をしっかり拭き取り、乾燥させてから戻すと、カビや雑菌の発生を防げます。
自動製氷機の給水タンクや浄水フィルター
冷蔵庫の自動製氷機を使っている場合、給水タンクや浄水フィルターも週に1回程度お手入れする必要があります。水洗いで問題ありませんが、汚れが気になる場合はやわらかいスポンジでやさしく洗います。しっかり乾燥させてから冷蔵庫に戻してください。製氷皿については、年に1~2回程度の掃除をおすすめします。いずれも、パーツを取り外す際には、取扱説明書を確認の上、正しい方法で行いましょう。
冷蔵庫内
冷蔵庫の天面や底面、ドアの内側などは、約3ヵ月に1回を目安に掃除をします。ぬるま湯を含ませて固く絞った布で、全体を丁寧に拭き掃除しましょう。頑固な汚れがある場合は中性洗剤を薄めたぬるま湯を使用し、その後しっかり水拭きと乾拭きを行います。ドアパッキン部分が汚れていると冷気漏れの原因になりやすいため、忘れずに拭き取ってください。
冷蔵庫の外側と周辺
冷蔵庫の外側と周辺の掃除は、3ヵ月に1回を目安に行ってください。やわらかい布にぬるま湯を含ませてよく絞り、冷蔵庫の外側を拭きます。最後は乾拭きをすると、水滴の跡が残らずきれいに仕上がります。また、冷蔵庫の背面や下部は、ほこりが溜まりやすい場所です。年に1回程度、掃除機やブラシを使ってほこりを取り除きましょう。
冷蔵庫を掃除する際のポイント
冷蔵庫を効率良く掃除するためには、どうしたらいいのでしょうか。下記のようなポイントを意識すれば、スムーズに作業を進めることができます。
食材が少ないときに掃除する
冷蔵庫の掃除は、食材が少ないタイミングで行うのがコツです。食材が少なければ、クーラーボックスや保冷バッグに移動させるのも簡単になり、掃除中に食材が傷む心配も少なくて済みます。買い出しの直前や、食材が減った時期を狙うのがおすすめです。

不要な食材を捨てる
冷蔵庫の掃除は、賞味期限切れの食材や、使い切れない調味料を整理するいいタイミングです。掃除を機に冷蔵庫内を見直すことで、収納スペースが広がり、食材をすっきり管理しやすくなるでしょう。また、定期的に冷蔵庫を整理しておくと次回の掃除がスムーズに進み、手間を減らすことにもつながります。
引き出しのレールは掃除しない
野菜室や冷凍室など、引き出し部分のレールには潤滑油が塗られているため、拭き取ってしまわないよう注意が必要です。潤滑油が滑りを良くする役割を果たしているため、拭き取ってしまうと引き出しがスムーズに動かなくなるおそれがあります。見た目が少しベタついていても、さわらずそのままにするのがベストです。
冷蔵庫をきれいに保つためのコツ
冷蔵庫をきれいに保つには、日常のちょっとした工夫が大切です。汚れを溜めない習慣を身に付ければ、掃除の頻度を減らし、日々のお手入れも格段に楽になります。ここでは、冷蔵庫をきれいに保つためのコツをご紹介します。
汚れに気づいたらすぐに掃除する
冷蔵庫の汚れは、ついてしまったらすぐに拭き取るのがおすすめです。調味料がこぼれたり、食材の汁が漏れたりした場合、そのまま放置すると汚れがこびりつき、落としづらくなります。汚れがついたばかりなら、キッチンペーパーや除菌シートを使って、簡単に拭き取ることができます。少しの手間を惜しまず、汚れに気づいたタイミングでこまめに掃除をする習慣をつければ、冷蔵庫を常に清潔に保てるでしょう。

食材を入れすぎない
冷蔵庫に食材を詰め込みすぎると、食材が探しづらくなり、気づいたときには腐っているということも少なくありません。腐敗した食材は汚れやニオイの原因になります。冷蔵庫の中身に余裕があれば、どこに何があるかが一目でわかり、食材の劣化を防ぐとともに、掃除もしやすくなります。定期的に冷蔵庫内を見直し、食材の量を適切に保つことが大切です。

肉や魚は保存袋などに入れる
肉や魚をトレーのまま冷蔵庫に置いておくと、ドリップと呼ばれる赤い液体が出て冷蔵庫内を汚してしまうことがあります。この液体は、ほかの食材に付着することもあるため、衛生的にも好ましくありません。肉や魚はすぐに調理しない場合、トレーごと保存袋や密閉容器に入れてから収納することで、冷蔵庫内を清潔に保てます。

冷蔵庫内を適温に保つ
冷蔵庫をきれいに保つには、庫内の温度管理も大切です。冷蔵庫のドアを頻繁に開閉すると、室内の温かい空気が庫内に入り込み、結露を引き起こすことがあります。結露が原因で食材が傷みやすくなったり、冷蔵庫内にカビが発生したりするおそれがあるため、必要以上にドアを開け閉めしないことが大切です。また、ドアパッキンが汚れていると、室内の空気が冷蔵庫内に入り込みやすくなるため、ドアパッキンを清潔に保つことも心掛けましょう。
掃除のコツを押さえて、冷蔵庫をきれいに保とう
冷蔵庫の掃除は、普段の手軽な掃除と徹底的な掃除を使い分けることで、常に清潔な状態を保てます。また、冷蔵庫をきれいに使うためのコツを押さえれば、掃除の手間を大幅に減らすことも可能です。
本記事でご紹介した方法やポイントを参考に冷蔵庫をきれいに保ち、快適に使いましょう。