
【おすすめ】懐中電灯の比較&選び方!人気のメーカーもご紹介
2025.4.28[更新]
懐中電灯は、一家に一本は備えておきたい便利なアイテム。夜道の散歩やガレージなど暗い場所での作業、災害時、アウトドアなど、さまざまな場面で活躍します。大型で強力なもの、持ち運びに便利なもの、両手が自由に使えるヘッドライトタイプのものなど、多種多様な製品がそろっているので、用途に合ったものを選びましょう。ここでは、Joshin web の家電担当者が、プロの視点で選んだおすすめの懐中電灯をご紹介します。選ぶ際のポイントやメーカーごとの特長も解説しますので、ぜひ参考にしてください。

Joshin web 家電担当者「たこめし」が、懐中電灯のポイントやおすすめモデルを紹介いたします!
懐中電灯を選ぶ際のポイントとは?
懐中電灯はモデルによってサイズや明るさ、機能などが多岐にわたるため、用途に合ったものを選ぶことが大切です。使用するシチュエーションや充電の手間、欲しい機能などを考慮した上で最適な一本を選びましょう。
明るさ:明るいほど良いわけではない
懐中電灯の明るさは、光源から放出される光の量を表す単位lm(ルーメン)で表されます。手元や足元を照らしたり、数メートル周囲の視野を確保したりするのであれば50~100lmあれば十分。数十メートル先を明るく照らしたい場合は、200lmほどが目安になり、夜間の散歩などに適しています。登山などで遠くの道まではっきりと照らしたい場合は、300~400lmのものがおすすめです。
一般的に、lmの値が大きいものほど本体が大きく、電池消耗も激しくなります。また、手元や足元を照らす目的の場合、lmの値が大きすぎると反射が眩しくて見えづらいこともあるので、明るいほど良いというわけではありません。ご自身の用途に適した明るさのものを選びましょう。さまざまなシーンで使いたい場合は、明るさの切り替えが可能なモデルを選ぶのもおすすめです。

タイプ:災害対策やアウトドアなど用途で選ぶ
懐中電灯の形状は、大きく3つのタイプに分けられます。それぞれ明るさや照射範囲、点灯時間などが異なるので、用途に合ったタイプを選びましょう。
ハンドライト
ハンドライトは、手に持って使うタイプの懐中電灯です。手元を照らす小さな灯りから、サーチライトのように強力な光を発するモデルまで、さまざまな種類があります。手のひらに乗るコンパクトなモデルから、長時間使用できる大きめのタイプまでサイズも豊富。使用中は片手がふさがってしまいますが、どれも持ち運びやすいのがメリットです。キーホルダーのように鞄に取り付けられるものやペン状のもの、落下防止のストラップがついているものなど、用途に合わせてお好みの形状のモデルを選ぶことができます。

ヘッドライト
ヘッドライトは、頭部に装着するタイプの懐中電灯です。最大のメリットは両手が空くことで、暗い場所での作業や荷運びをするとき、キャンプや登山などのアウトドアアクティビティはもちろん、夜間のランニングやペットの散歩などにもおすすめ。小さくてもパワフルなモデルが多く、足元や前方をしっかりと照らしてくれます。

ランタン
ランタンは、周辺一帯を照らしてくれるタイプの懐中電灯です。手に持って使用するほか、床に置いたりテントの骨組みやランタンスタンドに掛けたりして使うのが一般的。キャンプ、バーベキューなどのアウトドアシーンをはじめ、災害などの非常時にも活躍します。また、ハンドライトとランタンの2WAYで使えるモデルもあります。

サイズ:サイズによって明るさや照射範囲が異なる場合も
ハンドライト、ヘッドライト、ランタンといったタイプの違いだけでなく、それぞれの中にも多様なサイズのモデルがあります。lmの数値が高いものほど本体が大きくなる傾向がありますが、必ずしもそうとは限りません。コンパクトながら強力な明るさを持つモデルもあるので、サイズといっしょに明るさや光の照射範囲もしっかりチェックすることをおすすめします。

電源:用途に応じて乾電池式・充電池式から選ぶ
懐中電灯の電源には、「乾電池式」と「充電池式」があります。各タイプのおすすめの用途や、管理コストの違いをまとめました。
乾電池式
乾電池式は、乾電池を電源とするタイプの懐中電灯です。本体に乾電池をセットして使用しますが、必要な乾電池の種類や本数は、モデルによって異なります。予備の乾電池を用意しておけば、電池切れになってもすぐに交換して使い続けられるのがメリットで、コンセントのない屋外での使用や、災害時の使用などにピッタリです。電池残量が少なくなるにつれて明るさが減少していきやすい点や、乾電池は使い切りのため充電式に比べて費用がかさむ点がデメリットといえます。

充電池式
充電池式は、本体にバッテリーが内蔵されており、充電して何度も使えるタイプの懐中電灯です。コンセントやモバイルバッテリーからUSBケーブルで充電するのが一般的。メリットは、何度も充電できるのでコストパフォーマンスが良く、電池残量が少なくなっても明るさが変わりにくいこと。デメリットは、コンセントのない屋外や災害時などに充電が難しい場合もあることです。ただし、太陽光によるソーラー充電やハンドルを回す手回し充電に対応しているモデルもあります。また、急なバッテリー切れで困らないように、電池残量表示があると便利です。

照射モード:ストロボやモールス信号機能も
懐中電灯の中には、明るさを変更したり、ズームやワイドなど照射範囲を変更ができたりするモデルがあります。こうしたモデルなら、1つでさまざまな用途に対応できます。また、夜間のウォーキングやランニングをする方には、光を点滅させるストロボモードを備えているモデルが便利です。ストロボ発光により、自転車や自動車にご自身の居場所を知らせることができ、事故防止に役立つほか、非常時には遭難信号としても使えます。モールス信号で「SOS」を発信できる機能を備えたモデルもあります。

防塵・防水性能:アウトドア用であれば検討したい
登山やキャンプなどアウトドアで使用する場合は、防塵・防水機能が備わっている懐中電灯がおすすめです。どの程度の防塵・防水性能を備えているかは、「IPコード」で判断しましょう。IPコードは「IP68」のような形で表記されます。Pのすぐ後ろの数字が防塵等級、その次の数字が防水等級を表し、数字が大きいほど性能が高いことを意味します。なお、防塵・防水の加工がされていない場合は、数字の代わりにXが入ります。例えば、Pのすぐ後の数字がXとなっているものは、防水機能のみであることを示しているのです。IPX4は水の飛沫がかかっても影響を受けないレベル、IPX5は雨など生活防水がされているレベル、IPX8だと水中で使用できるレベルとなるので、用途に合った機能を備えたものを選択してください。
■IP規格における防塵性能
名称 | 保護の程度 |
---|---|
IP0X | 保護なし |
IP1X | 直径50.0mm以上の固形物が内部に侵入しない |
IP2X | 直径12.5mm以上の固形物が内部に侵入しない |
IP3X | 直径2.5mm以上の固形物が内部に侵入しない |
IP4X | 直径1.0mm以上の固形物が内部に侵入しない |
IP5X | 動作・運転に有害な影響を与えるほどの量の粉塵が内部に侵入しない |
IP6X | 粉塵が内部に侵入しない |
■IP規格における防水性能
名称 | 保護の程度 |
---|---|
IPX0 | 水の浸入に対して特には保護されていない |
IPX1 | 垂直に落ちてくる水滴によって有害な影響を受けない |
IPX2 | 垂直より左右15°以内からの降雨によって有害な影響を受けない |
IPX3 | 垂直より左右60°以内からの降雨によって有害な影響を受けない |
IPX4 | いかなる方向からの水の飛沫によっても有害な影響を受けない |
IPX5 | いかなる方向からの水の直接噴流によっても有害な影響を受けない |
IPX6 | いかなる方向からの水の強い直接噴流によっても有害な影響を受けない |
IPX7 | 規程の圧力、時間で水中に没しても、水が浸入しない |
IPX8 | 水面下での使用が可能 |

連続点灯時間:長時間使えるモデルが安心
テント内の灯りなどで長時間の連続使用を想定している場合はもちろん、そうでない場合も、懐中電灯の連続点灯時間をチェックしておきましょう。比較検討している商品のスペックが似ているようであれば、連続点灯時間が長いものを選ぶのがおすすめです。
そのほかの機能:多機能モデルなら用途が広がる
懐中電灯には、さまざまな便利機能がついたモデルもあります。単1形~単4形の電池に対応したモデルなら、手元にある電池が使用できるので、いざというときも安心。また、ラジオ付きの懐中電灯なら災害時の情報収集などに役立ちます。本体にマグネットを備えたモデルは、ひもでぶら下げたりテープで固定したりしなくても、金属部分にくっつけるだけで照明に早変わり。このように、便利な機能をいろいろ備えた多機能懐中電灯は、用途が広がります。ご自身の目的に合う機能を備えたモデルを探してみてください。


汎用性の高さを重視するなら、ハンドライト・ランタンの両方の機能を兼ね備えたモデルがおすすめです。防災用なら、電気が止まった場合でも充電できるよう、手回し充電やソーラー充電にも対応したモデルを検討してみてください。
メーカー別・懐中電灯の特長
懐中電灯は、各メーカーからさまざまなモデルが販売されています。ここでは、主要なメーカーの代表的な製品の特長を紹介します。製品選びの参考にしてみてください。
パナソニック:スタイリッシュな見た目でインテリアにも
1918年創業の日本を代表する大手家電メーカー、パナソニック。AV機器から家電、パソコン、住宅設備、照明まで、幅広く開発・製造・販売を手掛けています。同社の懐中電灯は、ハンドライトタイプ、ランタンタイプのほか、首にかけて使えるハンズフリーライト「LEDネックライト」をラインナップ。普段はインテリアや常夜灯として使え、いざというときにはハンドライトタイプの懐中電灯としても使える「LEDランタン」などもあります。

東芝:ライト、ランタンの2WAYがうれしい
日本を代表する総合電機メーカー、東芝。生活家電、キッチン家電、空調機器、音響機器などを、広く製造・開発・販売しています。同社のハンドライトタイプ、ヘッドライトタイプ、ランタンタイプの懐中電灯は、どれもシンプルで使いやすいデザイン。「LED カラーライト」は、縮めて使うとハンドライト、伸ばすとランタンになり、床に置いたり吊り下げたりして使うことが可能です。バッグやポーチにも入るサイズなので、非常時の備えやアウトドアでも役立ちます。

ジェントス:専業メーカーならではの高いクオリティ
1978年創業の日本の懐中電灯メーカーであるジェントス。専業メーカーだけあって、高いクオリティでバラエティ豊かな製品がそろっているのが特長です。LEDライトメーカーとしては、国内トップクラスのシェアを誇っています。ハンドライトタイプは、明るさ18lmのペン型ライトから、明るさ2,000lmや3,000lmの高出力モデルまで、幅広いラインナップがあります。ヘッドライトタイプも小型・軽量のものから、手をかざすだけでスイッチの操作ができるモーションセンサー搭載タイプまで、多種多様なモデルを扱っています。

レッドレンザー:照射範囲を片手でクイックに切り替え
ドイツ生まれのポータブルライト専門ブランド、レッドレンザー。創業は1993年で、2015年に日本法人を設立。ドイツ、中国、アメリカ、日本、イタリア、スイスに拠点を持ち、世界45ヵ国以上で販売代理店と契約しています。2000年頃に販売された、LEDを光源とするフラッシュライト「レッドレンザー V8 フォトンポンプ」は、世界中で数百万個を売り上げる大ヒット商品となりました。また、「アドバンスフォーカスシステム」を搭載し、片手でワイド・スポット照射を素早く切り替えられるハンドライトタイプの「レッドレンザー P7」は、2008年の販売開始以来のロングセラー商品となっています。

ELPA:かゆい所に手が届く便利なアイテムが勢揃い
大阪に本社を置く朝日電器株式会社のブランド、ELPA。一般消費者向けの小型電器製品やAVアクセサリー、照明器具、防犯用品などを開発しています。同ブランドのLEDライトは、ペン型やラジオ付き、キーライト、電池が選べるものなど、幅広いモデルを展開。薄型で持ち運びやすいフラットランタンや、明るさが3段階に調整できるランタン、足元を照らしてくれるヘッドライトなどもそろっています。

エナジャイザー:優れた対衝撃性能と防水性能
エナジャイザーは、1896年に世界初の消費者向け乾電池を、1898年に世界最初の懐中電灯を発明した米国企業。現在は世界中に製造拠点を持ち、150ヵ国以上で販売する、電池・ライトのグローバルメーカーです。ほとんどの製品がIPX4の生活防水を備えており、対衝撃性能を備えた商品も多数あります。また、明るさ1,000lm以上で、照射距離最大200mを超えるハイパワーなモデルも充実しています。

三菱:長時間の点灯で災害時やアウトドアにピッタリ
幅広い事業内容で培った技術力を生かした、品質の高い家電に定評がある三菱。情報通信システムから電子デバイス、重電システム、産業メカトロニクス、家庭電器まで幅広く製造・販売しており、懐中電灯やランタン、ペンライト、キーライトなども手掛けています。同社のランタンライトは、75lmの明るさで165時間連続点灯が可能なモデルもあり、アウトドアや災害時にピッタリ。縮めるとハンドライト、伸ばすとランタンとして使える2WAYタイプの懐中電灯もあります。

Joshin web 家電担当者が厳選!おすすめ懐中電灯
続いて、家電のプロがおすすめする懐中電灯をご紹介します。いずれも Joshin web の家電担当者が厳選した優秀な製品ばかり。ご自身にピッタリのモデルを見つけてください。
- ◆Maxモード1000ルーメンの高出力を含む4段階の調光機能
◆耐塵・耐水仕様(IP66準拠)&2m落下耐久
◆スライドフォーカスコントロール搭載
・光束(約):1000ルーメン(Maxモード時)
・電源:単2形乾電池×3本 (別売)
・連続点灯時間(約):370~4時間 (アルカリ使用時) - 会員様web価格 1,250円 (税込)最短 4月30日( 水 ) 出荷2020年04月 発売◆LED+エボルタNEOで77時間連続使用可能
◆収納に便利なひっかけフック付き
◆白色LEDの搭載で豆球切れの心配なし
・光束(約):18ルーメン
・電源:単3形乾電池×3本 (電池付属)
・連続点灯時間(約):30~77時間 (アルカリ使用時) - ◆コンパクト設計で、設置場所を選ばない
◆蓄光仕様採用
◆LED採用にて光源の長寿命化を実現
・光束(約):14ルーメン
・電源:単3形乾電池×2本 (電池別売)
・連続点灯時間(約):22時間 - 会員様web価格 1,953円 (税込)「おひとり様10点まで」最短 4月30日( 水 ) 出荷2023年10月 発売◆単1形~単4形の電池がどれでも1本で使える
◆反射鏡と光を拡散させるリングシェードの採用で前にも横にも照射
◆電池残量チェック機能付き
- 会員様web価格 13,200円 (税込)132 円相当(1%) ポイント進呈最短 4月30日( 水 ) 出荷2024年04月 発売◆2024フラッグシップモデル最大1300ルーメン究極の明るさ
◆フォーカスコントロールレンズを搭載したシングル照射でも驚異の1000ルーメンを超え、圧倒的な明るさを誇ります
◆新たに採用した「ZR-03」は超大容量の5000mAh。明るさと長時間使用の両方に対応しました。
・明るさ(約):1300ルーメン(ブースト点灯時)
・使用電池:リチウムイオン充電池5000mAh
・点灯時間(約):9.5時間~46時間(メインLED)
・防水性能:IPX4相当 - ◆暗闇で視界を確保する際に便利な赤色LED搭載
◆耐塵・防滴(IP64準拠)&1m落下耐久
◆リフレクタータイプで広範囲照射が可能
・光束(約)120ルーメン
・電源:単3形アルカリ電池×1本(お試し用付属)
・連続点灯時間(約):70時間~7.5時間 - 会員様web価格 5,004円 (税込)最短 4月30日( 水 ) 出荷2023年04月 発売◆タッチセンサーで無段階調光。調色機能付(3色)
◆USB電源でランタンを点灯
◆乾電池式 モバイルバッテリー機能
・光束(約):800ルーメン
・電源:単1形乾電池×3本(別売り)
・連続点灯時間:最長約1500時間 (別売りエボルタNEO使用時) - 会員様web価格 1,370円 (税込)137 円相当(10%) ポイント進呈最短 4月30日( 水 ) 出荷◆便利なコンパクト設計
◆吊下げフック付き
◆防滴・防水性
・光束(約):160ルーメン
・電源:単3形乾電池×3本 (電池別売)
・連続点灯時間(約):5~100時間 (アルカリ使用時)
懐中電灯を上手に使うコツ
懐中電灯は、災害などで停電が起きたときの灯りとして活躍します。万が一の際に困らないように、懐中電灯を上手に使うコツを押さえておきましょう。
保管時は乾電池を抜く
乾電池式の懐中電灯を常備する場合、乾電池は本体から抜いて別に保管しておくのがポイント。電池を入れたままにしておくと液漏れを起こし、故障につながるおそれがあります。また、スイッチを入れていないのに放電が進んでしまい、いざ使いたいときに電池切れを起こしてしまうことも。また、充電式のモデルを⾧期間保管する場合は、1ヵ月に1回は電池残量をチェックし、自然放電しているようなら、継ぎ足し充電するのがおすすめです。
簡易ランタンを作る
ランタンタイプの懐中電灯がなくても、ハンドライトタイプのものがあれば、身近な道具を使って簡易ランタンを作ることが可能です。最も簡単なのは、光が上を向くように懐中電灯を直立させて、レンズの上に水を入れたペットボトルをのせる方法。光が乱反射して周囲全体を照らすことができます。懐中電灯が安定しない場合は、透明なコップに懐中電灯を入れ、コップの上にペットボトルをのせてみるといいでしょう。また、白い半透明のポリ袋に空気を入れて膨らませ、懐中電灯にかぶせて口を結んでも、簡易ランタンになります。

懐中電灯を保管するときは、電池を抜いておくのがポイント。とはいえ、停電時などの真っ暗な中で電池を探すのはたいへんです。懐中電灯のすぐ近くに、乾電池をセットで保管しておきましょう。
懐中電灯はキャンプから防災まで大活躍!
懐中電灯は、夜道のウォーキングやランニングのほか、キャンプ・登山などのアウトドア、夜釣り、夜間の作業、防災など、幅広い場面で活躍する、一家に1つは備えておきたいアイテムです。さまざまな製品がありますが、用途や使用場所を考え、明るさや形、電源方式、照射モード、防塵・防水性能などをチェックして、ご自身に合ったものを選ぶことが基本です。この記事を参考に、最適な一台を探してみてください。