縦型洗濯機は、水をたっぷりと溜めてしっかり洗えるため、ドラム式洗濯機よりも洗浄力が高い傾向があります。また、ドラム式洗濯機よりも外寸が小さめで、蓋が上方向に開くため、必要な設置スペースもコンパクト。ワンルームやベランダのほか、あまりものを置きたくない洗面所・脱衣所などにも、設置しやすいのがメリットです。8kgという容量は、洗濯機全体の中では中型サイズ。過不足なく使える大きさで、人気のあるクラスだけに、各メーカーから多くのモデルが登場しており、選択肢が多いのも魅力です。

• 8kg 縦型洗濯乾燥機
• 8kg 縦型洗濯機（乾燥なし）

水冷除湿タイプは、温風をあてることで洗濯物から発生した水蒸気を、冷却水で冷やして水に戻してから本体の外に排水する仕組みです。洗濯機周囲の温度や湿度の上昇を抑えることができます。

排気タイプは、温風をあてて洗濯物から発生した水蒸気を、そのまま洗濯機の外に排出する仕組みです。洗濯機の周囲に熱や湿気がこもりやすくなりますが、冷却水を使わないので節水ができます。

液体洗剤自動投入機能は、本体内の専用タンクに液体洗剤や柔軟剤を入れておくと、洗濯のたびに最適な量の洗剤・柔軟剤を自動計量して投入してくれる機能です。専用タンクには、液体洗剤を1 本分丸ごと補充できるモデルもあり、1～3ヵ月くらいのあいだ、洗剤を計量する手間を省くことができます。洗濯に関する手間が少なくなりますし、洗剤や柔軟剤の入れすぎ、入れ忘れを防ぐこともできます。また、液体洗剤や柔軟剤のボトルを洗濯機の近くに置かずに済むので、省スペースにもなるでしょう。

• 縦型洗濯機 液体洗剤自動投入

糸くずフィルターは、洗濯中にほつれた糸や髪の毛などの汚れをキャッチするものです。メーカーやモデルによって形状や素材が異なり、手入れのしやすさが違います。フィルター部がネット（布製）のものもありますが、現在は多くがプラスチック製で、溜まった糸くずを捨てやすく、掃除しやすいように作られています。なお、糸くずフィルターは洗濯のたびに掃除するのがベスト。汚れがこびりついているようなら、古い歯ブラシなどでかき落とすときれいになるでしょう。どうしても取れない汚れやカビには、酸素系漂白剤を使うのがおすすめ。汚れ落としとともに除菌もできるので、洗濯機を清潔に保つことができます。また、メーカー・モデルによっては、糸くずフィルターが壊れてしまったり、劣化してしまったりしたときのために、交換用のフィルターを用意していることもあります。

• 糸くずフィルター
• 酸素系漂白剤

洗濯機は掃除機とともに、動作音が大きい家電です。すすぎの際の水音や脱水時のガタガタといった回転音は大きく響きますから、夜間にしか洗濯ができない方や、ベランダに洗濯機を置いている方は、周りに迷惑をかけていないかと心配になるでしょう。また、赤ちゃんがいるご家庭でも、洗濯機の騒音レベルは気になるはずです。モデルによっては、ウェブサイトやカタログに、運転時の動作音の騒音レベルを、「洗濯40dB（デシベル）／脱水48dB」といった具合に記載しています。音量の感じ方は個人の感覚に大きく左右されますが、早朝や深夜に洗濯することの多い方は、30～40dB 程度のモデルを選ぶことをおすすめします。

スマートフォンと連携できる機能を持った洗濯機なら、スマートフォンのアプリを使って、外出先から操作することができます。洗濯開始時間や洗濯コースの選定はもちろん、洗濯状況の確認や洗い上がり時刻の指定・変更も可能。急な用事が入って帰宅が遅くなる場合でも、帰宅時間に合わせて洗い上がるように、指定し直すことができます。

日本の電機業界を昭和の時代から牽引し続け、今も最先端を走り続ける総合電機メーカーのパナソニック。「家電ならパナソニック」というファンが多いのは、その機能性に対する信頼の証といえるでしょう。同社の縦型洗濯機は、操作パネルを奥側に配置しているものが多く、手前がすっきりしているのが特⾧。洗濯物の出し入れがしやすいので、絡み合った衣類や大型の毛布も取り出しやすくなっています。また、独自のイオン技術「ナノイーX」を搭載したモデルは、カビや菌類、ウイルス、においなど、目に見えない汚れを防ぎ、洗濯槽の清潔さを保ってくれます。

• パナソニック 8kg 洗濯機（乾燥なし）

産業機械や鉄道システムなど、あらゆる分野でグローバルに事業を展開する日立。同社の縦型洗濯機の主力といえるのが、「ビートウォッシュ」シリーズです。高濃度の洗剤液を汚れに素早く浸透させ、大流量のシャワーで洗い流すことで、汚れをすっきり落としながら布地の傷みを抑えるのが特⾧。食べこぼしのソースのシミや、シャツの襟周りの汗染み、泥汚れなど、落ちにくい汚れにも頼もしい洗浄力を発揮します。また、運転時間や回転数をコントロールして、衣類の絡まりとしわを抑えながら脱水具合を調整する「シワ低減洗濯」コースも定評があります。

• 日立 8kg 洗濯乾燥機
• 日立 8kg 洗濯機（乾燥なし）

発電所や送電施設から乾電池まで、電気と名のつくものならほぼすべての分野をカバーする東芝。同社の縦型洗濯機は、ほとんどのモデルに「ウルトラファインバブル」機能を搭載しているのが特長です。 繊維の隙間より小さいナノサイズの泡を発生させ、洗剤の洗浄成分を繊維の奥まで浸透させることで、汚れを落としやすくします。落ちにくいカレーなどの食べこぼしや泥汚れに強いので、お子様のいるご家庭にもピッタリ。さらに、水道水を抗菌水に変えて、においを抑える機能を持つモデルもあります。

• 東芝 8kg 洗濯乾燥機
• 東芝 8kg 洗濯機（乾燥なし）

シャープは、音響機器から白物家電まで幅広い分野を手掛ける電機メーカーです。ユーザーの目線に立ち、独自の発想とアイディアで、便利さを形にしたユニークな製品群をラインナップしています。 同社の縦型洗濯機は、穴のないステンレス洗濯槽を採用しているのが大きな特⾧。洗濯槽の裏側や底部についた汚れや黒カビが、槽内に侵入するのを防ぎます。また、洗濯槽の穴に衣類が引っかからないため衣類を傷めにくく、小さなボタンやファスナーの多いベビー服も、安心して洗うことが可能です。ハイエンドモデルには、シャープ独自の除菌技術「プラズマクラスター」も搭載。清潔な着心地を楽しむことができます。

• シャープ 8kg 洗濯乾燥機
• シャープ 8kg 洗濯機（乾燥なし）

アクアは、かつて日本に存在した三洋電機の流れをくむ、中国の電機メーカーです。同社の縦型洗濯機は、強力な洗浄力が魅力。特に、泥汚れや油汚れに強いのが特⾧です。 これは、現在でも同社が扱う、業務用洗濯機で培われたノウハウの賜物。また、襟袖の皮脂汚れや、食べこぼしのシミといった部分汚れに効果を発揮する、超音波洗浄技術「らくらくSONIC」を搭載したモデルもラインナップしています。

• アクア 8kg 洗濯機（乾燥なし）