卓上タイプの分岐水栓式は、キッチンの水栓を分岐させて、直接水の供給を受けて使います。簡単な工事が必要になりますが、既存の水栓に分岐水栓という部品を取り付けるだけ。DIY でも可能ですし、部品を外せば原状回復もできます。卓上タイプで、給水の手間をかけたくない場合はこちらがおすすめです。

• 卓上タイプ（分岐水栓式）

卓上タイプのタンク式は、タンクの水を使って洗浄する仕組みの食器洗い機です。設置工事不要で、電源コードと排水ホースをつなぎ、タンクに水を注げばすぐに使える手軽さが魅力です。ただし、毎回使用前に給水しなくてはいけないので、それを手間と感じる場合には向きません。賃貸物件で引越しが多い方や、設置工事不要で食器洗い機を使いたい方におすすめです。なお、分岐水栓式としてもタンク式としても使用できる、2WAY 接続タイプもあります。

• 卓上タイプ（タンク式）
• 卓上タイプ（2WAY 接続タイプ）

ビルトインタイプは、シンク下のキャビネットに設置するタイプの食器洗い機です。普段はシンク下に収納されているので場所も取らず、見た目もすっきりしています。卓上タイプよりサイズが大きいので、一度に多くの食器や調理器具を入れられるメリットもあります。

ただし、システムキッチンをまるごと取り替えるか収納部分の一部を取り替えることになるので、設置には工事が必要ですし、3タイプの中で最も費用がかかります。

• 食器洗い機（ビルトインタイプ）

まずは設置場所や予算を考えて、3つのタイプのうちどの食器洗い機にするのかを決めましょう。住まいが賃貸物件の場合、退去時には借りた当時の状態に戻さなくてはいけないので、工事不要・原状回復可能な卓上タイプがおすすめです。分岐水栓式は水栓とつなぐ必要があるため、設置場所がある程度限られますが、タンク式は排水さえできれば好きな場所に置けるので、水栓の近く以外に設置する場合はタンク式が向いています。

なお、賃貸契約によっては分岐水栓が取り付けられない場合や水栓の交換ができない場合もあるので、賃貸物件で分岐水栓型を選ぶ場合は、一度賃貸契約書を見直して、分岐水栓の取り付けが可能かどうか、しっかり確認しておく必要があります。取り付けや交換ができない場合はタンク式か、分岐水栓とタンクの両方を使い分けられる2WAY 接続タイプを選びましょう。

• 分岐水栓
• 水栓接続不要タイプ
• 2WAY接続タイプ

収容容量は、食器洗い機で一度に洗える食器の数を指します。「約 ○人用」「食器収納目安 ○点」などと記載されているので、家族の人数やおおよその1回の洗い物の量に合うものを選びましょう。目安として、3人家族なら30～40点程といわれていますが、食器を洗う頻度によっても異なります。1日の食器をまとめて洗うなら、40点以上のものがおすすめです。

収納容量が大きいモデルは、本体サイズも大きいため、設置するのに必要なスペースも大きくなります。そのため、収納容量とサイズはセットで考えなくてはいけません。設置予定場所を確認し、その場所に置けるサイズであることを確認してから購入しましょう。

キッチンカウンターの上に置く卓上タイプは、奥行きがあるものがおすすめです。食器洗い機に奥行きがあると庫内が広くなり、フライパンや鍋などを収納できる上、食器のあいだに噴水が届きやすくなるので洗浄力も上がります。

また、シンク下に設置するビルトインタイプは、幅があるものを選ぶのがおすすめです。幅があれば一度に多くの食器類を洗うことができます。卓上タイプもビルトインタイプも、スペ―スが許す限り奥行きが深く、幅が広いものを選んだほうがいいでしょう。食器の出し入れもしやすく、汚れも落としやすくなります。

前開き式は、食器洗い機のドアを手前に倒して開くタイプです。食器洗い機本体の上部に空きスペースを取る必要がないので、限られたスペースに設置しやすいメリットがあります。また、食器洗い機の上に物を置くことも可能です。

卓上型の分岐水栓式、タンク式と一部のビルドインタイプに採用されています。

上下開き式は、前面のドアが上下に開くタイプです。前開き式に比べて手前のスペースを必要とせず、庫内の状況が把握しやすく、大型の調理器具も入れやすいといったメリットがあります。

また、シンク横に横向きに設置した場合、前開き式だと扉が水栓にあたりやすいのに対し、上下開き式は扉が水栓にあたりにくいので、狭いキッチンや水栓周りに食器洗い機を設置したい場合に向いています。卓上型の分岐水栓式、タンク式に採用されています。

スライド式とは、引き出しのようにドアを手前にスライドさせて開くタイプです。主にビルドインタイプに採用されています。

スライド式は、少量の水で洗うので節水効果があったり、庫内全体を見渡せたりできるのもメリット。また、引き出しの扉の色や素材をキッチンと合わせることができるので、デザイン重視の方にもおすすめです。

• 化粧パネル

食器洗い機は、食器の洗浄機能に加えて乾燥機能を搭載しているものが多いです。乾燥機能があれば食器を拭く手間も省けるので、より家事の手間を減らしたいなら、乾燥機能付きのモデルをチェックしてみましょう。

なお、乾燥機能には、送風のみで乾燥させるタイプとヒーターと送風の組み合わせで乾燥させるタイプがあり、後者のほうが乾燥能力は高めです。ビルトインタイプは、ほとんどのモデルにヒーター付き乾燥機能が搭載されています。

食器洗い機の洗浄力はモデルごとに異なるので、商品説明をチェックして、油汚れや粘着汚れなどもしっかり落とせる洗浄力があるかを確認しておきましょう。

製品の洗浄力を比較する際は、自動洗浄モードのほかに、どんなモードがあるかも要チェック。スピーディー、念入り、お急ぎ、ソフトなど、汚れに合わせてモードを切り替えられると便利です。
低温モードを搭載しているモデルは耐熱温度60℃以上のプラスチック製食器などが洗えるので、投入できる食器の種類がぐっと広がります。

食器洗い機を主に夜間に使用する場合や音が周りに響きやすい環境の場合は、動作音が気になることが考えらえます。そんな場合は、静音モードを搭載した食器洗い機を検討してみるのがおすすめです。食器が重なったりやノズル部分に食器が引っかかることでカチンカチンと音がする場合もあるので、運転前にチェックしましょう。

また、ビルトインタイプはドアがしっかり閉まるため、卓上タイプに比べて動作音が静かといわれています。

食器洗い機の中には、タイマー機能やエコ運転機能、イオン照射機能などを備えているものもあります。タイマー機能を使えば、電気代が安い深夜帯に合わせて食器洗い機を動かしたり、指定した時間に乾燥まで終わるように食器洗い機を動かしたりすることが可能です。エコ運転機能があれば、電気代や水道代の節約につながります。ご自身の生活スタイルに必要な機能をチェックしてみてください。

パナソニックは、1918年創業の日本を代表する大手家電メーカーです。AV機器から家電、パソコン、住宅設備、照明まで、幅広く開発・製造・販売を手掛けています。

食器洗い機は、一人暮らし向けの超コンパクトモデルから大型のビルトインモデルまで幅広くラインナップ。奥行き約29cmとスリムな卓上タイプのモデルや動作音36dBの超静音モデル、独自の技術の「ナノイーX」や液体洗剤自動投入機能を搭載したモデルなどもそろっています。

デザインもシンプルで、どんなキッチンにも合いやすいので、食器洗い機選びで迷ったらまずおすすめしたいメーカーです。

• パナソニック

アクアは、家庭用の冷蔵庫や洗濯機、食器洗い機のほか、業務用のコインランドリー機器を製造しているメーカーです。

アクアの食器洗い機の大きな特⾧は、庫内の素材にステンレスが採用されていることと、ドアを開けなくても庫内の様子が見えるガラス扉になっていること。汚れやにおい、カビがつきにくいステンレスを採用することで清潔を保ちやすく、お手入れもしやすい設計になっています。ガラス扉には強化ガラスが使用されており、お手入れも簡単です。

• アクア

シロカは、キッチン家電や生活家電、季節家電などの小型家電メーカー。国内のほか、台湾や韓国での販売も行っています。

食器洗い機は、4～5人向けの大容量タイプと1～3人向けのタイプを展開。1～3人向けはどれも分岐水栓＆タンク式対応なので、工事なしでも使用可能です。UV除菌機能を搭載したモデルや洗い終わると自動でドアが開き自然乾燥を促す「オートオープン機能」を搭載したモデルもあります。丸みを帯びたかわいらしいデザインも人気です。

• シロカ

食器洗い機を使う際は、手洗い用の食器洗剤ではなく、必ず食器洗い機専用の洗剤を使いましょう。食器洗い機と手洗いでは洗い方や使うお湯の温度が違うため、実は洗剤の成分に違いがあります。食器洗い機専用洗剤は、さまざまな汚れに対応できるように複数の洗剤成分が配合され、噴射水流を妨げる泡立ちを抑えるように作られており、手洗い用の食器洗剤とは別物なのです。

• 食器洗い機専用洗剤

汚れた面に洗浄水が効率良くあたるように、お皿は汚れた面を内向きに、お椀や器は汚れた面を斜め下向きしてセットします。コップなどは下向きに置き、お箸は汚れた部分を下にして、フォークやスプーンは汚れた部分を上にしてカゴに立てましょう。重ねたり詰め込んだりしないように気をつけてください。

• 皿・プレート
• 茶碗・湯のみ
• スプーン・フォーク・箸