
【おすすめ】ミシンの比較&選び方!人気のメーカーもご紹介
2025.4.28[更新]
ミシンは、小さなお子さまのいるご家庭にとって必需品ともいえる家電製品です。保育園・幼稚園の入園グッズづくりや、ズボンの裾上げなどに大活躍します。また、ミシンが一台あれば、小物づくりや洋服づくりなど、趣味も広がるでしょう。ですが、家庭用ミシンはたくさんのメーカーから発売されており、タイプや機能もさまざまで、どれを選んだらいいのかわからなくなってしまいがち。今回は、ミシン選びのポイントや主要メーカーの解説のほか、家電のプロが選んだおすすめモデルをご紹介します。

Joshin web 家電担当者「K」が、ミシンのポイントやおすすめモデルを紹介いたします!
ミシンは大きく3種類に分けられる
家庭用のミシンは、大きく分けて3つの種類があります。多くの機能を搭載した「コンピュータミシン」、パワフルで機能を絞り込んだ「電子ミシン」、そしてシンプルな「電動ミシン」です。まずは、それぞれのミシンの特長についてご紹介しましょう。
コンピュータミシン:ビギナーユーザーにもおすすめ
コンピュータミシンは、縫い方や速度など、さまざまな機能をマイコンで制御するタイプです。針の上下や振幅を制御して、安定した縫い目となりやすいのが特長。ゆっくり動かしたときも、力強く縫い上げることができます。模様縫いや文字縫いがプリセットされていたり、自動糸切りや自動糸通しなどを実装していたりと、機能も豊富。また、多くのモデルが液晶画面を装備しており、操作を間違えるとアラートを発してくれる機能を備えたものもあります。操作が簡単できれいに仕上がりやすく、ミシンの扱いに不慣れなビギナーユーザーでも安心して使うことができるでしょう。

電子ミシン:必要充分なパワーと、シンプルな操作
電子ミシンは、針の動きを電子制御して、低速でも確実な運針ができるのが特長。通園バッグや雑巾など、厚みのある日用品を縫うのはもちろん、デニムなど厚手の生地でもしっかり縫い付けることができます。ただし、液晶画面などはなく、操作はシンプルでビギナー向けのサポート機能は少なめですから、ある程度ミシンの扱いに慣れた中級者向けのタイプといえるかもしれません。

電動ミシン:最小限の機能に抑えた、上級者向けタイプ
電動ミシンは、基本的な機能のみを備えたシンプルさが身上。速さや糸の調節などはすべて手動で行わなければいけませんが、構造が簡素で故障した場合にも修理しやすく、「余計な機能は必要ない」という方にピッタリの上級者向けモデルです。縫うスピードとパワーが比例する仕組みなので、ゆっくり動かすと縫う力が弱くなってしまいます。そのため、デニムのような厚物縫いには向いていません。


ミシン作業は、事前準備や縫いながらのレバー操作など、慣れるまでなかなか大変です。そこで、「これからソーイングを覚えたい」という方には、サポート機能の充実しているコンピュータミシンがおすすめです。
ミシンを選ぶ際のポイント
ミシンを選ぶ際に重要なのは、用途を決めておくことです。趣味としてミシンを始めたいのか、お子さまの入園・入学グッズ用に使いたいのか、あるいはお子さまの服の手直しやシャツの仕立てなど、本格的な洋裁に挑戦したいのか。ミシンを使って何をしたいのかが明確だと、どんなミシンが適しているかが見えてきます。ここでは、ご自身の用途に合ったミシンを選ぶ際に、チェックするべきポイントについてご説明します。
サイズ:大きさによって使い勝手が違う
ミシンは、「フルサイズ」「レギュラーサイズ」「コンパクトサイズ」の大きく3つのサイズがあるほか、タイプの違う「ハンディミシン」があります。なお、ミシンのサイズを選ぶときは、全体の外寸だけでなく「ふところ」の寸法が重要です。ふところとは、ミシンの針部分から右側の作業スペースのこと。ここが大きいと、厚手のものや大きなものを楽に縫うことができます。
フルサイズ
フルサイズは、本体の幅が45cm前後と大きめのミシンです。ふところの大きいモデルが多く、シャツやブラウスはもちろん、カーテンのような大きなものでも縫いやすいのが特長。どっしりした重量感があり、厚手の生地でも安定して縫うことができます。設置場所に常に出しておき、「思い立ったときにサッと使う」という使い方に適しています。

レギュラーサイズ
レギュラーサイズは、本体の幅が40cm前後で取り回しの良いサイズのミシンです。使用時・収納時とも、フルサイズより場所を取らないのが特長。通園バッグのような小物づくりはもちろん、お子さまの洋服づくりや、家庭科の授業の練習用など、必要なときに取り出して使うのに便利です。

コンパクトサイズ
コンパクトサイズは、本体の幅が38cm以下の小型で軽量なミシンです。収納場所も作業場所も小さくて済むので、ダイニングテーブルでちょっと縫い物を…といった使い方にもピッタリ。大物は扱わず、通園バッグなどの小物がほとんどという場合には、このサイズのミシンが使いやすいでしょう。初めてミシンを扱う方や、お子さまにも適しています。

ハンディミシン
ハンディミシンは、大きめのステープラー(ホッチキス)のような形をした、片手で扱うタイプのミシンです。布地を挟むように縫っていく「手動式」と、ACアダプターや乾電池、USB ケーブルからの電力で、厚みのある生地でもパワフルに縫える「電動式」があります。持ち運びしやすく手縫いよりもスピーディーなので、外出先でちょっとしたほつれを直したり、カーテンを窓に掛けたまま修繕したりといった使い方に向いています。

フットコントローラー:両手が自由に使えるアクセサリー
ミシンを使う上で、あると便利なのがフットコントローラーです。踏み込み角度によって縫い上げるスピードを微妙に調整できるもので、スタート・ストップの機能を備えたものもあります。手元のボタンやスイッチを操作せずに速度調節ができるので、両手で布地をしっかり抑えることができ、細かい作業も丁寧に行うことができます。製品に付属せず、オプションで用意されているモデルもありますが、購入時にぜひいっしょに用意しておきたいアクセサリーです。

縫い目の長さ調整機能:生地の厚みに合わせて調整
縫い目の長さとは、生地の表面に表れる糸の長さのことです。「粗さ」と表現されることもあり、生地の厚みと深い関係があります。薄い生地を縫うとき、縫い目が長いと布が縮みやすくなりますし、反対に厚い生地では縫い目が短いと布が伸びやすくなります。さまざまな厚みの生地を縫う場合は、縫い目の長さを調整できるミシンがおすすめです。調整範囲はモデルによって異なりますが、1~5mm程度の範囲で調整できるものだと使いやすいでしょう。

模様縫い機能:飾り縫いでワンポイントを
お子さまのバッグや小物を作るとき、ちょっとした飾り縫いや刺繍などのワンポイントを入れると、個性が出てかわいらしさがアップします。そんなときに役立つのが模様縫い機能です。飾り罫のようなシンプルなものから、複雑な飾り縫い、アルファベットやひらがななどの文字縫い、さらにはちょっとした刺繍ができるものなどもあり、組み合わせてネームを入れれば、オリジナルグッズも簡単に作れます。縫い模様のバリエーションや数はミシンによって異なりますので、機能を見比べてみてください。

各種サポート機能:ビギナーにも安心な機能の数々
ミシンは縫い始める前の準備作業が多いもの。慣れていないと準備に時間が取られてしまい、作業をする時間がどんどんなくなってしまいます。また、ソーイングを始めても、きれいに縫い上げるためにはさまざまな調整が必要で、難しく感じてしまうかもしれません。ですが、現在のミシンには、ソーイングをサポートしてくれるさまざまな機能が備わっています。サポート機能を活用することで失敗が少なくなり、楽しくミシンが扱えるようになるので、それだけ上達も早くなるでしょう。ここでは、ビギナーにとって、あるとうれしいサポート機能をいくつかご紹介します。
自動糸通し機能
ミシンは縫い針が固定されているため、慣れないうちは糸を通すのも難しいもの。この手間を解消してくれるのが、自動糸通し機能です。メーカーによって糸通しのメカニズムや手順は違いますが、自動糸通し機能の操作そのものはとても簡単。糸通しのフックに糸を引っ掛けたら、あとはレバーを操作するだけで、針穴に自動的に糸が通ります。

自動糸切り機能
自動糸切り機能は、縫い終わりの糸をワンタッチでカットできる機能です。糸を引っ張り出さずに済むので糸が無駄にならない上、ハサミもいらずスピーディーに作業できます。次から次へと多くの縫い物をこなしたいときには、とても重宝する機能といえるでしょう。なお、この機能がついているのはコンピュータミシンのみです。

自動糸調子機能
自動糸調子機能は、上糸と下糸の「糸調子」を、自動で調整してくれる機能です。ミシン縫いは、布地の表に縫い目が表れる上糸と、裏に縫い目が表れる下糸が、鎖のようにからみ合いながら布地を縫っています。糸調子とは、この上下それぞれの糸の張り具合を指す言葉です。上糸の調子が強すぎると下糸が引っ張られて、生地の表面に下糸がポツポツと現れてしまいます。これは見た目が悪いだけでなく、耐久性にも悪影響を及ぼします。きれいな縫い目を作るには、上下の糸が布地の中央で交わるように糸調子を整える必要があるのです。自動糸調子機能のついたミシンなら、布地の素材や厚みなどが変わっても、自動的に糸調子を調整してくれます。
押さえの種類
ミシンの針先部分には、ソリのような形をした「押さえ」という部品があります。これは針を上下に抜き差ししても布地がズレないように、しっかり押さえておくためのもの。押さえは、スタンダードなタイプのほかに、ボタンをつける場合のボタン付け押さえや、ファスナーを縫い付ける場合のファスナー押さえなど、用途に応じてさまざまな種類があります。押さえが充実したモデルなら、より多彩なソーイングが可能です。付属品だけでなく、オプションパーツとして用意されていることもあるので、いろいろなソーイングにチャレンジしたい方は、ぜひチェックしてみてください。

下糸巻き機能
ミシンの上糸は、糸巻きから直接引き出して使いますが、下糸はあらかじめ「ボビン」というパーツに巻き取っておく必要があります。これを手作業でやるのは、手間も時間もかかります。下糸巻き機能は、ボビンへの糸巻きを手軽に、簡単に行ってくれる機能です。メーカーによって名称ややり方は異なりますが、短時間でボビンへの糸巻きが完了します。

下糸引き上げ機能
下糸を巻いたボビンは、ボビンケースに収めて、針の下側の本体内にセットし、そこから下糸を引き出して決まった位置に掛けていきます。この細かい作業をサポートしてくれるのが、下糸引き上げ機能です。この機能があれば、指示どおりに糸を引っ掛けるだけで、下糸を引き上げる作業もいらず、すぐに縫い始めることが可能です。
全自動ボタンホール機能
シャツのソーイングで必要になるのが、ボタンホール。これをきれいに仕上げてくれるのが、全自動ボタンホール機能です。メーカーによって方法は違いますが、専用の押さえにボタンをセットすると、適切なサイズのボタンホールを簡単に作ることができます。ボタンホールは、服の前面で目立つ部分。きれいに縫い上げることで、服の仕上がりをいっそうスマートに見せることができるでしょう。

ボタンホールを縫う際は、ボタン穴かがり専用のおさえをセットする必要があります。モデルによって形状にやや違いがありますので、事前に使い方をチェックしておきましょう。

自動針停止位置機能
自動針停止位置機能とは、運転をストップしたときに、針が停止する位置を指定できる機能です。例えば、縫い目方向を直角に変えたい場合、針が生地に刺さったままの状態(針が下位置にある状態)で止まってくれれば、そのまま生地をくるりと回転させるだけで方向転換できます。また、すべて縫い終えたときには、針が上がった状態(針が上位置にある状態)のほうが、生地を引き出しやすいでしょう。自動針停止位置機能は、縫い方に合わせて針の停止位置を指定することができ、効率的なソーイングができます。

布を裁つと端からほつれてくるため、端の処理が必要になります。ロックミシンをお持ちでない方は、家庭用ミシンの「裁ち目かがり」機能で処理しますが、その場合「裁ち目かがり押さえ」が必要になりますので、付属されているかチェックすると良いでしょう。
メーカー別・ミシンの特長
ミシンを製造するメーカーは数多く、どのメーカーも独自技術やノウハウを製品に反映しています。ここでは、人気のミシンメーカー4社をピックアップして、その歴史やこだわりの技術についてご説明します。
ブラザー:100年の歴史を刻む代表的ミシンメーカー
国産ミシンの代表的ブランドであるブラザー。1924年に輸入ミシンの修理からスタートした同社は、現在ではプリンターや工作機械、デジタル印刷機、カラオケシステムなど、さまざまな製品を手掛ける企業となっています。同社の家庭用ミシンは、ビギナーにも扱いやすいコンパクトモデルから、ハイエンドモデルまでラインナップが豊富。同社のウェブサイトでは、ミシンを使ったソーイングのやり方を動画で学べる無料サービスも展開しています。

ジャノメ:国産化第一号を生み出した業界のパイオニア
大正時代に設立し、1921年に国産化第一号といわれるミシンを開発・販売した老舗メーカーであるジャノメ。純国産機であることに自信と誇りを持つ同社は、ボビンの形が日本の伝統紋様「蛇の目」に似ていることから、これをミシンのブランド名としたといわれています。精密な針の動きと耐久性、そこから生まれる信頼性が、同社製品の強み。人間工学にもとづいた使いやすさと、縫い目の美しさにこだわり、国内外から多くの支持を集めています。

ジャガー:手軽さと使いやすさを追求した機能性が魅力
大阪に本拠を置くミシンメーカー、ジャガー。ジグザグ縫いを可能にした家庭用ミシンを日本で初めて完成させるなど、技術開発とチャレンジ精神に富んだ伝統を持つ企業です。現在では国内にとどまらず、ベトナム、ロシア、さらにドイツにも拠点を築き、海外生産・販売にも注力しています。同社の製品は、手軽にソーイングを楽しめる使いやすさが特長。厚手の生地でも重ね縫いできるパワーや細かなスピード調節機能など、使い勝手を追求した機能が満載です。

シンガー:世界初の実用ミシンメーカー
1851年に、世界で初めて実用ミシンを世に出したアメリカのメーカー、シンガー。その高い品質によって、長年にわたって市場の信頼を勝ち取っています。同社のミシンは種類がとても多く、家庭用ではコンピュータミシンを主軸に、電子ミシン、電動ミシンをラインナップ。また、本体サイズもコンパクトモデルからレギュラーモデル、大物を縫うのも苦にならないワイドモデルまでそろえています。用途や習熟度に合った一台を、きっと見つけることができるでしょう。

Joshin web 家電担当者が厳選!おすすめミシン
ミシンは種類がとても多く、搭載されている機能も異なるため、どれを選んだらいいのかわからなくなってしまう方もいるのでは?ここでは、Joshin web 家電担当者が選んだ、おすすめのミシンをご紹介します。いずれもプロの視点でセレクトした逸品ばかり。ご自身にマッチする一台が、きっと見つかるはずです。
担当者おすすめのミシン
- 会員様web価格 14,800円 (税込)148 円相当(1%) ポイント進呈限定 「おひとり様1点」最短 6月22日( 日 ) 出荷2023年11月 発売◆自動糸通し器
◆フットコントローラー操作
◆縫い目長さ調節
・釜形状:垂直釜
・ボタンホール:有
・フットコントローラー:付属 - ◆誰にでも使える優しいミシン
◆簡単糸かけ
◆自動糸調子
・電子ミシン
・釜形状:水平全回転
・ボタンホール:有
・フットコントローラー:付属 - ◆カンタン多機能。
◆フットコントローラー標準装備。
◆使い方の基本がわかる説明DVD付き。
初心者にもおすすめ!
- ◆大きく見やすいLCDスクリーン
◆パワフル&自動糸調子
◆実用縫いにかかせないステッチがいろいろ
・ボタンホール:有
・フットコントローラー:付属 - ◆簡単操作の多機能本格ミシン
◆低速でもパワーがあり安心
◆縫い模様60パターン
・釜形状:水平釜
・ボタンホール:有
・フットコントローラー:別売 - ◆選択している模様番号、使用する押え、ぬい目の長さ、ふり幅を見やすく表示するバッグライト付液晶画面
◆高輝度・長寿命・省エネで発熱も少ない安全な発光ダイオード(LED)採用
◆倒な針穴糸通しもレバーもひとつで針に糸が通せる優れもの
・釜形状:-
・ボタンホール:有
・フットコントローラー:有 - ◆ボタンをセットするだけでぴったりの穴かがりができます
◆白色LEDライトが手元を明るく照らします
◆ゆっくりでもパワフルに縫えるから、初めての人にも安心
・釜形状:-
・ボタンホール:有
・フットコントローラー:付属
ミシン一台で、作れる楽しさは無限大!
ミシンは操作が難しそうで、最初は少々尻込みしてしまうかもしれません。ですが、ミシンを扱えるようになると、今までお店で購入するのが普通だったバッグやポーチなどが、簡単に作れることに驚くでしょう。さらに腕を磨けば、自分好みの洋服やオリジナルアイテムだって作れるようになります。お気に入りのミシンを手に入れて、まずは小さなものから作る楽しさを実感してみてください。