
【おすすめ】電源タップの比較&選び方!人気のメーカーもご紹介
2025.3.14[更新]
身の回りの各種電気製品を効率的かつ安全に使用するためには、適切な電源タップ選びが欠かせません。電源タップという身近な製品だからこそ、選ぶときには利便性を求めるだけでなく、上手に使うための注意点を知っておくことが大切です。今回は、Joshin web の家電担当者が電源タップの比較と選び方、使い方について解説し、人気メーカーの製品もご紹介します。

Joshin web 家電担当者「たこめし」が、電源タップのポイントやおすすめモデルを紹介いたします!
電源タップは種類が豊富
電源タップとは、住宅内などの壁に設置された電源コンセントの差込口の数を増やし、複数の電気製品を同時に接続するための器具です。電源タップには主に、下記の3種類があります。
コンセント直付式
コンセント直付式は、コードがなく、壁のコンセントに直接プラグを差し込んで差込口を増やす電源タップです。狭い場所でも使用できるよう、差込口を折りたためるコーナータップや、直方体の3つの面に差込口がついていて電源を3方向に分配できるトリプルタップ、横から見ると三角形に近い形をしていて2方向に分配できる三角タップなどがあります。

延長コード式
延長コード式は、一定の長さのコードがついていて、壁のコンセントから離れた場所でも電源を供給することができる電源タップです。差込口を増やすだけでなく、少し遠い場所で電源を必要とする場合に便利です。テーブルタップとも呼ばれています。

タワー型
タワー型は、立体的にコンセントが配置されているタイプの電源タップです。多くの機器を同時に接続可能で、デスクの上など限られたスペースで効率良く使用できます。

タワー型電源タップは、パソコンやその周辺機器を使いたいときなどに便利です。AC アダプターを使用しても干渉しにくく、抜き差ししやすい構造になっているものが多く、USB ポートがついている製品も多くあります。立体的なスペースは必要ですが、延長コード式などに比べて設置スペースを取らないのもメリットでしょう。

電源タップを選ぶ際のポイントとは?
最近の電源タップは、単に差込口を増やすだけではなく、さまざまな便利な機能を備えたものが増えています。続いては、電源タップを選ぶ際のポイントをご紹介します。
差込口:差込口の数は、使用する電気製品の数の+2 を目安に
基本的なことですが、まずはよく使用する電気製品の数を確認し、それに対して必要な数の差込口を持つ電源タップを選びましょう。ただ、ぴったりの数ではなく、今後機器が増える可能性も考慮して、接続したい電気製品の数の+2 を目安にするのがおすすめです。
加えて、プラグの極数(プラグの飛び出ている金属部分の数)も要確認です。通常の2ピンのプラグと違って、3ピンと呼ばれるプラグには3本目の円柱状のピンがついています。これは、アースの役割を果たし、3ピンプラグを指すには3つ穴が空いたコンセントが必要です。もしくは、市販の3ピン→2ピンの電源プラグ変換アダプターを利用する方法もあります。

差込口の間隔:プラグ同士が干渉しないデザインを選ぶと安心
電源タップを選ぶときは、差込口と差込口の間隔も確認しておきましょう。ACアダプターや変換プラグを使用するとき、差込口の間隔が狭いと干渉してプラグが差せないことがあります。プラグ同士が干渉しないよう工夫されたデザインの製品や、差込口が回転して干渉を軽減できる製品もあります。ACアダプターを複数接続する場合などは、こうした電源タップを選びましょう。

コードの長さ:コンセントから使用する場所までの距離+0.5m が最適
延長コード式の場合は、コードの長さも選べます。使用する場所からコンセントまでの距離を測り、必要な長さに+0.5mをして選ぶといいでしょう。コードの長さに余裕がないと、ちょっとしたことで壁のコンセントから抜けてしまうことがあります。反対に、コードが長すぎるとそれだけでごちゃごちゃとしてしまい、コードを折り曲げたり束ねたりすることで断線や発熱の危険性も高くなってしまいます。
安全機能:使用する場所や用途に合わせて必要な機能を選ぶ
電源タップには、下記のような安全機能があります。
雷サージガード
雷サージガードとは、落雷による急激な電圧や電流変化によって家電が受けるダメージを防いでくれる機能です。パソコンやオーディオなどの高価な家電に電源タップを使う場合は、この機能を備えていると安心です。

1度限りの機能ですので、このような状況にあわれた場合は買い換えをご検討ください。

トラッキング防止機能
トラッキング防止機能は、火災の原因となるトラッキング現象を防ぎます。トラッキング現象とは、コンセントとプラグの隙間に溜まったほこりが空気中の湿気を吸収し、漏電してショートする現象のことです。
抜け止め機能
抜け止め機能は、プラグが不意に抜けることを防ぎます。プラグが抜けて電源が落ちるとファイルが破損する危険性があるパソコンなどを接続するときに、この機能があると安心です。
絶縁キャップ
絶縁キャップとは、未使用の差込口を安全に保護するキャップで、ほこりなどの侵入や意図せぬ漏電を防ぎます。プラグの抜き差しにより自動開閉する、シャッター付きの製品もあります。
防水機能
防水機能とは、プラグを差したときに絶縁ゴムカバーでプラグを覆うなどして防水してくれる機能です。キッチンや洗面所などで使うのに適しています。ただし、家庭用の電源タップに搭載された防水機能は、一時的な水滴の侵入を防ぐといった、あくまで簡易的な機能であることがほとんどです。

完全に水没した製品はもちろん、コーヒーなどの飲み物が製品にこぼれた場合は、見た目が乾いていても使用しないようにしましょう。
PSEマーク
PSEマークは、電気用品安全法の技術基準に適合する電気用品に表示されるマークです。対象の機器はPSEマークをつけないと製造および輸入・販売ができません。延長コード式やタワー型の電源タップは、同法律が示すところの「延長コードセット」にあたるため、適合したものであればPSEマークがついています。
USBポート付:スマートフォンやタブレットの充電が一度にできる
スマートフォンやタブレットの充電などに使用できるUSBポートを備えた電源タップも増えています。中でも「PD(Power Delivery)」や「QC(Quick Charge)」に対応した電源タップは、対応機器の高速充電が可能です。最近はノートパソコンでも、USB PD 対応のUSB Type-C で充電・給電ができるモデルが増えています。

スイッチ:安全性が高く電気代の節約にもつながる
各差込口に個別のスイッチがついている電源タップは、使用しないときには各スイッチをオフにしておくことで、安全性が高まり電気代節約にも役立ちます。また、接続している電気製品を一括でオン・オフできる一括集中スイッチがついている製品もあります。

固定機能:一時的に使う場所や不安定な設置場所でも固定して使える
使用場所によっては、電源タップを設置する場所が確保できない、あるいは電源タップが動いてしまうのが問題になるケースもあります。そんなときに便利なのが、マグネットやクランプ、クリップで固定できる機能です。壁掛け(ネジ固定)が可能な電源タップもあります。設置場所や使用状況に合わせて、固定方法を選びましょう。

デザイン:好みやインテリアに合わせて電源タップを選ぶ
部屋のインテリアや雰囲気に合わせて、デザイン性の高い電源タップを選ぶのもひとつの楽しみです。シンプルなカラーや形状でどんなインテリアにも合わせやすいものから、スタイリッシュなデザインのもの、キャラクターが描かれたものまで、さまざまなタイプの製品があります。


3ピン対応、ACアダプターが差しやすいタイプ、雷サージガード付き、個別スイッチ付き、マグネット取り付けタイプなどは、実用性の高い電源タップといえます。使用環境や目的に応じた製品をよく考えてお選びください。
メーカー別・電源タップの特長
電源タップを発売しているメーカーは多数存在します。ここでは、そんな中でも注目したいメーカーをピックアップして、各社の電源タップの特長をご紹介します。
パナソニック:高品質の機能性と洗練されたデザインを多数展開
パナソニックは、国内最大級の総合電機メーカーです。同社の電源タップは高品質で、耐久性と安全性を備えた製品を多数ラインナップしています。特に、熱に強く、トラッキングを抑え、感電しにくい材質の採用や設計の実現に注力しているのが特長です。安全性能の高い電源タップづくりに定評があります。デザインは白を基本としたシンプルで洗練された製品が多く、インテリアにもすんなりと溶け込みます。一方で、木目調やレザー調のデザイン性の高い電源タップもリリースしています。

ELPA:家庭からオフィスまで、多様なニーズに応える安全安心な製品
ELPAは、大阪府に本社を構える、配線器具、AVアクセサリー、照明器具、防犯用品などを開発しているメーカーです。電源タップは、家庭向けのモデルからオフィス向けの専門的なものまで、さまざまなニーズに応える製品を幅広くラインナップしています。手頃な価格帯でありながら、機能性や安全性をしっかりと確保しているのも特長です。また、環境に優しい製品開発やリサイクル対応製品を積極的に展開しています。

オーム電機:雷ガードをはじめ、耐久性重視のモデルが特長
オーム電機は、東京都に本社を置く電気機器メーカーです。同社の電源タップは、雷ガード付き、個別スイッチ付き、パソコン向けなど、多様な製品をラインナップしています。コンセント直付式も延長コード式も、さまざまな形状のものを発売していますが、全体として耐久性を重視した堅牢な設計の製品が多いのが特長です。ブレーカー搭載で、過電流を遮断するタイプの高機能モデルもあります。

ヤザワコーポレーション:使い手のさまざまなニーズに応えるメーカー
ヤザワコーポレーションは、東京都に本社を置く、電気に関する製品とサービスを提供する会社です。電源タップは、標準的な製品から、独自のデザイン・機能の製品まで幅広く展開しています。業界初の「詰めて挿せる」差し込みフリータップや、コード巻き取り式の持ち運びやすいタップなどが人気。ユーザーの立場に立った、使いやすさや取り扱いの簡単さを追求した設計の製品をリリースしています。

Joshin web 家電担当者が厳選!おすすめ電源タップ
電源タップを購入する際、種類がたくさんあるので迷ってしまいますよね。ここでは、Joshin web の家電担当者が、プロの目で厳選したおすすめの電源タップをご紹介します。ご自身の生活スタイルやお部屋のレイアウトに合ったモデルを探してみてください。
担当者おすすめの電源タップ
- 会員様web価格 7,680円 (税込)77 円相当(1%) ポイント進呈最短 6月23日( 月 ) 出荷2022年01月 発売◆8個の差込口と2個のUSB Type-C(USB-C)ポート、3個のUSB-Aポートを備えたタワー形状のUSBタップです。
◆USBポートの合計最大出力は45W(5V/9.0A)でACアダプタを利用することなく、対応するスマートフォンやタブレットの充電ができます。
◆また、USB Type-C(USB-C)ポートの単独使用時はUSB Power Delivery 45Wが利用でき、対応するパソコンなどの充電も可能です。 - 会員様web価格 5,720円 (税込)572 円相当(10%) ポイント進呈最短 6月23日( 月 ) 出荷2024年10月 発売◆小型ACアダプタが差し込める(差込口ピッチ45mm)10個口電源タップ。iPadなどのタブレットの充電器接続に便利です。
◆雷ガードを内蔵しており、恐ろしい雷から機器をガードします。雷ガード作動中確認ランプ付きです。
◆一括集中スイッチ付きで、接続した機器の電源をまとめてON/OFFできます。 - ◆インテリアにも合わせられる木目調タップ。
◆コンセントを使いながらスマホやタブレットを充電できる。
◆トラッキング防止プラグを採用。 プラグの根元にホコリが付着するのを防ぎます。
・コンセント差し込み口数:4個口 ・USBポート数:2個口
・コード長:1.5m - ◆上差しにも横差しにも!差込口の向きが選べる◆過電流を防止するブレーカー内蔵◆LEDランプ仕様の独立スイッチ
おすすめのコンセント直付式モデル
- ◆落雷による「誘導雷」から接続機器を守る耐雷サージ機能付きタップ。
◆それぞれの差込口にパイロットランプ付スイッチがついていますので、使用機器だけの電源管理ができます。
◆パイロットランプ付独立スイッチは、通電状態が一目でわかるため消し忘れを防止できます。
◆中央の差込口が90°可動しますのでACアダプターなどを差し込むことができます。 - ◆USBプラグの裏表を気にせず挿せてストレスフリー
◆タブレットも充電可能 ※メインポートのみ
◆高出力で急速充電可能
◆雷ガード機能付
・コンセント差し込み口数:2個口 - ◆落雷による雷サージから機器を守る、サージ吸収素子内蔵。
- ◆雷サージ軽減素子内蔵
◆熱に強いPBT樹脂使用で耐熱性アップ
◆トラッキング火災防止プラグ
・コンセント差し込み口数:1個口
電源タップを上手に使うコツ
電源タップは、適切な使い方をしないと安全上のリスクが高まるおそれがあります。最後に、電源タップを上手に使うコツをまとめました。
定格電力を超えないように注意
電源タップには、定格電力が設定されています。定格電力とは、ある機器や装置が安全に使用できる電力の上限を示す値のこと。一般的な電源タップの定格電力は、1,500Wとされています。
電源タップに接続する機器の消費電力の合計がこの定格電力を超えると、発熱や火災のリスクが高まります。注意したいのが電子レンジの場合、実際の消費電力は約2倍になるという点。例えば600Wで使用した場合、消費電力は1,200Wになるといわれているのです。消費電力600Wの電子レンジと、500Wのコーヒーメーカーを同じ電源タップで使用すると合計1,700Wとなり、一般的な電源タップの定格電力を超えてしまうことになります。
電源タップに接続する電気製品の合計電力を確認し、定格を超えないように注意しましょう。また、電源タップに電源タップを接続するといったタコ足配線は、定格電力を超えやすく、危険性が高まるので絶対にやめましょう。

プラグはしっかり差し、コードは束ねない
プラグが抜けかかった状態になっていると、プラグとコンセントの接触面積が小さくなり、接触抵抗が増大します。また、小さな隙間が生じてアーク放電が発生しやすくなるため、過熱や火災につながるリスクが高くなります。プラグは電源タップの差込口にしっかりと差し込むことが大切です。
さらに、コードを束ねて密集させると、重ねた部分が放熱しにくくなって熱を持ち、絶縁材の劣化も加速します。特に、結束バンドなどを使うと物理的なストレスがかかり、絶縁材が破れたり、コード内の導線が損傷したりすることも。これにより、やはり過熱や火災のリスクが増してしまうので、コードはできる限り束ねずに使うようにしましょう。
使用しないコンセントにはキャップを
電源タップの未使用の差込口には、ほこりや小さなゴミが入り込むことがあります。これも絶縁不良や接触抵抗の増大、アーク放電のリスクなどを招いて、危険性が増大します。ほこりの侵入を防ぐには、キャップやカバーで差込口をふさぐのが有効です。小さなお子様がいるご家庭では、差込口に何かを突っ込むなどして感電事故が起きることも。これを防ぐためにも、キャップやカバーは役立ちます。

1カ月に1度は状態をチェック
電源タップは、⾧く使っていると必ず劣化します。特に、接続部やコードにダメージがないか、過度な発熱や異常なにおいがしないかを定期的にチェックしてください。また、デスクチェアなどで意図せずコードを踏んだり、轢いたりすると、コードが傷んでしまいます。絶縁体の被膜が破れ内部の配線が見えているような場合は、危険ですのですぐに使用をやめ、新しいものに交換を。電源タップは消耗品であることを意識しましょう。

電源タップは、こまめなメンテナンスが必要な製品です。差込口キャップを使用している場合や、差込口に開閉式シャッターがついている場合でも、メンテナンスを行うようにしましょう。周囲環境の変化や使い方によって、3~5年経過すると傷みが生じてくる場合があります。買い替え時期の目安としてお考えください。
電源タップ選びは利便性と安全性が重要
電源タップは、生活に必要不可欠ともいえるアイテムです。最近はUSBポート付きなどの利便性の高い電源タップも登場しています。一方で、安全性の確保も非常に重要です。価格の安さだけでなく、信頼できるメーカーの製品を選ぶことや、上手な使い方を心掛けること、定期的な買い替えも求められます。現在、使っている電源タップも、安全に使えているかどうか見直してみてはいかがでしょうか。