「プラズマクラスター」は、シャープの持つ独自技術の中でも、広く知られたもののひとつです。これは、プラズマ放電により、空気中の水と酸素にそれぞれプラスとマイナスの電荷を与えてイオンを作り出し、その作用で空気中のカビ菌や細菌の働きを抑制するというもの。「プラズマクラスター」はシャープの空気清浄機など、多くの製品に搭載されています。その実力は国内外の試験機関で実証されており、自動車メーカーやハウスメーカー、交通機関や建設会社などでも導入されている、信頼性の高い技術です。シャープの冷蔵庫は「プラズマクラスター」の搭載により、庫内の雑菌の働きを抑えて清潔に保つとともに、食品の鮮度を長くキープすることができます。

シャープの冷蔵庫は、冷凍室の容量が大きい傾向があります。中でも「メガフリーザー」は、その名のとおり圧倒的な大容量が特長です。また、「メガフリーザー」は単に大きいだけではありません。冷凍室内を3段に区切り、パッケージの大きさや背の高さ、利用頻度などに応じて、きれいに整理することができるのです。「冷凍食品をよく使う」あるいは「ホームフリージングで作り置きする」という方にとっては、魅力的な機能といえるでしょう。

雪国には「雪下野菜」という、野菜の保存方法があります。これは、秋に収穫した野菜に土をかぶせ、冬のあいだ、降り積もる雪の下で保存するというもの。こうして保存した野菜は、寒さから身を守ろうと、でんぷんを糖へと分解するため、甘みが増します。また、土で密閉されていることで水分が抜けず、長期間にわたって鮮度を保つこともできるのです。この雪下野菜を冷蔵庫内で再現するのが、「雪下シャキット野菜室」。野菜室を「うるおいガード」で密閉し、「3面輻射冷却」で野菜室全体をすっぽりと低温で覆います。こうして保存された野菜は、本来の甘味が引き出される上、新鮮な歯応えもキープ。自然なおいしさを実感できます。

冷蔵庫に入れっぱなしにしていた野菜や果物が、すっかり干からびてしまった…そんな経験は、誰にでもあるはず。そうしたトラブルを防ぐのが、庫内に備えつけられた「ステンレスパネル」です。冷蔵庫のドアを開けると、庫内に入ってきた外気の湿気がパネルに吸着。その水分を庫内にゆっくり放散して、食品に潤いを補給します。ドアを開閉するたびに潤いを補給し、食品の乾燥を防いで鮮度を保つ。目立たないながらも、うれしい機能です。

シャープの冷蔵庫に搭載されている「うるおいチルド」は潤いを閉じこめることで、ハムやチーズ、お刺身などの乾燥を防ぎ、鮮度を保つ機能です。
この機能のヒントとなったのは、お寿司屋さんのカウンターに据えつけてある「ネタケース」。全面をガラスで覆って外気と遮断することで、ケースの中は無風状態となり湿気が抜けず、ネタの新鮮さを長く保つことができるのです。シャープはこの仕組みにならい、気密性を向上。鮮度と潤いを保ちつつ、乾燥によるおいしさの低下も防いでいます。

冷蔵庫のドアには、「片開き」と「観音開き（フレンチ）」が代表的ですが、シャープには「どっちもドア」もあります。これは、片開きのドアながら、左右どちらからでも開くことができるというもの。また、一人暮らし向けのコンパクトモデルには、簡単な操作でドアの右開き・左開きが替えられる「つけかえどっちもドア」を採用しています。引越しが多く、冷蔵庫の設置場所を選べない単身者にとって便利な機能です。

今や、すっかり身近になったAI（人工知能）。その便利さをクラウドサービスとして提供するのが「COCORO HOME」です。「COCORO HOME」に対応する冷蔵庫は、ユーザーの問いかけに言葉で答えてくれます。食事のメニュー提案、スマートフォンへのレシピ送信、さらには近所のスーパーマーケットの特売情報を教えてくれることも。冷蔵庫を通じてスマートホームを体験できる、注目の機能です。

設置場所と搬入経路の採寸ができたら、そこに置ける冷蔵庫をピックアップし、どれほどの容量の物がいいかを検討します。 従来は「ご家族の人数から必要な容量を選ぶ」という方法が一般的で、そのための計算式もあります。しかし、人数に関係なく、可能な限り容量の大きな冷蔵庫を選ぶのがポイントです。

大容量の冷蔵庫は、食品を入れても庫内スペースに余裕が生まれます。すると、冷却効率が高まり、省エネ運転ができるのです。また、庫内の隅々まで目が届きますから、使い忘れを防ぐこともできるでしょう。容量が大きければ、台風や大雪に備えて買い溜めもできますし、休日のホームフリージングで1週間分の料理を作り置きしておくこともできます。できるだけ大容量の製品を選ぶことが、冷蔵庫を上手に便利に使うためのポイントです。

「プラズマクラスター」に「雪下シャキット野菜室」「うるおいチルド」など、シャープの冷蔵庫にはユニークな機能が数多く備えられています。中でも、「どっちもドア」と「つけかえどっちもドア」は、冷蔵庫の設置場所の自由度を高める、便利な機能といえるでしょう。とはいえ、すべてのシャープの冷蔵庫に、これらの機能が搭載されているわけではありません。ですから、設置場所と使いたい機能、この2つの要素で冷蔵庫を絞り込んでいくことをおすすめします。

冷蔵庫のドアは開き方によって、1枚のドアがどちらかに開く「片開き」と、縦に2分割されたドアが左右に開く「観音開き（フレンチ）」があります。小型の冷蔵庫は左右いずれかの片開き、中型以上の冷蔵庫では観音開きが多い傾向です。さらにシャープは、左右どちらからでも開くことができる「両開き」のドア、「どっちもドア」を用意しています。このタイプは、キッチンが横に長くて中央に冷蔵庫を置く場合や、キッチンとリビングのあいだに冷蔵庫を置きたい場合などに、とても便利。なお、コンパクトモデルでは、簡単な操作で開き方が左右どちらにも変更できる「つけかえどっちもドア」もあります。また、全体のデザインも冷蔵庫選びの重要なポイント。キッチンの雰囲気になじみ、好みに合ったデザインの冷蔵庫を見つけてください。

複数の部屋に区分けされた冷蔵庫では、野菜室やチルドルーム、冷凍室などのレイアウトによって、使い勝手が異なります。シャープの冷蔵庫では、多くのモデルが本体の真ん中に野菜室を設置。調理中の野菜の出し入れも腰をかがめずにできるので、ストレスになりません。ハクサイやカボチャなど、重量のある野菜を扱うときも、この位置のほうが便利です。他メーカーのラインナップを見ると、冷蔵庫本体の真ん中部分は、野菜室か冷凍室かに分かれます。これは、どちらが優れているというものではなく、ユーザーの生活スタイルによって、どちらが良いかが違ってくるため。冷凍食品よりも生の野菜をよく使うのであれば、真ん中に野菜室のある冷蔵庫を選んだほうが、使い勝手が良いでしょう。