直火式のホットサンドメーカーは、パンと具材をはさんだら、フライパンのようにそのままガスコンロなどの直火にかけて調理します。また、IHクッキングヒーターに対応している商品もあります。中の具材や好みに合わせて、焼き加減を調整できるメリットがあります。また、電気式に比べ強い火力で調理できるので、パンをこんがり焼いて耳をカリッとさせる仕上がりも得意。さらに電気を使わないことから、アウトドアシーンでも活躍します。

　　
• 直火式
　　

電気式のホットサンドメーカーは、ホットプレートのような要領でコンセントにつないでプレートを予熱し、パンと具材をはさんで焼き上げます。熱源が上と下両方にあるため、直火式に比べて時短調理が可能なことや、焼きムラが少ないこと、火を使わないためお子さまとの調理も安心なことがメリットです。また、タイマーやサーモスタット機能がついているものなら温度調節がしやすく、焦がしてしまう心配もありません。

ハーフのホットサンドメーカーは、1枚の食パンに具材をのせ、折りたたむようにして焼き上げます。仕上がりは、食パン1枚の半分の大きさ。夜食などで軽く食べたい方や、カロリーが気になる方、「いろいろなホットサンドを試したいけれど、おなかがいっぱいになるから数が食べられない」といった方などにおすすめです。

1枚焼きのホットサンドメーカーは、2枚の食パンに具材を挟んで焼き上げます。仕上がりは食パン1枚の大きさで、最もスタンダードなタイプです。具材をたくさん挟みたい方や、いろいろなレシピを試してみたい方、しっかり食べ応えのあるホットサンドを作りたい方などにおすすめです。

2枚焼きのホットサンドメーカーは、1枚焼きを横に並べた形状で、同時に2つのホットサンドを作れます。家族の朝食を作るため、短時間でたくさん焼きたい方などにおすすめです。

ホットサンドメーカーのプレートには、仕切りのないシングルタイプと、真ん中に仕切りがありパンが半分にカットされるダブルタイプがあります。シングルタイプは、具材をたっぷり入れる作り方や、厚みのある具材をはさむ場合に向いています。ダブルタイプには、仕切りが斜めに入り三角形のハーフサイズのホットサンドが作れるものと、仕切りが縦に入り長方形のホットサンドが作れるものがあります。ダブルタイプのメリットは、包丁でカットする手間がいらないことと、縁が圧着されて具材が中に閉じ込められるため、持ちやすく食べやすいことです。

ホットサンドメーカーが、どれほどの厚みの食パンに対応しているかもチェックしておきたいポイントです。多くのホットサンドメーカーは、6～8 枚切りの食パンに対応しており、ハンバーグやコロッケといった厚みのある具材も挟むことができます。4 枚切りの食パンに対応したモデルでは、厚切り食パンのしっかりした食べ応えを楽しむことができます。なお、対応外の厚さの食パンを使ったり具材を入れすぎたりすると、きれいに仕上がらなかったり、ホットサンドメーカー自体の故障や破損につながったりすることもあります。

電気式のホットサンドメーカーの中には、交換用のプレートが用意されているものがあります。こうしたモデルなら、プレートを入れ替えることで、焼きおにぎりやワッフル、鯛焼き、ミニケーキなど、ホットサンド以外のメニューも楽しむことが可能です。毎日の朝食やスナックだけでなく、ホームパーティーにも使うことができ、活用範囲が広がることでしょう。また、交換用のプレートを別に購入できるモデルもあります。

• プレート

直火式のホットサンドメーカーというと、キャンプなどでの焚き火による調理や、ガスコンロでの加熱をイメージするかもしれません。ですが、中にはIHクッキングヒーターに対応しているモデルもあります。ご自宅のコンロがIH式の場合は、事前にチェックしてみてください。

ホットサンドメーカーは、ソースや具材がこびりつくことが多く、汚れやすいもの。使用するたびにお手入れが欠かせません。もちろん難しいことはなく、汚れを落として洗剤できれいに洗えば良いのですが、このお手入れのしやすさも、ホットサンドメーカーを選ぶ際のポイントになります。電気式のモデルでは、プレートを本体から取り外せるタイプだと、お手入れが簡単。直火式のモデルは、全体を水洗いできますが、上下のプレートを分解できるタイプであれば、さらにお手入れしやすいのでおすすめです。

ホットサンドメーカーを選ぶ際には、ホットサンドの外側、食パンの耳に近いフチ部分を圧着できるかどうかも大切なポイントです。圧着式のホットサンドメーカーは、挟み込んだ具材をしっかり閉じ込めることができるため、食べている最中にホットサンドの横や下から具材があふれ出す心配がありません。一方、圧着しないモデルは多くの具材を挟み込むことが可能。小さなフライパンとしても使えるので、アウトドアで重宝します。

ホットサンドメーカーには、食パンの耳をつけたまま焼くタイプのものと、耳を切り落として焼くタイプのものがあります。耳まで焼けるものは、カットする手間がいらないことや、ボリュームがあって食べ応えがあるホットサンドが作れること、カリカリに焼けた耳の香ばしさが楽しめることなどが魅力です。また、耳まで焼けるホットサンドメーカーには、耳を圧着するものと圧着しないものがあります。耳をギュッと圧着するものは、中に具材をたっぷり入れても溢れにくく、食べやすいのがメリット。一方、圧着しないタイプは、トーストのような食感を楽しめる点が魅力です。

食パンに接するプレートの形状は、そのままホットサンドの「焼き目」になります。網目模様や縞模様のデザインは、見た目でも食欲をそそることでしょう。また、中には動物や人気キャラクターの姿を焼き付けることができるモデルも。小さなお子様が喜んで食べてくれるかもしれませんし、写真映えするのでSNS への投稿にもピッタリです。ホットサンドメーカー選びで悩んだときは、気に入った焼き目のモデルを選んでみては？

1999 年に日本で生まれた調理家電ブランド、ビタントニオ。丸みを帯びたシンプルなデザイン、ポイントを押さえた機能など、使いやすさと便利さを両立した製品を展開しています。同社のホットサンドメーカーは、1枚焼き、2枚焼き、さらに食パンの耳をつぶさずに焼ける厚焼きモデルをラインナップ。2 枚焼きモデルは交換プレートも豊富で、ホットサンドやワッフルだけでなく、フィナンシェやカップケーキづくりも楽しめます。

• ビタントニオ

「暮らしの中に『夢とやすらぎ』を提供する」をポリシーとするブランド、ラドンナ。同社のキッチン家電は、いずれもレトロ感のあるデザインと優しい色味が特長です。ホットサンドメーカーは、1枚焼き、2枚焼きに加えて、ハーフサイズも用意。一人暮らしの方でも手軽にホットサンドが楽しめるのはもちろん、ハーフサイズなのにプレート交換が可能で、ワッフルメーカーとしても使用できます。また、オプションのプレートを使えば、シンプルなトーストやパニーニサンド、鯛焼きなども可能。休日のブランチやティータイムが、いっそう楽しくなるでしょう。

• ラドンナ

日常を楽しみに変えるライフスタイルブランド、ブルーノ。キッチン家電や生活家電を手掛けていますが、必要十分な機能性と、どこか温かみのあるデザインで、独特の存在感を放っています。同社のホットサンドメーカーは2種類。上下からプレートで焼き上げる「ホットサンドメーカー」と、グッと圧力をかけながら焼く「グリルサンドメーカー」です。前者は普通のトーストや、具材が少なめの軽いホットサンドがお好みの方に。後者は具材をたっぷりと挟み込んだ、食べ応えを求める方に。好みに合わせてチョイスできるラインナップです。

• ブルーノ

家庭用品の企画・開発を手掛ける「パール金属」から生まれたアウトドアブランド、キャプテンスタッグ。豊富なアイテム構成と高品質、手頃な価格で、多くのアウトドアファンから支持を集めるブランドです。同社のホットサンドメーカーはアウトドア用のため、すべて直火式。ですがバリエーションは豊富で、1枚焼き、2枚焼きに加えて、ワッフルや鯛焼き、パンケーキが作れるモデルまでそろっています。また、モデルによっては上下のプレートが分割できるので、使用後のお手入れがラクラク。2枚のミニフライパンとしても使うことができます。

• キャプテンスタッグ

メイプルリーフのロゴで知られるアウトドアブランド、ロゴス。実は日本生まれで、1985年設立の企業です。同社のホットサンドメーカーは「ホットサンドパン」の名称で、ハーフサイズのモデルをラインナップしています。アウトドアユースのモデルですが、もちろんご自宅での使用も可能。上下のプレートは分割式で洗いやすく、ハンドルは取り外し可能なので、収納時に場所を取りません。メイプルリーフの焼き目がつくのも、楽しいポイントです。

• ロゴス

作り方はとても簡単！パンに汁気をきったツナとコーン、スライスチーズを乗せて、お好みでトマトケチャップやマヨネーズをかけたら上蓋を閉じて焼くだけです。冷蔵庫にキャベツなどがあれば、一緒にはさむとよりヘルシーですね。コツとしては、焼く際にホットサンドメーカーのプレートにバターを塗ること。こんがりと香り良く焼きあがります。

ホットケーキもホットサンドメーカーで焼いてみませんか？両面ではさんで焼くから水分が逃げず、外側はカリッと、中はしっとりした食感になります。紹介するレシピは、お豆腐を使っているのでもっちりした食感も加わります。

ホットケーキ３枚分の材料は、ホットケーキミックス150g、絹ごし豆腐80g、卵1個、牛乳80mlです。豆腐と卵、牛乳をボウルで混ぜ合わせ、さらにホットケーキミックスを入れて混ぜれば生地の出来上がりです。ホットサンドメーカーのプレートに薄くバターを塗ってから、1/3量の生地を流し入れて両面を焼きます。メイプルシロップや蜂蜜をかけてどうぞ。

ホットサンドメーカーなら、お好み焼きも外はカリッと、中はふわっとした食感に焼きあがります。お好み焼き１枚あたりの材料は、キャベツ50g、ネギ50g、豚バラ肉適量、卵１個、水50cc、お好み焼き粉、大さじ2です。あれば、顆粒のだしの素や天かすを加えても良いでしょう。お好み焼き粉を水で溶き、卵を割り入れてさらに溶いたら、キャベツ、ネギと混ぜ合わせて生地を作ります。いつものお好み焼きを焼く要領で、加熱したプレートに薄く油を塗って豚肉を焼き、生地を流し入れたら、上蓋を閉じて弱火でじっくり焼き上げます。