三菱の冷蔵庫が備えるこだわり機能のひとつが、「全室独立おまかせA.I.」です。冷蔵庫内のすべての部屋を独立構造とし、さらにドアの開閉センサーと温度センサーを設置しています。これにより、部屋ごとの温度変化を感知して、それぞれに適した運転が可能に。冷気を無駄なく使用できるので、省エネにも貢献します。

また、ドアの開閉頻度やタイミング、冷蔵庫内の部屋ごとの温度変化を記憶して、AI（人工知能）が処理。「毎晩6時頃には食品が投入される」などと予測を立て、投入される食品の鮮度を保つために事前冷却を行うなど、生活パターンに合わせた運転を実現します。なお、食品のにおいが移りにくいのも、全室独立構造の大きなメリット。製氷した氷をおいしいままに保つことができ、フレッシュジュースの新鮮さやウイスキーの深い香りを、邪魔することがありません。

肉や魚を長く保存したいときには冷凍をしますが、独特のにおいがついたり食感が落ちたりして、おいしさを大きく損ねてしまうことがあります。この問題を解決したのが、「氷点下ストッカーD A.I.」です。一般的に、冷蔵室の温度は約2～5℃、チルド室は食品が凍らないぎりぎりの温度である0～2℃程に保たれています。温度をそれ以下に下げると食品が凍結してしまい、解凍時にドリップが出たり食感が悪くなったりするためです。

しかし、三菱は独自技術により、食品を凍らせることなく温度を約-3～0℃にまで下げることに成功。これにより、生の肉や魚の鮮度を長く保てるようになりました。例えば、ステーキ肉の場合、冷蔵室で鮮度を保てるのは約3日間、魚の場合は約2日間が限度でしたが、それぞれ約10日間、約5日間へと大きく延長。生のおいしさをそのままに、楽しむことができます。

肉や魚をおいしく長～く保存したいけど冷凍はしたくない。そんな時にうれしいお部屋です。生鮮食品のまとめ買いもでき経済的、さらに生のままでの調理ですので時短も実現。しかもおいしく長期保存、それが「氷点下ストッカーD A.I.」なのです。

三菱ならではの冷凍機能が「切れちゃう瞬冷凍A.I.」です。これは、過冷却という仕組みを応用したもので、家庭用冷蔵庫では、三菱が初めて導入した技術。-7℃で凍らせることで、おいしさをキープしてくれます。また、ステーキ肉や挽肉を「切れちゃう瞬冷凍A.I.」で凍らせると、解凍不要でサクッと包丁で切り分けられるのが特長。重ねたまま冷凍した魚の切り身も、簡単・きれいに引きはがせますし、カット野菜なら解凍せずに、パラパラとほぐすことができます。パスタソースやホワイトソースをタッパーで「切れちゃう瞬冷凍A.I.」しておけば、冷凍状態のまま、使う分だけスプーンですくって、残りは再び瞬冷凍室へ。解凍せずにすぐ調理できますから、時短調理にピッタリです。

さらに、過冷却技術で凍らせると食品の細胞破壊を防げるため、肉や魚はドリップを抑えられますし、野菜はシャキッとした歯応えをそのままキープできます。冷凍には向かないタケノコやジャガイモも、独特の食感を保存できるのです。

野菜好きの方にぜひ使っていただきたいのが、野菜の鮮度をより長く保てる「朝どれ野菜室」です。野菜室を真空断熱材で丹念に囲むことにより、庫内温度を安定させるとともに、湿度を適切に保つことを実現。野菜室全体に、適度な潤いを行き渡らせます。

さらに、3色のLED照明をあてることで、野菜に含まれるビタミンCと糖量がアップ。キャベツなどの葉物野菜は緑化が促進され、食欲をそそる鮮やかな色になります。つまり、野菜室に保存することで、栄養の減少を抑えるだけでなく、野菜たちをより豊かに、おいしくすることができるのです。また、三菱の冷蔵庫は、本体中央部を野菜室とするレイアウトを多用しています。これなら体をかがめる必要がなく、キャベツや白菜などの大きな野菜の出し入れが楽にでき、その分、調理に集中できます。

とれたてのみずみずしさが長持ちする朝どれ野菜室。鮮度を保つだけでなく栄養を増やすことが出来るんです。3色LEDによる光の力で野菜の光合成の仕組みを活用しちゃいます。これによりビタミンC、糖量などがアップし、さらに緑化促進で見た目も色鮮やかに！野菜にこだわりたいご家庭におすすめです。

冷蔵庫は、ご家族の人数にかかわらず、できるだけ大容量の物を選ぶのがポイントです。容量が大きいと、庫内スペースに対して食品の量が少なくなるため、冷却効率が高まり省エネにつながります。また、庫内の見通しがきくことで、食材の使い忘れが減り、食品ロスの防止にもなるでしょう。設置場所の寸法と必要設置スペースを見比べて、できるだけ大容量の冷蔵庫をチョイスすることをおすすめします。なお、三菱の冷蔵庫には、断熱材の薄型化とそれに伴う庫内スペースの拡大を実現したモデルも。本体の外寸は他社と同じでも、庫内容量の大きい機種があるので、注意しながら候補を絞ってください。

三菱の冷蔵庫のドアには「片開き」と「観音開き」があり、それぞれ使い勝手が異なります。片開きはドアを大きく開くことができるので、ドアポケットも含めて庫内全体を見渡しやすいのが特長。皿に盛った料理など、大きな物を出し入れするときでも無理がありません。その代わり、冷気が逃げやすいので、ドアを頻繁に開閉すると、冷却効率が悪くなります。なお、ドアが開く方向によって、左開きと右開きがあります。設置場所とキッチンとの位置関係に合わせて選びましょう。

観音開きは「フレンチ」とも呼ばれ、2つに分割されたドアが左右に開くタイプです。ドアの開閉のためのスペースが小さくて済み、片開きに比べて冷気が逃げにくいのが特長。もちろん、左右のドアを開けば、片開きと同様に大きな物を出し入れすることができます。

一人暮らし用の小さな物は別として、現代の冷蔵庫は、冷蔵室、冷凍室、野菜室、製氷室など、庫内がいくつもの部屋に区分されています。これらの小部屋がどう配置されているかで、冷蔵庫の使い勝手は大きく変わります。調理は「制限時間のある作業」ですから、スムーズに作業を進めるためには、「どこに何があるか」が、とても重要な要素です。

なお、三菱の冷蔵庫の場合、生の肉や魚を保存する「氷点下ストッカー」、清潔でおいしい氷を作れる「まるごとクリーン清氷」、時短調理をサポートする「切れちゃう瞬冷凍A.I.」、野菜の鮮度を保つ「朝どれ野菜室」などの各部屋を、本体の中央近くにまとめてレイアウト。忙しい調理中でも腰をかがめることなく、楽に食品を出し入れできます。

三菱の冷蔵庫には便利な独自機能がたくさんありますが、すべての冷蔵庫にそうした機能が備わっているわけではありません。「切れちゃう瞬冷凍A.I.」や「氷点下ストッカーD A.I.」など、どうしても使いたい機能がある場合には、搭載しているモデルをチェックし、設置場所にうまく納まるかどうか、問題なく搬入できるかどうか、事前に確認しましょう。また、「AとBの機能を使いたいけど、両方を搭載している冷蔵庫がない」という場合には、どちらかをあきらめるしかありません。使いたい機能に優先順位をつけておくことが肝心です。