
【おすすめ】ヒートポンプ式洗濯機の比較&選び方!人気のモデルもご紹介
2025.3.17[更新]
ヒートポンプ式とは、ドラム式洗濯機の一部モデルに搭載されている乾燥方式のこと。洗濯機内の温度がそれほど高くならないので衣類が傷みにくく、乾燥スピードも速いといったメリットがあります。しかし、ヒートポンプ式を採用したドラム式洗濯機は各メーカーから登場しており、どれを選んだらいいのか迷いがちです。本記事では、Joshin web の家電担当者が、ヒートポンプ式洗濯機のおすすめポイントを解説。いっしょに使うと便利な関連商品についてもご紹介しますので、ぜひ参考にしてください。

Joshin web 家電担当者「パオ村さん」が、ヒートポンプ式洗濯機のポイントやおすすめモデルを紹介いたします!
ヒートポンプ式洗濯機は衣類が傷みにくく乾燥スピードが速い
ドラム式洗濯機や縦型洗濯乾燥機の乾燥方式には、大きく分けてヒートポンプ式とヒーター式があります。それぞれ乾燥方式や洗濯物の仕上がり、消費電力などが異なります。それぞれの特⾧を見ていきましょう。
ヒートポンプ式:衣類の傷み・縮みが少なく、乾燥が速い
ヒートポンプ式は、空気から熱を取り出すヒートポンプという装置を使って乾いた温風を作り出し、洗濯槽内に送る乾燥方式です。この方式では、まず湿気を含んだ空気をヒートポンプに送り、冷やして結露させることで水分を取り除きます。その後、再び加温して乾いた温風として槽内に戻します。これを繰り返すことで、効率的に衣類を乾燥する仕組みです。ヒートポンプ式のメリットは、約60℃の低温で乾燥させるため、衣類の傷みや縮みが少ない点。また、乾燥スピードが速いため、電気代の節約にもなります。

ヒーター式:衣類がカラッと仕上がり、本体サイズが小さい
ヒーター式は、ヒーターで温めた熱風を洗濯槽内に送り込み、ドライヤーのように衣類を乾燥させる方式です。この方式では、直接熱風をあてることで衣類がカラッとした仕上がりになります。また、構造がシンプルなので本体サイズを小さくできるのも特⾧です。ただし、消費電力が多くなりがちなのと、衣類の傷み・縮みが発生しやすいというデメリットがあります。


ヒートポンプ式は低温で乾燥させるので、衣類に傷みや縮みが起きにくいのが特⾧。タオルやシーツは、ヒーター式や天日干しよりも、ふわっとした仕上がりになります。また、ヒーター式に比べて乾燥時間が短い場合が多く、省エネにもなります。
ヒートポンプ式洗濯機を選ぶ際のポイントとは?
ヒートポンプ式洗濯機を選ぶ際には、いくつかチェックしておきたいポイントがあります。具体的には、洗濯容量や乾燥容量のほか、温水洗浄機能の有無、静音性などです。下記で詳しく解説します。
洗濯容量と乾燥容量:1.5kg×人数×日数+αを目安に

洗濯容量とは「洗濯機で一度にどれだけの量を洗濯できるか」を示すものです。容量オーバーでの運転は、汚れがうまく落ちなかったり、洗濯機の故障の原因となったりします。一方で、洗濯容量が大きすぎると、洗濯機が場所をとったり、電気や水の消費量が増えてしまったりするので、ちょうどいい洗濯容量のモデルを選びましょう。
ご家庭に適した洗濯容量は、洗濯物の目安量から算出することができます。1人が1日あたりに出す洗濯物の量は、約1.5kgです。これをもとに「1.5kg×家族の人数×日数」で必要な容量を計算します。例えば、2人暮らしで2日分の洗濯物をまとめて洗う場合「1.5kg×2人×2日=6kg」というわけです。さらに、洗濯物の量が多い日や、シーツなどの大きなものを洗う場合を考慮して、1~2kg程度余裕を持ったモデルを選ぶのがおすすめ。週末などにまとめ洗いをする場合は、一人暮らしなら5~6kg、2人暮らしなら7~9kg、4人暮らしなら10kg程の洗濯容量があると便利です。なお、洗濯容量と乾燥容量は異なる場合が多いので注意してください。一般的に乾燥容量は、洗濯容量の半分程度となっています。
温水洗浄機能の有無:頑固な汚れを落としたいなら温水洗浄機能付きを
温水洗浄機能とは、水をヒーターで加熱して、40~60℃程の温水にして洗濯する機能です。衣類用洗剤に含まれる酵素は約40℃で活性化するため、水よりもお湯のほうが汚れをよく落としてくれます。特に皮脂汚れや黄ばみなど、水洗いではなかなか落ちない頑固な汚れをしっかり落としたい場合には、温水洗浄機能付きのヒートポンプ式洗濯機がおすすめです。
温水洗浄機能付きのモデルの中には、水の温度や洗浄コースを細かく選べるモデルがあります。特に頑固な汚れに対しては、温水とつけおきを組み合わせることで効果的に汚れを落とすことが可能です。また、60~65℃という高温のお湯で衣類を除菌してくれるモデルなら、より清潔な仕上がりを目指すことができます。
設置場所:開閉するドアの向きにも注意
ヒートポンプ式を採用していることが多いドラム式洗濯機は、縦型洗濯乾燥機よりもサイズが大きめです。特に縦型洗濯乾燥機からの買い替えの際は、設置スペースに注意する必要があります。
まず、洗濯機が設置スペースに収まるかどうかを確認し、防水パン(洗濯機から床への漏水を防ぐための樹脂製の土台)の大きさとも合っているか確認しましょう。また、給水栓(壁に備え付けられた洗濯機に給水するための蛇口)と本体の高さが合うかどうかも確認が必要です。高さが合わない場合、給水栓の交換や移設工事が必要になることがあります。一般的には、給水栓が本体より10cm程度高い位置にあれば設置が可能です。
さらに、ドラム式洗濯機は、ドアを開けたときの最大奥行とドアの開閉方向にも注意が必要。ドアを開けると通路をふさいでしまったり、周辺の物にぶつかったりという問題がある場合は、洗濯機の置き方やサイズを見直す必要があります。そのほか、ドアの開閉方向が右開きか左開きのどちらが適切かもチェックしてください。

搬入経路:一番狭いところで洗濯機の横幅+6cm 以上のスペースが必要

ヒートポンプ式洗濯機を設置場所まで運ぶためには、搬入経路の確認も欠かせません。マンションのエレベーターや玄関のドアのほか、階段、廊下、部屋の入り口などのサイズを計測し、最低でも洗濯機の横幅+6cm 以上のスペースがあるかどうかを確認してください。ただし、階段の踊り場などのカーブがある場所では、洗濯機の横幅+6cm の幅では足りないこともあります。また、ドアノブや手すりなどが邪魔になって搬入ができないケースもあるので、しっかり確認しましょう。
静音性:静音性重視なら、インバーター制御ありのモデルを
集合住宅にお住まいの方や夜間に洗濯をする方にとっては、ヒートポンプ式洗濯機の静音性も大切です。洗濯機の平均的な運転音は約64~72dB(デシベル)といわれていますが、静音性を重視するならインバーターを搭載したモデルを選びましょう。
インバーター搭載モデルは、モーターの回転数を細かく制御して運転音や振動を抑えてくれます。そのため、洗濯から乾燥までの運転音を30~50dB程度に抑えることが可能です。30dBは鉛筆での執筆音くらい、50dBは家庭用エアコンの室外機くらいの騒音レベルとされています。

お手入れのしやすさ:掃除の手間を軽減できるタイプが便利
ヒートポンプ式洗濯機を選ぶ際には、お手入れのしやすさも要チェックです。乾燥フィルターや糸くずフィルター、ドアパッキン、洗濯槽などにお手入れがしやすい工夫を凝らしたモデルもあります。
乾燥フィルター
乾燥フィルターは、ヒートポンプ式洗濯機の本体上部に設置されたフィルターで、基本的に乾燥運転をするたびにお手入れが必要です。乾燥フィルターが広くて浅めの形状をしたモデルのほうが、掃除しやすいといえるでしょう。また、ワンタッチでほこりを取り外せるボタンのついたモデルや、自動お掃除機能を搭載したモデルなら、さらに快適に使用できます。中には、乾燥フィルター自体をなくし、乾燥時に出たほこりやゴミを本体下部の糸くずフィルターに集めることで、お手入れの手間を軽減したモデルもあります。

糸くずフィルター
糸くずフィルターは、洗濯中に出た糸くずやほこりをキャッチするパーツで、一般的に洗濯機本体の下部についています。1~2週間に1回程度は糸くずフィルターを取り出し、溜まった糸くずやほこりを捨てる必要があります。糸くずをキャッチする部分の形状には、くし状と格子状のタイプがありますが、おすすめなのはくし状のタイプ。糸くずなどのゴミを簡単に振り落とすことができます。格子状のタイプは、ゴミが絡みついてしまった場合、手でつかんでゴミを落とさなくてはならないケースがあります。

ドアパッキン
ドアパッキンとは、洗濯機のドア枠に取り付けられた、水モレ防止と緩衝材の役割を果たすゴム素材の部品です。ドアパッキンは頻繁にお手入れする必要はなく、汚れが気になったときに拭けば十分です。なお、ドアパッキンの裏に凹凸がなく、やわらかい素材でできているほうが、ドアパッキンのあいだに入ったほこりを取り除きやすく、ラクにお手入れできます。

洗濯槽
洗濯槽のお手入れは、メーカーによって奨励する頻度が異なりますが、一般的に1~2ヵ月に一度はクリーナーを使ったお手入れが必要です。なお、毎日洗濯するたびに自動的に洗濯槽を洗浄して、カビの発生や汚れを抑えてくれる機能を搭載したモデルもあります。

そのほかの機能:家事の時短に役立つ機能も
ヒートポンプ式洗濯機には、そのほかにも洗濯をサポートしてくれる便利な機能や、お子様がいるご家庭で洗濯機を安全に使うための機能を備えたモデルもあります。代表的な便利機能を見ていきましょう。
スマートフォン連携機能
ヒートポンプ式洗濯機の中には、スマートフォンの専用アプリと連携し、洗濯の予約やコースの設定、洗濯スタートの指示などができるモデルもあります。洗濯が終わったときやタンク内の洗剤量が少ないときなども、アプリを通して知らせてくれるので便利です。また、洗濯物の量や汚れ具合をセンサーで判定し、洗濯コースの提案をしてくれるなど、毎日の洗濯をサポートしてくれる機能を備えたモデルもあります。

液体洗剤・柔軟剤自動投入機能
液体洗剤・柔軟剤自動投入機能とは、洗剤や柔軟剤を専用タンクにセットして、スマートフォンの専用アプリにそれぞれの銘柄を登録しておくと、洗濯物の量や洗濯コースに合わせて自動で適量を投入してくれる機能です。洗濯のたびに、洗剤や柔軟剤を計量する手間がかからず、入れすぎる心配もないので無駄がありません。また、洗剤や柔軟剤のボトルを置くスペースが必要ないので、洗濯機周りがすっきり片付くというメリットもあります。

チャイルドロック機能
チャイルドロック機能は、洗濯機の運転中や停止中にドアをロックし、お子様が洗濯機のドアを開けられないようにする機能です。お子様がドアを開けて洗濯槽内に入ってしまい、閉じ込められるといった事故を防いでくれます。小さなお子様がいるご家庭では、ぜひご検討いただきたい機能です。

乾燥フィルターは乾燥機能を使用するたびにお手入れが必要なので、使い勝手の良さを重視することをおすすめします。糸くずフィルターやドアパッキン、洗濯槽も含めて、お手入れの手間を軽減できるものを選びましょう。
メーカー別・ヒートポンプ式洗濯機の特⾧
ヒートポンプ式洗濯機は、さまざまなメーカーから多くの製品が登場しています。ここでは、おすすめの洗濯機メーカーと代表的なモデルの特⾧についてご紹介します。
パナソニック:省エネ&スピーディーで衣類をふんわり仕上げる
パナソニックのヒートポンプ式洗濯機「LX」シリーズに搭載されている「はやふわ乾燥 ヒートポンプ」は、衣類の傷みや縮み、しわを抑えてふんわり仕上げる乾燥機能。運転時間が短く、省エネ性能も高いのが特⾧です。 また、乾燥フィルターは広くて浅い形状で糸くずをさっと取り除くことができ、お手入れも簡単。さらに、ナノイーX 搭載モデルは、水洗いできない衣類・小物の消臭コースや、衣類についた花粉抑制コース、除菌・ウイルス抑制コースなども備えています。

日立:乾燥フィルターがなくお手入れがラク
日立のヒートポンプ式洗濯機は、乾燥フィルターがなく、お手入れがしやすいのが特⾧です。乾燥運転で出たほこりや糸くずは、本体下部の「大容量糸くずフィルター」に集約されます。そのため、乾燥運転のたびにフィルター掃除をする必要がなく、約1ヵ月に1回「大容量糸くずフィルター」のゴミを捨てるだけでお手入れが完了します。
さらに、同社のヒートポンプ式洗濯機は、洗浄力や乾燥力が優れているのも特⾧。「ナイアガラ洗浄」搭載モデルは、高濃度の洗剤液を衣類にしっかり浸透させ、大流量の水で洗い流すことで、襟・袖の汚れをしっかり落とします。乾燥は、高速風と大風量で衣類のしわを伸ばす「らくはや 風アイロン」で、ふんわりきれいな仕上げが可能です。

東芝:液体洗剤・柔軟剤自動投入機能で計量の手間いらず
東芝のヒートポンプ式洗濯機は、洗濯をより便利にする機能が豊富です。全モデルが液体洗剤・柔軟剤自動投入機能を搭載しており、洗剤や柔軟剤を計量する手間が不要。操作しやすい大型カラータッチパネル搭載のモデルや、UV 除菌コース・UV 除菌消臭コースを備えたモデルもあり、洗濯機に求められるさまざまなニーズに対応しています。
さらに、優れた洗浄機能と乾燥機能もポイント。ナノサイズの泡「ウルトラファインバブル」の力で洗浄効果を高め、衣類の汚れをしっかり落とします。乾燥は、大きな洗濯槽と低温風を使って、衣類を傷めずにスピーディーに仕上げるのが特⾧です。

Joshin web 家電担当者が厳選!おすすめヒートポンプ式洗濯機
ではここで、プロの視点で厳選したヒートポンプ式洗濯機をご紹介しましょう。いずれも Joshin web の家電担当者によるセレクトです。こちらを参考に、ご自身に合ったモデルを見つけてください。
- 会員様web価格 328,680円 (税込)最短 6月24日( 火 ) に配送・設置致します2024年10月 発売◆「選べるタンク」搭載のトリプル自動投入が進化
◆「汚れはがし」コースで蓄積した皮脂汚れもラク落ち
◆「はやふわ乾燥ヒートポンプ」で省エネ&スピーディ
・使用水量(洗濯/洗濯乾燥)約:83/55L
・消費電力量(洗濯/洗濯乾燥)約:68/890Wh
・寸法:幅639×奥行722×高さ1,060mm - 会員様web価格 208,809円 (税込)最短 6月24日( 火 ) に配送・設置致します2024年10月 発売◆乾燥フィルターレスでお手入れがらく「らくメンテ」
◆高濃度と大流量で汚れをスッキリ「ナイアガラ洗浄」
◆「風アイロン」でシワを伸ばしてきれいに仕上げる
・使用水量(洗濯/洗濯乾燥)約:88/86L
・消費電力量(洗濯/洗濯乾燥)約:78/1,570Wh
・寸法:幅638×奥行716×高さ1,065mm - 会員様web価格 214,200円 (税込)最短 6月24日( 火 ) に配送・設置致します2024年10月 発売◆抗菌ウルトラファインバブル洗浄W
◆温水抗菌ウルトラファインバブル洗浄W
◆ふんわりリッチ速乾
・使用水量(洗濯/洗濯乾燥)約:80/61L
・消費電力量(洗濯/洗濯乾燥)約:70/1,330Wh
・寸法:幅645×奥行722×高さ1,060mm - 会員様web価格 232,200円 (税込)最短 6月24日( 火 ) に配送・設置致します2024年09月 発売◆高圧シャワーすすぎで洗剤残り抑制
◆4つの自動お掃除機能でラク家事
◆洗剤自動投入で計量の手間を省く
・使用水量(洗濯/洗濯乾燥)約:77/49L
・消費電力量(洗濯/洗濯乾燥)約:65/590Wh
・寸法:幅640×奥行739×高さ1,115mm
ヒートポンプ式洗濯機のおすすめ関連商品
ヒートポンプ式洗濯機を設置する際、高さや水栓の形状が合わない場合は、専用アイテムを使うことで調整できます。ここでは、ヒートポンプ式洗濯機におすすめの関連商品をご紹介します。
高さ調節脚・専用台
高さ調節脚・専用台ヒートポンプ式洗濯機の本体と給水栓の高さが合わない場合や、排水ホースがつなぎにくい場合などは、洗濯機の下に高さ調節脚や専用台を設置するのがおすすめです。ほかにも、洗濯機の下が掃除しやすくなったり、洗濯機の下の通気性が良くなったりすることで、カビや悪臭を防ぐ効果もあります。

給水栓ジョイント
ヒートポンプ式洗濯機の給水ホースとご家庭の給水栓の形状が合わない場合は、給水栓ジョイントを取り付けて調整しましょう。 給水栓の形状によって必要な給水栓ジョイントのタイプが異なるので、ご家庭の給水栓を確認してから購入してください。

ヒートポンプ式洗濯機を使えば、衣類をふんわり時短で乾燥できる
ヒートポンプ式洗濯機は、ヒーター式のドラム式洗濯機や縦型洗濯乾燥機に比べ、衣類へのダメージを抑えつつ、短時間でふんわりと乾燥できるのが魅力です。乾燥にかかる時間が短い分、消費電力の節約にもなります。さらに、各メーカーから洗濯をより便利に清潔に行うための機能がついたモデルが登場しています。この記事を参考に、ご家庭のニーズに合うヒートポンプ式洗濯機を見つけてください。
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