Joshin 試用レポート
【完結編】アイルトン・セナ最後のマシン、ウィリアムズ FW16
ぜひ最後の勇姿を模型で再現してみましょう!!

話題の商品を弊社の担当者が実際に使ってみる「試用レポート」。
F-1レーシングファンなら誰もが知っているアイルトン・セナ最後のマシン「ウィリアムズ FW16」の組み立てレポート第3回(最終回)をお送りします。
今までプラモデルメーカーが立体化しなかったFW16サンマリノ仕様はファンにとって感慨深いモデルでしょう。
今回は、フジミ ウィリアムズ FW16の製作・最終工程になります。
今回はボディへのクリア塗装を行い、キレイに研ぎ出しを行います。
塗装後は最終的な組立を行います。
>>>第1回目のレポート(ボディのマスキングと塗装)はこちら
>>>第2回目のレポート(デカール貼り)はこちら
フジミ 1/20 ウイリアムズ FW16 1994年 サンマリノGP【GP14】のここが凄い!!
音速の貴公子、アイルトン・セナが最後にドライブしたマシンを立体化。
F-1の歴史を語るときに欠かせないモデルです。
フロントノーズにクリアを塗装中(砂吹き)
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ボディの仕上げを行います。
デカールの表面保護とつやの統一のために水性のクリア(トップコート)を吹くのが通例ですが、今回はクリアを吹いたあとにデカールの段差を消して、塗装と馴染ませるためにラッカー系のクリアで塗装することにします。
この作業を【研ぎ出し】といいます。
このテクニックを使うと、デカールが塗装したように見えて仕上がりが格段に良くなりますが、そのままラッカー系で塗装すると、デカールが溶けてしまいます。
それを防ぐために【砂吹き塗装】というテクニックを使います。
エアブラシは、いつもよりエア圧を上げ、離し気味に塗装していきます。
上の写真は近すぎますが、実際は20〜30cmほど離して塗装してください。
ボディにクリアを塗装中(砂吹き)
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【砂吹き塗装】とは、エアーブラシを少し離して(20〜30cm)強めに吹き、空気中でラッカー成分を飛ばして対象物に塗料を付着させることです。
こうすることによって、デカールが溶けないようにするテクニックです。
しかし、塗装面はザラザラとしたムラのある状態となります。
失敗したように見えますが、クリア塗装の1段階目なので問題ありません。
ラッカー系のクリアを使ったのには理由があります。
水性塗料でも削り出しは可能ですが、塗膜が軟らかく、塗装面が波打ちしやすくなるのであまりおすすめできません。
ラッカー系の方が塗膜が丈夫なため塗装面が平滑になり、仕上がりが美しくなるからです。
デカールの様子を見ながら塗装もれがないように、少しずつ砂吹きを行い、全体的に4〜5回この塗装を繰り返します。
ボディの砂吹き塗装終了です
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ここまでに、砂吹き塗装を合計5回ほど行いました、デカールも溶けず、うまくいきました。
隅や角など部分的に塗装が漏れてしまっている事があるので入念にチェックをしてください。
この後、更にクリアの重ね塗り作業をするので、十分に乾燥してから次の段階に入ってください。
砂吹き塗装後は普通にクリア塗装
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砂吹き塗装を行うと、表面がザラザラになっていますので、この上に通常のクリア塗料を吹きつけます。
乾燥後に塗装面を磨いていきますので少し厚めにクリア層を作ります。
エアブラシで塗装すると早く乾きます。それでも合間を取り、キチンと乾燥させてから次の塗装に入ってください。
あまり乾かないうちに塗装を重ねると乾燥時間が長くなりますし、塗膜が弱く(軟らかく)なり、「研ぎ出し」がうまくいきません。
クリア塗装が終わったら、塗膜の内部まで完全に乾かすため、1週間ほど置いておきます。
耐水ペーパーを使用して研ぎ出しを行います
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十分に乾燥させましたので、【研ぎ出し】作業を実施します。
1500番〜2000番の細かい耐水ペーパーで磨いて行きます。
初めは1500番を使用して軽くなでるように磨いていきます。
この時、下地やデカールまで削ってしまわないように細心の注意が必要です。
削りカスを、こまめに拭き取って塗装面の確認を行ってください。
万が一デカールを削ってしまうと後からの修復が困難です。
また、削りムラの出ないように注意してください。
1500番でならして最終的には2000番で整えます。
耐水ペーパーで磨いた状態
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もし研ぎ出し中に下地まで削った場合は、塗料で修正するか、余ったデカールを少し切って修正することになります。
どちらにせよ失敗すると修正に時間が掛かり、元通りに戻せないこともありますので、研ぎ出しは焦らずにゆっくり行うことをお勧めします。
ペーパー掛けが終了しました。
デカールと塗装面の段差が無くなって、まるで塗料で描いたように見えれば成功です。
レベリング薄め液
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この段階では、ペーパー掛けのキズで表面は白く曇っていますが、この後に仕上げのクリア塗装とコンパウンド掛けをすれば透明感が出て美しく仕上がります。
最終のクリア塗装はレベリング薄め液を2割程度添加します。
これを添加することで塗装面が滑らかになり、光沢が出やすくなります。
決してプラカラー原液をそのままで吹き付けないようにしましょう。
もし、「レベリング薄め液」がない場合は、通常の「薄め液」を使ってもかまいません。
仕上げのクリア塗装が終了
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ボディ全体のクリア塗装が完了しました。
しかしこの後気付いたのですが、リアウイングのデカールの「Roth」の辺りを僅かに削りすぎてしまいました…。
横着してウイングを組んでからペーパー掛けをしたのがアダになったようです。
基本的にはなるべくパーツを組み上げてから塗装した方が綺麗に仕上がる場合が多いのですが、今回のように、先に組み上げると加工が難しくなるパーツは、あらかじめ加工してから組む様にしましょう。
この場合は最終のクリア塗装の前に接着するのが正解でした。
幸いにしてタブデカールはロスマンズのロゴに予備が付いていましたので、浸食した部分を切り取り修正、この部分だけクリア塗装をやり直しています。
コンパウンド細目を使用します
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それでは気を取り直してコンパウンドを掛けていこうと思います。
タミヤ製のプラモデル用コンパウンドの「細目」を使用します。
ワックス成分にマクロの粒子が含まれており表面を滑らかに削りながら艶を出します。
タミヤ製のコンパウンドには「細目」と、より粒子の細かい「仕上げ目」があります。
「細目」だけでもかなり艶は出ますが、「仕上げ目」と合わせて磨くと更に艶に深みが加わり、より美しく仕上げられます。
コンパウンドで磨きます
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コンパウンドで磨くときに、市販の専用クロスを使用するのが一番良いのですが、私の場合は、着古しの肌着(綿100%のシャツ)を使用しています。
適当な大きさに切って、コンパウンドを付けながら磨いていきます。
古着のリサイクルなので、少し汚れたら惜しみなく、どんどん新しい面を使えるのでおすすめです。
綿100%以外のTシャツなど生地が硬いものはかえって傷を付けてしまう場合がありますのでご注意ください。
コンパウンドを少量、布に付けて磨きますが、次第に滑りが悪くなりますので、そのタイミングでコンパウンドを追加します。
磨き終わり、ツヤが出ています
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「磨き出し」はじっくりと丁寧に時間をかけて行っていきましょう。
接合部の角など布が届かない部分には綿棒などを使って細部に至るまで行う事で最終の仕上がりが変わります。
最後に塗装面を空拭きをして、塗装面のコンパウンドを全て拭き取ってください。
何とか「磨き出し」が終わりました。
天井の照明が反射して光っています。
この光沢がカーモデラー冥利に尽きるのです。
ボディもコンパウンドで磨いていきます
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ノーズに続いてボディもすべて磨き込んでいきます。
研ぎ出しで一番楽しいときがこのコンパウンド掛けではないでしょうか。
磨けば磨くほどにキレイになっていきます。
「細目」の作業が終了したら、最終仕上げとして「仕上げ目」でも磨きます。
「細目」ですでに艶が出来ていますので「仕上げ目」はほんの少量でOK。
ボディの研ぎ出しはこれで終了です。
なかなか時間のかかる作業ですが、仕上がりは比較にならないほど美しくなります。
フロントアームの組み込み
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写真はフロントのアームを組み立てているところです。
ロワアームのフロント側ですが、ちょっと取り付け位置がおかしいような…コーンの一部が張り付いていますが、その下からアームが伸びています。
本来であればモノコック側に取付けられていると思いますが・・・。
今回は組立の試用レポートなので、製品に対する指摘は割愛させていただきます。
★F-1のプラモデルは1/20スケールと、通常のスケールカーの標準1/24より大きめの設定になっていますが、ボディを乗せるとやはり大きくて迫力があります。
なんでF-1モデルだけ1/20スケールなんでしょうかね?
シャーシにボディを乗せます
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シャーシとボディ、ラジエターを組み込んでいきます。
このあたりのパーツの結合精度はバッチリです。
接着する前に仮組みをして問題ない事を確認してからボンドで固定しましょう、結合の合わせが悪い場合は修正してから接着してください。
★もともと1/24はスケールダウンするのに都合が良いんですね。
1フィートを1/2インチ縮尺するとちょうど1/24になるんですが、1/20はメートル法で計算しているのでしょうか?
そういえば田宮のグランプリコレクションも1/20でしたよね?
ラジエターとパイピング
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ラジエターからのパイプをエンジンに接続します。
このモデルではエンジン部のパーツはこれで終わりですが、かなり電装系と油圧系・エンジン関係の配線が省略されていますね。
実際にはボディーカウルを外すと各種の配線が網の目のように這っています。
今回はこのまま仕上げますが、後日、現物写真を参考にして配線を増やしてリアルな完成度を追求したいと思います。
タイヤデカールを貼ります
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ホイールにタイヤをはめてましたので、デカールを貼っていきます。
この時のタイヤはグッドイヤーです。
デカールは少し大きめにカットして行き、シール面をタイヤ側にして乗せます。
デカールの台紙に、めん棒などで水を乗せていきます。
しばらく(1分程度)おいて、台紙を剥がしていきます。
するとロゴマークだけが残りますので、めん棒で水気をとります。
タイヤデカール貼り終わり
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タイヤロゴが入るとまた雰囲気が変わってきます。
タイヤのように貼る面がカーブを描いている場合は、台紙を外す際に、デカールが台紙側に戻ってくる場合がありますのでゆっくり慎重に剥がしてください。
デカールを貼るコツは「とにかくゆっくりと焦らない事」です!
リアウイングの固定
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リアウイングの固定ですが、ちょっと左右の位置が合わず、マウンド部を少し削ったりするなどの微調整を行っています。
仮合わせが完了しましたのでボンドで接着していきます。
そのままでは、ズレそうなので、輪ゴムで留めておきます。
輪ゴムを使う際に細かいパーツに引っかけないように注意が必要です。
ほぼ完成
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ウイングの固定も終わりましたのでほぼ終了という感じです。
後はタイヤを取り付けボディを乗せるだけです。
タイヤの取り付けは、ポリキャップにボルト風の軸で固定するのですが、アームが細いので取り付ける時に誤って折らないように注意してください。
ボディを乗せるとエンジンフード部の合わせがイマイチでしたので事前に調整をしてあります。
完成。前方より
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ボディパーツをすべて乗せて完成です。
ボディのバランスが良く、とてもカッコイイシルエットを醸し出しています。
書くのを忘れていましたが、フラットブラック部に貼ったデカールは、トップコートつや消しでコーティングしています。
このフラットブラック部もクリア塗装で研ぎ出し後に、つや消しを吹くことで仕上がりが良くなります。
後方より
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後方から見たときのボディの絞り込みが絶妙です。
ウイングも今時の小さなウイングではなく、迫力があります。
当時の規則からすると僅かに大きいかとも思いますが…フラップやメインプレートの角度をリアルに調整してみても良いかと思います。
アイルトン・セナがドライブした最後のマシンということで、作る際はかなり感慨深いものがありました。
当時の事を思い出したりして、ついつい製作の手を止めては、色々とこのマシンについてあれこれ調べ直したりしてしまいました。
このキットはパーツ点数もそれほど多くなく、製作しやすいモデルといえます。
逆に細かい点にこだわりだすと、かなり自作での加工が必要となりますが、その気になれば、詳細な写真や情報を調べる事が可能です。
ゆっくりと時間をかけて完成度を上げる事も醍醐味だと思います。
※今回のレポートでは、テストショット版の組み立てを行っています。実際の商品と異なる場合がございますので、予めご了承ください。
2010.9.14.ガルタン






















































































































































