2026.09.18
Joshin 試用レポート
ソニー デジタルカメラ『Cyber-shot RX10 V』9年ぶりの進化点と前作RX10 IVとの違いを徹底比較!



ソニー デジタルカメラ『Cyber-shot RX10 V』 DSC-RX10M5
広角から超望遠まで1台でカバーする、ソニーのプレミアム高倍率ズームカメラが復活!
約9年ぶりとなる新モデル『Cyber-shot RX10 V』(以下、RX10 V)が登場しました。
前作「RX10 IV」の24-600mmという圧倒的なズーム域を受け継ぎながら、画像処理エンジンやAFシステムを一新。
基本スタイルはそのままに、撮影性能がさらに強化されています。
今回は「RX10 IV」と外観やスペックを比較しつつ、実際に野鳥撮影へ持ち出し、600mm相当の超望遠や被写体認識AF、高速連写などの実力をチェックしました。
ライター:くっきー
ソニー デジタルカメラ『Cyber-shot RX10 V』DSC-RX10M5
外観とスペックを新旧比較
| RX10 V (DSC-RX10M5) | RX10 IV (DSC-RX10M4) | |
|---|---|---|
| サイズ(約) | 幅136.4×高さ94.5×奥行151.3mm | 幅132.5×高さ94.0×奥行145.0mm |
| 質量(約) | 1,026g | 1,095g |
| 背面モニター | 3.0型タッチパネル、約1,620,000ドット | 3.0型タッチパネル、約1,440,000ドット |
| 付属バッテリー | NP-FZ100(大容量Zバッテリー) | NP-FW50 |
まずは外観を「RX10 IV」と比較して見ていきます。
ひと目で印象に残る大口径ズームレンズは前作とほぼ同じ。
正面から見比べても大きな違いはありませんが、『RX10 V』にはAF/MFの切り替えスイッチが追加されました。
ボディサイズも大きく変わらず、ずっしりとした重量感があります。
グリップまわりは最新のαシリーズに近いデザインへ変更。
深さがあり指がしっかり収まるため、1kgを超えるボディも安定して支えられます。
背面には約162万ドットの3.0型チルト液晶を搭載。
タッチ操作に対応し、ローアングルやハイアングルでも画面を確認しながら構図を決められます。
モニターを正面へ向けることはできないため、自撮りやVlogには向いていなさそうです。
新しく追加された「マルチセレクター(スティック)」も便利です。
ファインダーを覗いたまま親指でAFエリアを動かせるため、狙った位置へ素早く移動できます。
野鳥やスポーツなど、動く被写体を追いながら撮影するときにも重宝します。
メニュー画面も縦型UIへ変更され、タッチ操作に対応。
「RX10 IV」から操作感が大きく変わり、現在のαシリーズに近いインターフェースへ進化しています。
上面を見ると、「RX10 IV」にあった表示パネルが廃止され、モードダイヤルが右側へ移動しました。
ダイヤルには新たに誤操作を防ぐ「ダイヤルロックボタン」が搭載されており、カメラを構えたままでも直感的なブラインド操作がしやすくなっています。
C1/C2のカスタムボタンも押しやすい位置に配置されており、全体的な操作性が向上しています。
接続端子はMicro USBからUSB Type-Cへ変更され、充電・給電に対応。
「RX10 IV」ではグリップ側面にあったSDカードスロットが、バッテリー室内へ移動しているので、三脚を取り付けたままカードを抜き差しする場合は注意が必要です。
| RX10 V (DSC-RX10M5) | RX10 IV (DSC-RX10M4) | |
|---|---|---|
| 撮像素子 | 1.0型(13.2mm x 8.8mm)Exmor RS CMOSセンサー | |
| 有効画素 | 静止画:最大約2010万画素、動画:最大約1680万画素 | |
| 画像処理エンジン | BIONZ XR + AIプロセッシングユニット | BIONZ X |
| 被写体認識AF | 人物、動物/鳥、昆虫、車/列車、飛行機 | 人物、動物(顔・瞳のみ) |
| 連続撮影速度 | 最高約30コマ/秒(ブラックアウトフリー) | 最高約24コマ/秒 |
| 動画記録 | 4K 120p / 4K 60p(10-bit対応) | 4K 30p(8-bit) |
| ファインダー(EVF) | 約368万ドット | 約236万ドット |
「RX10 IV」からの最も大きな進化点が、カメラの頭脳ともいえる画像処理システムです。
新たに「AIプロセッシングユニット」が加わったことで、従来の人物や動物だけでなく、昆虫や乗り物まで幅広い被写体を高精度に自動認識できるようになりました。
連写はAF/AE追従で最高約30コマ/秒に対応し、ブラックアウトフリーで撮影可能。
動きの速い被写体をファインダーで追い続けながら、狙った瞬間を連続して撮影できます。
電子ビューファインダーも約368万ドットとなり、被写体の動きや細部を確認しやすくなっています。
大容量バッテリー「NP-FZ100」で長時間撮影にも対応
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リチャージャブルバッテリーパック NP-FZ100 -
バッテリーには、αシリーズでも採用されている大容量の「NP-FZ100」を採用。
ファインダー撮影時でも前作を上回る撮影可能枚数となり、静止画は約500枚以上の撮影に対応しています。
野鳥やスポーツなど、長時間カメラを構えるシーンでも余裕を持って撮影できそうです。充電はUSB Type-Cに対応し、USB PD対応の充電器を使用すれば約120分で満充電になります。
モバイルバッテリーなどから給電しながら撮影できるため、屋外で長時間撮影したいときにも便利です。大容量バッテリーとUSB給電の組み合わせによって、高倍率ズームやAF性能を長時間活用しやすくなりました。
『Cyber-shot RX10 V』を持って撮影へ!実写性能をチェック
600mm相当の超望遠はどこまで寄れる?24mmと撮り比べてみた
ここからは『RX10 V』で実際に撮影していきます。
まず、600mm相当の超望遠ではどこまで大きく写せるのでしょうか。
ビルのすき間に見える高速道路と近くの花壇を狙い、広角端24mmと同じ位置から撮影して比較してみました。
広角24mmでは景色全体が収まり、高速道路を走る車や花壇の花は探さなければ分からないほど小さく写っています。
ところが600mm相当までズームすると、同じ場所から撮影したとは思えないほど被写体を大きく捉えることができました。
風で揺れる花や走行中の車もブレが目立たず、くっきりと描写されています。
花びらの重なりや細かな質感まで確認でき、背景も滑らかにボケて被写体が際立ちました。
「AIプロセッシングユニット」で進化した被写体認識AF
【実写検証】動く昆虫や水草越しの野鳥を狙ってみた
被写体認識AFを「昆虫」に設定し、不規則に飛び回る昆虫を狙ってみると、一度認識したあとはAF枠が動きに合わせてしっかり追従。
画面内を素早く移動しても捉え続けてくれるため、撮影者は被写体をフレームに収めることに集中できました。
野鳥撮影では、手前に枝や葉が重なる少し意地悪な状況でも試してみました。
水草越しに水面に立つアオサギを狙いましたが、AFは手前の水草に引っ張られにくく、その奥にいるアオサギをしっかり認識。
AF枠も正確に合焦してくれました。
素早く動く昆虫への追従、水草越しの野鳥への合焦と、条件の異なるシーンでもAFの頼もしさを感じました。
思わぬ発見!600mm超望遠×鳥AFで撮った鳥の正体は…
最高約30コマ/秒!一瞬を逃さない「ブラックアウトフリー連写」
【実写検証】突然のシャッターチャンスを600mmで捉えられる?
600mm手持ち撮影時の手ブレ補正を検証
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【動画】600mm手持ち撮影時の手ブレ補正を検証 -
600mm相当の超望遠域で、あえて三脚を使わず手持ちで動画を撮影し、手ブレ補正の効果を検証しました。
手ブレ補正「OFF」から「スタンダード」や「アクティブ」に切り替えると、それまで目立っていた揺れがグッと抑えられ、600mm相当の手持ち撮影でも安定した映像になりました。
ただし「アクティブ」は電子補正によってクロップされるため、画角が少し狭くなります。今回のようにその場でカメラを構える超望遠撮影では、画角を維持しながらブレをしっかり抑えられる「スタンダード」が使いやすく、歩き撮りなど動きながら撮影する場面では「アクティブ」が選択肢になりそうです。
600mm超望遠×スロー再生で動きをじっくりチェック
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【動画】600mm超望遠×25%スロー撮影 -
最大4K 120pの高フレームレート撮影に対応した『RX10 V』ですが、今回は600mm相当の超望遠でHD 60p撮影した映像を使い、通常再生と25%スローで動きの見え方を比較しました。
海上ですれ違うタンカーをはじめ、くちばしを細かく動かすヘラサギ、力強く羽ばたくウミウを撮影。
通常再生では一瞬で過ぎてしまう動きも、25%スローにすると鳥の細かな仕草や羽ばたきの様子までじっくり確認できます。600mm相当で遠くの被写体を大きく引き寄せ、さらにスローでその動きを追えるのは、超望遠動画ならではの楽しみ方です。
作例
まとめ
初めて『RX10 V』を手にした時は「コンデジにしては大きい?」と驚きましたが、実際に撮影へ持ち出してみると、その印象は大きく変わりました。
24mmの広角から600mm相当の超望遠まで、レンズ交換なしで画角を自在に変えられる便利さは想像以上。
遠くにいる野鳥を大きく引き寄せられるだけでなく、「AIプロセッシングユニット」による被写体認識AFや最高約30コマ/秒の高速連写も頼もしい存在です。
突然頭上を通過したシロサギを捉えたり、撮影時には気づかなかったヘラサギを写真の中に発見したりと、今回の撮影では超望遠ならではの面白さを何度も味わえました。
『RX10 V』は、「これ1台でどこへでも行ける」と思わせてくれるカメラです。
普段は見えない世界がファインダー越しに広がる楽しさを、ぜひ体感してみてください!
2026.09.18 (くっきー)

















































































































































































