2025.12.15
Joshin 試用レポート
【プリンター比較特集】キヤノン・エプソン・ブラザーの印刷品質&速度をチェック!



【プリンター比較2025】キヤノン PIXUS「XK140」/ エプソン Colorio「EP-887AP」/ ブラザー PRIVIO「DCP-J929N」
プリンター主要メーカー「キヤノン」「エプソン」「ブラザー」を徹底比較する恒例企画を今年も開催!
写真画質に強みを持つモデルから、スキャン性能やコストパフォーマンスに優れたモデルまで、今年も個性豊かなプリンターを揃えました。
年賀状シーズンを迎えるこの時期、さまざまな利用シーンを想定しながら3社の特徴と最新モデルの実力をわかりやすくレポート!
最新プリンターの性能を知りたい方は、ぜひ参考にしてみてください。 ライター:くっきー
キヤノン、エプソン、ブラザーのプリンターを確認
各種外観とスペック
在宅勤務やオンライン授業が当たり前になった今、家庭用プリンターの比較検討をする人が急増しています。
自宅でレポートや資料をサッと印刷できるだけでなく、学生が授業プリントをスキャンしてクラウドで管理するといった学生向けプリンターのニーズも高まっており、今やプリンターは、学習効率をアップさせる重要なツールになりつつあります。
そこで今回は、家庭用プリンター比較の視点から、写真プリントの仕上がりやカラー・モノクロコピーの性能、普段使いの快適さをまとめて検証。
さらに、授業プリントのスキャンやレポート印刷など、学生の学習シーンにどこまで対応できるかについても、操作性や使いやすさをしっかりチェックしていきます。
今回使うプリンターは、キヤノン・ブラザーの2025年10月発売モデルと、エプソンの2024年発売モデルの3機種。
キヤノンの PIXUS『XK140』はランニングコストが低く、日常的に資料印刷やコピーをする人にぴったり。
ブラザーの PRIVIO『DCP-J929N』は自動原稿送り装置(ADF)を搭載し、大量のプリントやスキャン作業を効率化できるのが魅力です。
用紙カセットと背面トレイ
家庭用プリンターで文書をまとめて印刷したい時は前面カセット、写真や厚手の用紙を使う時は背面トレイを使うのが基本です。
キヤノンは、前面カセット・背面トレイのどちらにもA4普通紙を最大100枚セットできるのが強み。
背面トレイは大きくスライドして用紙をしっかり支えてくれるので、厚紙や写真印刷でも安定して使えます。
エプソンは前面カセットにA4普通紙100枚、ブラザーは150枚とたっぷりセット可能。
背面トレイは両社とも手差しタイプで、必要な時に1枚ずつ差し込んで印刷します。
原稿台(フラットベッドスキャナー)とADF(自動原稿送り装置)
授業プリントのコピーや、ノートをスキャンしてデジタル化したい学生にとって、まず知っておきたいのが原稿の読み取り方法。
プリンターの原稿台(フラットベッドスキャナー)を使う場合は、ガラス面に1枚ずつ原稿を置いてフタを閉じて読み取るのが基本です。
写真や学生証のように厚みのあるものもスキャンできますが、複数枚のプリントを扱う時は毎回セットし直さないといけないため、どうしても手間がかかります。
そこで便利なのが、原稿を自動で送り込んで連続読み取りしてくれる 「ADF(自動原稿送り装置)」。
レジュメやプリントをまとめてスキャンできるので、学期末の大量整理にも活躍します。
キヤノンとエプソンは写真印刷の美しさやデザイン性が光るものの、ADFを搭載していないため大量スキャンには不向き。
ブラザーはADFを標準装備し、約20枚の原稿をまとめて処理できるため、プリントを一気にデジタル化したい学生に非常に使いやすいモデルです。
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デジタル化したい学生にぴったり -
ADFを使った学生にぴったりの使い方
ADFがあると、1週間分の配布資料やレジュメなど薄手のプリント類をまとめてセットするだけで、自動で連続スキャンが進み、1枚ずつ入れ替える手間がありません。
厚みのあるノートや教科書は原稿台に開いて置き、ページをめくりながら読み取れば、文字や図もきれいに取り込めます。スキャンデータはPDF保存が便利で、ファイル名に日付や科目名を入れておくと後から探しやすく、学習効率も上がります。
ADF搭載プリンターは、資料が多い学生にとって“勉強の時短ツール”として優秀で、授業プリントの整理やノートのデジタル管理をしたい人に特におすすめです。
インクの違い。顔料インクはにじみに強い
家庭用プリンターを選ぶときに気になるのが「染料インク」と「顔料インク」の違い。
染料インクは発色がとても鮮やかで階調もなめらかなので、写真印刷やイラスト制作にぴったりです。
ノズル詰まりしにくく用紙への浸透も早いのが強みですが、水や光には弱く、にじみが出やすい点には注意が必要です。
顔料インクは、にじみにくく耐水性・耐候性に優れているのが特徴。
文字がくっきり印刷できるため、レポートやビジネス文書など「文字メイン」の用途に向いています。
発色は控えめで、光沢紙では粒状感が見えやすいこともあります。
キヤノンは染料4色+顔料1色の「5色ハイブリッドインク」を採用。
写真も文字もバランスよく高画質で、印刷スピードも速いので大量印刷にも最適です。
エプソンは6色すべて染料インクで、ライトシアン/ライトマゼンタを追加した構成。
より滑らかで鮮やかな写真表現ができ、普通紙でもキレイに印刷できます。
ブラザーは染料カラー3色+顔料ブラックの4色構成で、写真と文書のバランスがよく、印刷コストが低いのが最大の強み。
文書中心の家庭や学生にも向いています。
モノクロ印刷を濡らしてチェック
家庭用プリンター選びで意外と気になるのが、印刷物が水に濡れたときの強さ。
そこで各プリンターで印刷した普通紙の資料に実際に水を垂らし、どれくらいにじむのかを検証してみました。
にじみに強い「ブラック顔料インク」を使っているキヤノンとブラザーは、その特徴の通り水に濡れても文字がしっかり読める状態をキープ。
自然乾燥させると、ほぼ元の見た目まで復活し、耐水性の高さを実感できました。
唯一ブラックも染料インクを採用しているエプソンは、水が付いた瞬間から文字がにじみ始め、インクが浮き上がるように広がってしまいます。
乾いても元には戻らず、残念ながら修復は不可能という結果に。
仕事の書類や学校のレポートなど、モノクロ印刷をよく使う方にはキヤノンかブラザーが安心。
耐水性の差は、普段の資料作成でもしっかり役立つでしょう。
気になるランニングコストは
各社のランニングコストを比較すると、どの印刷用途でもキヤノンが頭ひとつ抜けて低コスト。
A4カラー約4.1円、モノクロ約1.6円、L判写真約10円と、文書から写真までバランス良くお得です。
エプソンとブラザーは、用途ごとにコスト傾向が変わります。
エプソンは写真画質にこだわった染料6色構成のため、写真印刷が得意。
ブラザーは写真はやや割高ですが、文書中心の普段使いなら抜群のコスパを発揮します。
用途に合わせた選び方としては、文書から写真まで幅広く使いたいならキヤノン。
色の再現性や写真のきれいさを重視したいならエプソン。
レポートや資料など、文書印刷がメインならブラザーがおすすめです。
印刷品質とスピードを比較
各モデルのインク構成をチェックしたところで、実際にどんな色味でプリントされるのかも確かめていきます。
今回はSDカード/USBメモリーとスマホアプリから写真プリントを行い、さらにカラーコピーとモノクロコピーもテストしました。
使用した用紙は、写真プリントにキヤノン純正の光沢紙(A4/L判)、コピーにはエプソン純正のA4普通紙を選択。
印刷モードはすべて「高画質・キレイ」に統一しています。
テストでは、印刷時間を計測しつつ次々と出力し、仕上がったプリントを一気に並べて比較。
たくさんのスタッフを集め「どの色味が好きか」をアンケートしましたので、さっそく結果を見ていきましょう!
写真プリント
SDカードの写真をプリント
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キヤノン
A4サイズ印刷時間:約1分55秒
・色合いが自然で細部までシャープ
・背景の青が澄んでいて印象的
・もう少し暗めで落ち着いた雰囲気だと理想的 -
エプソン
A4サイズ印刷時間:約2分45秒
・発色が力強く、奥行きや立体感がよく出ている
・コントラストが高く輪郭もキリッと鮮明
・ややAI画像のような作り込まれた印象もある -
ブラザー
A4サイズ印刷時間:約5分1秒
・全体的に柔らかく穏やかな写り
・オレンジ系の色味が強く、暖かい雰囲気
・もっとメリハリのあるコントラストが欲しい
夜景写真を印刷してみると、それぞれ個性がはっきり出ました。スタッフ1番人気はキヤノンです。
キヤノンは色味がナチュラルで細部までシャープに描写され、背景の青も爽やか。
ただ、もう少し暗めでしっとりした雰囲気だと理想的という声もありました。
エプソンは発色が鮮やかで奥行き感も十分、高コントラストで輪郭も引き締まった印象ですが、やや作り込まれたような“AI画像風”の質感が好みを分けることに・・・。
ブラザーは全体的に柔らかく、オレンジ寄りのトーンが強めで、落ち着いた描写ながら、夜景らしいキリッとしたコントラストを求める人には少し物足りなさを感じる仕上がりです。
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キヤノン
A4サイズ印刷時間:約1分54秒
・メニュー写真のように整った仕上がり
・最もくっきり鮮明で見映えが良い
・やや補正が強めに感じられる -
エプソン
A4サイズ印刷時間:約2分45秒
・彩度が高くとてもおいしそうに見える
・チョコのツヤもしっかり表現
・3機種の中で一番食欲をそそる -
ブラザー
A4サイズ印刷時間:約5分25秒
・やさしい色味で自然な写り
・ツヤの表現が控えめ
・背景の影が少し滲んで見える
上品なモンブランのスイーツ写真です。スタッフ1番人気はエプソンでした。
キヤノンはスイーツの形や色を最もくっきりと描き出し、まるでメニュー写真のように整った印象。
シャープさと彩度のバランスがよく、見映えは抜群ですが、わずかに補正が効いているような印象もありました。
エプソンは彩度が高く、チョコレートのツヤもしっかり再現され、3機種の中でも最も“おいしそう”に見える仕上がり。
立体感があり、食感を想像させる魅力があります。
ブラザーは柔らかい色味で優しい雰囲気にまとまり自然体の写りが好印象ですが、ツヤの表現やシャドー部分の輪郭がやや弱く、スイーツの写真としては少し物足りなさも感じられました。
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キヤノン
L版サイズ印刷時間:約36秒
・目の上の毛がふわっと立体的
・全体的に丸みが出てかわいらしい
・やや濃いめの色に仕上がっている -
エプソン
L版サイズ印刷時間:約56秒
・顔まわりが明るく自然な雰囲気
・実物の色に最も近いと感じられる
・目の輝きがきれいに表現されている -
ブラザー
L版サイズ印刷時間:約1分42秒
・白い毛がやや目立ちにくい
・少し緑がかった落ち着いたトーン
・全体的に少し暗めの印象
スタッフ宅のかわいい猫ちゃんを、L版でプリント。
A4サイズでは圧倒的にキヤノンが速かった印刷速度も、L版サイズになるとその差はあまり気にならなくなりました。スタッフ1番人気はエプソンです。
キヤノンは毛並みの柔らかさや立体感の表現が得意で、特に目の上のふわっとした毛がしっかり再現され、全体的に愛らしい印象です。
彩度がやや強く感じられ、少し濃いトーンに見えるという声もありました。
エプソンは明るくやわらかな雰囲気で、顔まわりの自然な色合いが魅力。
飼い主からも「実物に最も近い」と評価され、目の透明感や表情の再現性が高く、自然でかわいらしく仕上がっています。
ブラザーは落ち着いた発色で柔らかい写りですが、白い部分の抜けが弱く、やや緑がかったトーンがかかるため暗めに見える印象。
穏やかな色味は猫の可愛らしさを優しく引き立てています。
アプリを使ってスマホの写真をプリント
それぞれのプリンターには専用アプリがあり、スマホに保存している写真を手軽に印刷できます。
まずはWi-Fiでプリンターとスマホを接続し、アプリのメニューにプリンター名が表示されるのを確認します。
あとは、スマホのカメラフォルダから印刷したい写真を選び、プリンターにセットしてある用紙を印刷設定で選択すれば印刷準備は完了です。
アプリ経由で印刷する場合、データ送信の処理が入るため、SDカードから直接読み込むときより印刷が始まるまでにわずかに時間がかかります。
ただし、印刷が始まってからの速度はほとんど変わらず、色味も同じ仕上がりでした。
画質が落ちることは無さそうです。
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キヤノン
L版サイズ印刷時間:約41秒
・最も鮮やかで華やかな仕上がり
・色の階調が豊かで表現力が高い
・特に青の発色が美しい -
エプソン
L版サイズ印刷時間:約59秒
・自然で肉眼に近いナチュラルな色合い
・全体的にやや淡めの発色
・もう少し濃さがあると理想的 -
ブラザー
L版サイズ印刷時間:約1分48秒
・一部の緑が強く出やすい
・全体的に少し暗めのトーン
・グラデーションがより自然だと良い
以前、旅行先で撮影したスマホの画像をL版サイズで印刷しました。スタッフ1番人気はキヤノンです。
キヤノンは海や空の色を最も鮮やかに描き出し、青の深みや細かな色の階調までしっかり表現されています。
エプソンは落ち着いた発色で、肉眼に近い自然なトーン。
やや淡めの色づきではあるものの、風景の穏やかな雰囲気をそのまま写し取ったようなナチュラルさがありました。
ブラザーはやわらかい色合いでまとまりがありますが、海面の一部が緑寄りに強調され、全体が少し暗く見える傾向。
自然なグラデーションがもう少し出ると、より風景らしい深みが感じられそうです。
資料をカラーコピー
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キヤノン
5枚連続印刷時間:約1分16秒
・色のまとまりが良くバランスが取れている
・黒文字がくっきりして読みやすい
・オレンジの再現性が最も自然 -
エプソン 
5枚連続印刷時間:約1分3秒
・背景まで鮮やかに色が出る
・発色は良いがやや重たく見える部分も
・全体として自然な仕上がり -
ブラザー
5枚連続印刷時間:約49秒
・黄色がややくすんで見える
・黒文字はシャープで見やすい
・全体的に少し淡めの印象
A4普通紙でカラーコピーを5枚連続印刷したところ、印刷の速さは ブラザー > エプソン > キヤノン の順でした。
驚いたことに写真印刷のときとは逆の結果です。
仕上がりの再現性で最も評価が高かったのはキヤノンでした。
キヤノンは全体の色バランスが良く、黒文字もくっきり表示されます。
原紙のオレンジ色を最も忠実に再現しており、資料の読みやすさを重視する人に向いた安定した仕上がりでした。
エプソンは背景までしっかり発色し、とても鮮やかな印象です。
一部でやや重たさを感じる色もありますが、自然な雰囲気はきちんと保たれています。
ブラザーは落ち着いた色づきで全体が少し薄め。
黄色はややくすんで見えるものの、黒文字はシャープで視認性が高く、普段使いには十分実用的でした。
モノクロコピー
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キヤノン
5枚連続印刷時間:約34秒
・ややザラつきはあるが視認性は高い
・黒が濃く、小さな文字も読みやすい
・全体的にしっかり見える仕上がり -
エプソン
5枚連続印刷時間:約58秒
・落ち着いた色調で読みやすい
・黒がやや薄くグレー寄りに見える
・コントラストは控えめ -
ブラザー
5枚連続印刷時間:約36秒
・最も読みやすく感じられる
・黒がくっきりと美しく出る
・全体的にクリアで見やすい印象
最後に、資料をA4普通紙で5枚連続してモノクロコピーした結果を確認しました。
印刷スピードは、キヤノン>ブラザー>エプソンの順で、仕上がりの評価が最も高かったのはブラザーでした。
キヤノンは黒の濃度がしっかり出ており、小さな文字までくっきり読める安定した仕上がりです。
ややザラつきはありますが、資料としての視認性は高く、全体的に見やすい印象でした。
エプソンは落ち着いたトーンで読みやすさは確保されていますが、黒がややグレー寄りになるため、他の機種に比べるとコントラストは控えめです。
柔らかい雰囲気のモノクロに仕上がりました。
ブラザーは黒の発色が最もはっきりしており、文字情報が非常に見やすいのが特徴。
濃度も安定し、3機種の中で特にクリアなモノクロ表現が得られました。
まとめ
今回3機種を比較したところ、キヤノンのPIXUS『XK140』は写真も文章もバランスよく再現でき、鮮やかな色表現と読みやすい黒文字の両方に優れたモデルでした。
ランニングコストも3機種で最も良好なため、写真印刷から日常の資料作成まで幅広い用途で活躍します。
エプソンのColorio『EP-887AP』は印象的なピスタチオカラーの本体に加え、6色インクならではの豊かな色表現が魅力です。
自然で深みのある階調が得られるため、写真印刷をメインで楽しみたい方にぴったりです。
ブラザーのPRIVIO『DCP-J929N』はADF(自動原稿送り装置)を搭載し、コピーやスキャニングが快適。
ノートや授業プリントを手早くデジタル化でき、学習データを効率的に管理したい学生には特におすすめです。
それぞれの機種に強みがあるため、ぜひこのレポートを参考にして、ご自身の用途や好みに合う1台をお選びください。2025.12.15 (くっきー)




























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