2025.05.05
Joshin 試用レポート
フルサイズミラーレス一眼カメラ『Sigma BF』の美しさと操作性をレポートします



シグマ フルサイズミラーレス一眼カメラ『Sigma BF』
カメラと写真の祭典「CP+(シーピープラス)」にて注目の的だった、シグマのフルサイズミラーレス一眼カメラ『Sigma BF』をお借りしました。
金属の塊のようなアルミボディがとにかく美しい、外観デザインで心を奪われるカメラです。
シンプルすぎる仕様や操作性には戸惑いますが、慣れると直感的に撮影を楽しめましたよ! ライター:もあ
シグマ フルサイズミラーレス一眼カメラ『Sigma BF』
| サイズ(約) | 幅130.1 × 高さ72.8 × 奥行36.8mm |
|---|---|
| 質量(約) | 446g(バッテリーを含む)、388g(本体のみ) |
| イメージセンサー | 35mmフルサイズ(35.9mm×23.9mm)裏面照射型CMOSセンサー |
| レンズマウント | Lマウント |
| 有効画素数(約) | 2460万画素 |
| 動画フォーマット | H.264、H.265、L-Log |
| 記録メディア | 内蔵メモリー(約230GB)、USBストレージ(バックアップ対応) |
| 付属品 | Li-ionバッテリーパック BP-81、メタルボディキャップ、ポーチ、スタートガイド、保証書 |
『Sigma BF』は「写真の原点に立ち返り"撮ること"の喜びを呼び覚ますカメラ」として誕生。
デザインも機能も過激なまでにシンプルで、最近の高性能機種と比べて、"ない"が多い尖ったカメラですが「美しいアイテムをスマートに操作する」特別感があります。
特徴的な外観デザインは、アルミニウムインゴットを7時間かけて削り出した、継ぎ目のないユニボディ構造。
正面からはボタン・ダイヤルが見えず、ファインダーやグリップ等の凹凸のない独特なデザインがもはや美術品。
一目見ると「手に取りたい、所有したい」思いがあふれます。
手にすると金属のヒンヤリとした冷たさと重厚感があり、まるで金属の塊に触れているかのよう。
フルサイズ機の中では小型で、軽量なレンズと合わせれば気軽に持ち歩けます。
見た目だけで常に所持したくなりますし、シンプルな操作性も相まって、いつでもサッと取り出して撮影するスナップカメラのように使うのが最適な印象です。
どこを見ても美しいアルミ削り出しボディ
シンプルを追求した結果、残ったのは天面のシャッターボタンとマイク穴、右側面のストラップホール、左側面のUSB type-Cポート1つ、そして固定式のタッチディスプレイ。
操作ボタンも3つ・中央に決定ボタンを搭載したダイヤル1つと最小限で、本体に表記された文字は「SIGMA/BF」のみという徹底ぶりです。
アクセサリーシューもないためファインダーやフラッシュの外付けはできません。
SDカードスロットが非搭載で内蔵メモリーにデータを保存する仕様は、さすがに省きすぎだと驚きましたが、スマホと同じと思えば不便はなく、容量もRAW画像を約4,300枚保存可能なので余裕をもって撮影できます。
正面の右手側に凹凸加工が施されているため構える手が滑りにくく、画面側のサムレストに親指をかけるとしっかり握れます。
厚みがそこそこあって見た目はゴツッとしていますが、天面が台形で、モニター面の右手側の下の角は、手に刺さらないよう角が丸みを帯びているなど、構えた時の感触は想像以上にスマートです。
大型レンズでなければ、女性の筆者でも片手で軽々取り回しできました。
何よりスゴイのが、この様々な加工は全て削り出しにより作られているところ。
削り出しに1台7時間以上かかるのも納得ですし、改めて異常なほどのこだわりを感じます。
インターフェイスは「USB Type-C」のみ
端子はUSB Type-Cが1つのみで、ここから充電とスマホやパソコンにデータ移行を行います。
端子カバーがなくサッと接続できるのは便利ですが、水濡れ等に気を付けたいところ。
反対側にはストラップホールがあります。
ホールは1つなのでハンドストラップを使うか、首掛けなら1点吊りのストラップを用意しましょう。
バッテリーは底面のレバーをスライドすると出てきます。
端子と同じくカバーはなく、カメラと一体型デザインです。
バッテリー持ちはあまりいいとは言えず、動画をほとんど撮らなくても半日ちょっとでフル充電から残り20%以下に減少しました。
モバイルバッテリーでも充電できますが、1日満足に撮るには予備バッテリーがほしいです。
単焦点レンズ「Contemporary」にシルバーカラーが追加
『Sigma BF』と同時に、Lマウント用のシグマの単焦点レンズ「Contemporary」からも新作が発売しました。
ブラックだけでなくシルバーカラーも追加されてカメラに合わせて選べます。
今回は「35mm F2 DG」「45mm F2.8 DG」「50mm F2 DG」の3本をお借りしました。
レンズとレンズフードも『Sigma BF』同様アルミニウム素材です。
ヒンヤリとした感触もカメラと同じで、カメラと軽くぶつかるとキンッと金属音が鳴ります。
レンズ装着時の統一感は本当に美しい・・・!
ズームができない分サイズが小さく、小型ボディの『Sigma BF』によく似合います。
筆者は焦点距離が見たままの視野に近い50mmが好きですが、今回1番使ったのは最も小型・軽量な45mmでした。
若干画角は広くなりますが数歩寄れば問題ないですし、逆に被写体が近すぎる室内での撮影はちょうどよく、日常スナップを撮るのに絶妙な距離感だと思います。
何より軽い。『Sigma BF』に装着した総重量は約666gと、本当にフルサイズ機か疑う軽さです。
持ち歩きカメラは軽さ=正義だと思っているので「45mm F2.8 DG」はすごく魅力的でした。
このシリーズは、レンズの「絞りリング」を回してF値を調整、絞りリングを「A」に合わせればカメラ側でも操作できます。
開放状態のボケの表現が得意なレンズで、明るく柔らかな前ボケや丸ボケがキレイに撮れました。
シンプルな操作で直感的に撮影できます
設定項目が上下に並ぶシンプルなUI
カメラの設定は撮影プレビュー画面の上下に表示。
ダイヤルの十字ボタンで項目を選択→回転で数値や設定を変更と、とてもシンプルな流れです。
変更中の項目はダイヤルの上の小窓にも表示されます。
ボタンが少ないのでスマホのように画面のタッチ操作が中心かと思いましたが、タッチはピント合わせくらいで、操作は主にダイヤルを使います。
ダイヤルの回転は少し重さがあり細かい数値の調整がしやすいです。
ただ、回転する力が強いと十字ボタンを押してしまい、隣の項目に移ることはありました。
撮影モード(P/S/A/M)の切り替えはなく、絞り優先にしたいときはシャッタースピードをAUTOに設定など、全て自分でコントロールします。
最初は戸惑いますが、ダイヤルで切り替えたりメニューを開かなくても被写体を見ながら設定でき、慣れるとかなりスムーズです。
操作ボタンは電源ボタン(「●」マーク)のみ物理ボタン、あとはダイヤルの十字キー含め全て振動で押したと感じる「ハプティックボタン」です。
操作時はしっかり押し込んだ感覚がありますが、電源オフ状態ではビクともしません。
| 「●」ボタン | 「▶」ボタン | 「・・・」ボタン | |
|---|---|---|---|
| 長押し・押し込み | 電源オン/オフ | 撮影データ表示 | 画面の明るさや音量などの設定 |
| 短押し・軽く触れる | ロックモード | 直前の撮影データ(1枚)を表示 | バッテリー残量と時刻を表示 |
電源(「●」)ボタンは短押しすればスマホでいう「ロック状態」となり、電源ボタンまたはシャッターボタンを押すと瞬時に画面が立ち上がります。
コンデジ顔負けのスピードで撮影に入れるので、バッテリーに余裕があるときはロック状態で持ち歩いてもよさそう(ロック中は小窓にバッテリー残量が表示されます)。
13種のカラーモード
「SIGMA fp」にあるカラーモードは『Sigma BF』にも搭載。
パキッした鮮やかな色味の「RICH」と、ふんわりと落ち着いた雰囲気の「CALM」が新しく追加されています。
この2つは正反対な色味ですが、どちらも元の色から大きくは変わらず使いやすかったです。
個人的には加工強めになる「Pow B.」や「T&O」もシックでカッコイイ雰囲気でお気に入り。
カラーモードの効果量は±5段階で調整できます(作例はすべて±0、JPEG撮って出しです)。
作例
-
レンズ:45mm F2.8 DG
カラーモード:CALM
絞り:f3.5
シャッター速度:1/160
ISO:100
露出補正:0 -
レンズ:50mm F2 DG
カラーモード:CALM
絞り:f8
シャッター速度:1/50
ISO:500
露出補正:-1 -
レンズ:45mm F2.8 DG
カラーモード:T&O
絞り:f10
シャッター速度:1/320
ISO:160
露出補正:0
レンズ:50mm F2 DG
カラーモード:RICH
絞り:f2
シャッター速度:1/250
ISO:320
露出補正:0
撮影してきた感想
-
- 性能ではなく「所持する満足感」を語りたい
性能面を正直にいうと、シーンによってはAFスピードが遅かったり、夜間ではピントが合いにくかったりと、あと1歩ほしいところはあります。
しかし、とにかく見た目が美しすぎて、所持し操作している満足感がスゴイ。多分すれ違う人にも二度見されている。
撮影モードがないのには戸惑いましたが、普段Mモードを使うことが多いのですぐに操作に慣れました。
光の表現やボケ感はさすがフルサイズ機で、速い起動&シンプルな操作でサクッとキレイな写真が撮れます。
性能面もあくまで最新機種と比べるとであって、極端に暗い場所でなければ被写体検出や追従に問題はありません。
個人的には性能面はコレで充分だから、バッテリー持ちをもっと長く・・・!の気持ちです。
まとめ
「シンプルは本質を際立たせる」と言いますが、『Sigma BF』はまさにそんなカメラです。
カメラは持ち出して使わないと始まらないので、常に所持したくなる美しいデザインに小型サイズ、シャッターチャンスを逃さない素早い起動に、カンタンな操作性。
クセ強めのカメラには違いありませんが「写真を撮ること」にフォーカスするとこうなるのかと、納得しました。
シンプルすぎるが故に「何もない!」と感じる方は多いと思います。
しかし美しいものは美しいし、手に入れたくなるし、操作したくなります。
価格、性能面もチェックした上で『Sigma BF』に惹かれる方は後悔しないはずなので、ぜひ特別感あふれるカメラで撮影を楽しんでください。 2025.05.05 (もあ)



































































































































































