
【おすすめ】充電池の比較&選び方!人気のメーカーもご紹介
2025.2.20[更新]
充電池は、使い切り電池(通常の乾電池)に比べてコストパフォーマンスが高く、ゴミも減らせるメリットがあります。各メーカーから形状や充電回数、充電器とセットかどうかなど、さまざまなモデルが登場しているので、用途に合ったものを選ぶことが大切です。
ここでは、Joshin web の家電担当者が、各メーカーの製品の中からプロの視点で選んだ充電池をご紹介します。選ぶ際のポイントやメーカーごとの特⾧も解説しますので、ぜひ参考にしてください。

Joshin web 家電担当者「たこめし」が、充電池のポイントやおすすめモデルを紹介いたします!
充電池はエコでコストパフォーマンスが良いアイテム
充電池は、充電を行うことで繰り返し使用できる電池です。使い切り電池はアルカリまたはマンガンが主流ですが、充電池にはニッケル水素やリチウムイオンが使われています。使い切り電池が「一次電池」と呼ばれるのに対し、充電池は「二次電池」と呼ばれます。
充電池のメリットは、繰り返し使えるのでコストパフォーマンスが良く、電池切れによる買い替えや使い終わった電池を処分する手間が減ることです。充電池が電気容量0%の状態から100%の状態に回復する充電可能な回数は製品によります。例えば、パナソニックのスタンダードなタイプでは約600回です。なお、気になる電気代は、単3形・単4形の充電池をそれぞれ4本まとめて満タンまで充電しても、1円程度です。
充電池本体の価格は、単3形4本で1,000~2,000円程度(ニッケル水素電池の場合)と使い切り電池より高めですが、その後は充電のみで再利用できるため、使い切り電池に比べればコストパフォーマンスは格段に良いといえます。また、使い切り電池のように使用中に徐々に電圧が下がることもなく、充電切れまで一定の電圧を保てるので、安定して使用できるメリットもあります。

充電池は、本体の価格は使い切り電池より高いですが、充電して何百回と繰り返し使えるのがメリット。充電にかかる電気代も単3形4本で1円程度なので、繰り返し使用するなら充電池を選んだほうがお得といえます。
充電池を選ぶ際のポイントとは?
充電池には、ニッケル水素電池とリチウムイオン電池があります。一般的に家庭用として使われるのはニッケル水素電池で、使い切り電池とほぼ同じように利用できます。充電池を選ぶ際には、下記のような項目をチェックしましょう。
形状・サイズ:単1形や単2形はスペーサーを使う
使い切り電池と同じように、充電池にもさまざまな形状・サイズのものがあるので、使用する機器に合ったものを選びましょう。円筒形充電池の形状・サイズは、基本的には使い切り電池の単3形、単4形などと同じです。ただし、充電池は単1形・単2形は少ないので、単1形や単2形の充電池が必要な場合は、単3形・単4形のサイズ変更に使うスペーサーを利用するのがおすすめです。

容量:mAh の数値が大きいほど⾧時間使用できる
充電池のバッテリー容量はmAh(ミリアンペアアワー)という単位で表されます。mAh の数値は「放電電流×放電時間」のことで、例えば2,000mAhなら、放電電流100mAで約20時間使用できることを意味しています。数値が大きいほど溜められる電気の量が多く、⾧時間使用できます。なお、低価格な充電池は、バッテリー容量が小さい傾向があるため、電池の充電頻度を抑えたい場合は、バッテリー容量の大きいものを選びましょう。

サイクル回数:回数が多いものがおすすめ
充電池は、充電できる回数に限りがあり、次第に劣化していきますが、この充電池の充電可能な回数を「サイクル回数(くり返し使える回数)」といいます。容量が同じなら、サイクル回数が多いほうがおすすめです。なお、容量が大きくなるほど、サイクル回数は少なくなる傾向があります。
ニッケル水素電池については、2019年3月にJIS規格が改正されたため、サイクル回数の表記が変更になりました。2019年3月より前は、「約60%放電してから充電」が可能な回数が表示されていましたが、変更以降は「100%放電してから充電」が可能な回数が表示されています。充電池の性能は同じでも、旧表示では2,100回、新表示では600回などと記載されている回数が違うので、混同しないようご注意ください。

タイプ:使いたい機器に合わせて選ぶ
充電池には、「お手軽モデル」「スタンダードモデル」「ハイエンドモデル」の3タイプがあります。それぞれ向いている機器が異なるので、使う機器に合ったものを選びましょう。
お手軽モデル
リモコンや時計など、消費電力が小さいものには、容量が小さめのお手軽モデルがピッタリです。単3形は950~1,000mAh、単4形は550~650mAh程度の容量で低価格なこともあり、とりあえず充電池を試してみたいという方にも向いています。

スタンダードモデル
スタンダードモデルは、ワイヤレスマウスやキーボード、電動歯ブラシなど、それほど消費電力が大きくないものに向いています。容量は、単3形は1,900~1,950mAh、単4形は750~780mAh 程で、お手軽モデルよりも値は張るものの、ハイエンドモデルよりは購入しやすい価格帯となっています。電池容量を気にせずに、いろいろな機器を使いたい方にもピッタリです。

ハイエンドモデル
ハイエンドモデルは、単3形で2,450~2,500mAh、単4形で900~930mAh程と容量が大きいので、消費電力が大きいデジタルカメラやストロボ、ラジコン、電気シェーバーなどに向いています。サイクル回数は少ないですが、1回充電すると容量が大きく⾧持ちするので、使い切り電池だと交換頻度が多くなってしまう機器にもおすすめです。

液漏れ防止設計:高価な機器に使うならあると安心
充電池も使い切り電池と同じように、⾧期間にわたって機器に入れっぱなしで使用している場合や、保存環境が悪い場合などは、機器の内部で液漏れを起こしてしまう可能性があります。高価なカメラなどで使う場合は、液漏れ防止設計になっているものを選ぶと安心です。

自然放電の少なさ:充電して備えておくならチェック
充電池は、使わなくても自然放電によって少しずつ容量が目減りしていきます。必要なときに容量不足で困らないよう、非常用など頻繁に使わない場合は、自然放電を少なく抑えたモデルがおすすめです。「初期満充電に対する10年後の容量維持割合」といった形で表示されているので、チェックしておきましょう。なお、充電池の中には、1年放置しても約90%の容量を維持できたり、10年後でも約70%の容量を維持できたりする使い勝手の良いモデルもあります。

低温時の性能:冬場のアウトドアで使う場合は注意
寒冷地や冬場のアウトドア、スキー場などで使いたい場合は、低温時の性能もチェックしておきましょう。極端に寒い環境では、充電池の能力が低下してしまうことがあります。パッケージに書かれた「使用温度範囲」をご確認ください。なお、-20℃でも性能が落ちないモデルも登場しています。


充電池は、容量が大きいほど1回の充電で⾧時間使える代わりに、本体の価格が上がりサイクル回数も少なくなります。消費電力が大きい機器にはハイエンドモデル、小さい機器にはスタンダードモデルやお手軽モデルなど、使用する機器に適したタイプを選ぶのがポイントです。
メーカー別・充電池の特⾧
充電池は、各メーカーからさまざまなモデルが登場しています。ここでは、主要なメーカー3社をピックアップして、代表的な製品の特⾧を紹介しますので、製品選びの参考にしてください。
パナソニック:機能性の高さが魅力の「エネループ」
パナソニックは、1918年創業の日本を代表する大手家電メーカー。AV機器から家電、パソコン、住宅設備、照明まで、幅広く開発・製造・販売を手掛けています。同社の充電池「エネループ」は、ハイエンドモデル、スタンダートモデル、お手軽モデルの3タイプを展開。10年後でも約70%の容量をキープし、-20℃の低温環境でも使用可能といった機能性の高さが魅力です。また、⾧期保存用の専用電池ケースも登場しています。

東芝:単1~単4形、6P形まで、幅広いサイズをカバー
東芝は、2016年に、中国の家電メーカーMideaグループの一員となった東芝ライフスタイルのブランド。生活家電、キッチン家電、空調機器、音響機器などを広く製造・開発・販売しています。同社の充電池「IMPULS」は、高容量タイプ、スタンダードタイプ、ライトタイプの3タイプをラインナップ。単1~単4形のほか、ミニ四駆や楽器のエフェクターなどで使われる6P形までカバーしています。

FDK:1回の充電でパワフルに使える大容量のハイエンドモデル
FDKは、富士通などを擁する古河グループの電子部品・電池メーカー。同社の充電池は、高容量タイプとスタンダードタイプの2種類をラインナップしています。高容量タイプの特⾧は「1回の充電で⾧く使える」「幅広い機器に使える」「-20℃の低温でも使える」こと。また、専用スペーサーや急速充電が可能な充電器も用意しています。

Joshin web家電担当者が厳選!おすすめ充電池
続いては、プロの視点で厳選した充電池をご紹介しましょう。いずれもJoshin web の家電担当者によるセレクト。こちらを参考に、ご自身にピッタリのモデルを見つけてください。
担当者おすすめの充電池
- 会員様web価格 3,258円 (税込)最短 6月23日( 月 ) 出荷2023年04月 発売◆十分なくり返し回数に加え、より大きな容量を備えた、バランスのすぐれた単3形エネループ「スタンダードモデル BK-3MCD」の4本セット
◆エネループ、充電式エボルタの両方の充電池に対応した「急速充電器 BQ-CC85」のセット
■商品内容■
・単3形・単4形兼用急速充電器BQ-CC85×1台
・ニッケル水素電池 単3形BK-3MCD(2000mAh)×4本 - 会員様web価格 2,531円 (税込)最短 6月23日( 月 ) 出荷2023年04月 発売◆十分なくり返し回数に加え、より大きな容量を備えた、バランスのすぐれた単3形エネループ「スタンダードモデル BK-3MCD」の4本セット
◆エネループ、充電式エボルタの両方の充電池に対応した「充電器 BQ-CC83」のセット
■商品内容■
・単4形・単3形兼用充電器BQ-CC83×1台
・ニッケル水素電池 単3形BK-3MCD(2000mAh)×4本 - ◆フル充電しておけば1年後でもすぐ使える
◆1回の充電で長く使える高容量
◆低温に強い
■商品内容■
・単3形ニッケル水素電池×4本(2,450mAh) - ◆乾電池の代わりに手軽に使える充電池のスタンダードモデル
◆充電しておけば10年後でもすぐ使えます
◆個別に取り出せるセパレートブリスターパック
■商品内容■
・単3形ニッケル水素電池×4本(1,900mAh・スタンダードタイプ)
- 会員様web価格 3,258円 (税込)最短 6月23日( 月 ) 出荷2023年04月 発売◆十分なくり返し回数に加え、より大きな容量を備えた、バランスのすぐれた単4形エネループ「スタンダードモデル BK-4MCD」の4本セット
◆エネループ、充電式エボルタの両方の充電池に対応した「急速充電器 BQ-CC85」のセット
■商品内容■
・単3形・単4形兼用急速充電器BQ-CC85×1台
・ニッケル水素電池 単4形BK-4MCD(800mAh)×4本 - 会員様web価格 1,896円 (税込)最短 6月23日( 月 ) 出荷2023年04月 発売◆電池容量アップでさらに長もち。容量:min.800mAh
◆自然放電が少ないので、充電しておけば1年後約90%、10年後でも約70%の容量維持
◆低温特性にすぐれ、マイナス20度の寒い場所でも性能発揮。使用温度範囲:-20℃~50℃
■商品内容■
・単4形ニッケル水素電池×4本(800mAh) - 会員様web価格 1,206円 (税込)最短 6月23日( 月 ) 出荷2014年10月 発売◆フル充電しておけば1年後でもすぐ使える
◆1回の充電で長く使える高容量
◆低温に強い
■商品内容■
・単4形ニッケル水素電池×4本(900mAh) - ◆乾電池の代わりに手軽に使える充電池のスタンダードモデル
◆充電しておけば10年後でもすぐ使えます
◆個別に取り出せるセパレートブリスターパック
■商品内容■
・単4形ニッケル水素電池×4本(750mAh・スタンダードタイプ)
充電池を上手に使うコツ
充電池は、充電することで繰り返し使用できる便利な電池です。充電池を安全かつ⾧持ちするように使うためには、下記のような点に注意しましょう。
充電池と充電器のメーカーをそろえる
充電池と充電器のメーカーが違っていても充電できないことはありませんが、安全性や製品保証の点から、同じメーカーの充電器を使うことを各メーカーは推奨しています。充電池と充電器のセット販売もあるため、同じメーカーのものを使いましょう。

充電が切れる前に継ぎ足し充電をする
充電池は使い切ってから充電するのではなく、こまめに継ぎ足し充電するのがおすすめ。充電が0%の状態は負荷がかかり、充電池の寿命が短くなってしまいます。機器が完全に動作しなくなるまで使用せず、弱ってきたなと感じたら充電するようにしてください。また、使わなくても自然放電によって容量は徐々に減っていくので、数ヵ月に1 度は充電します。なお、充電が終了しているのに、充電器に入れたままコンセントにつなぎ続けるのも禁物。充電を終えたら速やかに充電器から外しましょう。

⾧期間保管するときは専用ケースへ
充電池を機器に入れたままにしておくと、使用していなくても徐々に電気が消費されていきます。⾧期間保管する際は、機器から外して専用の電池ケースに入れて保管しましょう。なお、充電池は高温多湿の環境に弱いため、保管の際はそのような環境は避けましょう。

機器が充電池非対応でないか確認
機器の中には、「充電池非対応」「アルカリ乾電池推奨」というものもあります。こうした機器では充電池を使用しないでください。アルカリ乾電池の出力は1.5Vあるのに対し、ニッケル水素充電池は出力が1.2Vしかないため、電池のサイズが同じでも「動かない」「動くけれど動作が安定しない」といったことが起こる可能性があります。


充電池と使い切り電池はパッと見た形は同じですが、中身は別物です。使い切りタイプの電池を充電器に入れて充電するのは絶対にやめてください。電池内にガスが発生して、破裂や液漏れにつながる可能性があります。
充電池でランニングコストを低減しよう
充電池でランニングコストを低減しよう充電池は、本体価格は使い切り電池より高いものの、充電すれば繰り返し使えるので、コストパフォーマンスが高いのがポイント。また、ゴミが減らせるので環境にも優しいメリットがあります。電池のランニングコストを下げたい場合は、ぜひこの記事を参考に、充電池の導入を進めてみてください。