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洗濯機の処分方法は?注意点や処分前にするべきことを解説

洗濯機の処分方法は?注意点や処分前にするべきことを解説

2024.12.26[更新]

買い替えや引越しなどで洗濯機を処分したいものの、どのように捨てればいいのか、いざとなると迷ってしまうもの。洗濯機の処分にはいくつかの方法があるため、事前にそれぞれの処分方法のメリットや必要な準備などを把握しておきましょう。 今回は、洗濯機の主な処分方法とそれぞれのメリット・デメリットのほか、処分前にしておくべきことや、処分時の注意点をわかりやすく解説。洗濯機を処分する際の注意点も併せて紹介しますので、ぜひ参考にしてください。

担当者
パオ村さん

Joshin web 家電担当者「パオ村さん」が、洗濯機の処分方法について解説いたします!

洗濯機は自分で処分できない

洗濯機は、自分で一般ゴミや粗大ゴミとして出すことはできません。洗濯機は家電リサイクル法によって定められた、正しい方法で処分する必要があるのです。


家電リサイクル法(特定家庭用機器再商品化法)とは、一般家庭や事業所から排出された特定家庭用機器廃棄物から、有用な部品や材料をリサイクルすることにより、廃棄物の減量や資源の有効活用を推進するための法律です。対象となる「家電4品目」として、下記の家電が挙げられます。

<家電リサイクル法の対象となる家電4品目>

・エアコン

・テレビ(ブラウン管、液晶・プラズマ)

・冷蔵庫/冷凍庫

・洗濯機/衣類乾燥機

<家電リサイクル法の対象となる家電4品目>

洗濯機の場合、処分にかかる費用は家電リサイクル料金と運搬費用です。家電リサイクル料金はメーカーによって、運搬費用は引き取る業者によって異なります。

所定の家電リサイクル券に必要事項を記入の上、後述する各業者に処分を依頼しましょう。粗大ゴミや小型家電としてゴミに出すことはできない点に注意してください。また、不法投棄は処罰の対象です。

洗濯機の主な処分方法

洗濯機を処分するには、購入店舗や自治体指定の回収業者に依頼したり、指定引取場所に持ち込んだりするなど、いくつかの方法があります。ここでは主な洗濯機の処分方法について、メリットや注意点をご紹介します。

洗濯機の買い換え時に購入店舗に処分を依頼する

洗濯機の買い替え時、新たな洗濯機の購入店舗に、古い洗濯機の処分を依頼できることがあります。古い洗濯機の搬出も含めて対応してもらえるケースが多いため、手間をかけずに処分できることがメリットといえます。なお、処分を依頼する場合、引き取りは無料ではなく家電リサイクル料金+収集運搬料を請求されるのが一般的です。


ただし、すべての店舗が洗濯機の回収・処分に対応しているとは限りません。また、収集運搬料は店舗ごとに異なります。古い家電の回収・処分に対応しているか、対応している場合は費用がいくらかかるのか、事前に店舗へ問い合わせて確認しておく必要があります。

■新たな洗濯機の購入店舗に処分を依頼するメリット・デメリット

メリット ・搬出も含めて対応してもらえるケースが多い
・家電リサイクル法に則って適切に対応してもらえる
デメリット ・すべての販売店が家電の回収・処分に対応しているとは限らない
・収集運搬料は店舗ごとに異なる
洗濯機の買い換え時に購入店舗に処分を依頼する

洗濯機の購入店舗に処分を依頼する

処分したい洗濯機を購入した店舗に、処分を依頼する方法もあります。洗濯機を購入した店舗に連絡すれば自宅まで洗濯機を回収に来てくれるため、搬出などの手間がかからない点がメリットです。なお、引き取りは無料ではなく、家電リサイクル料金+収集運搬料を支払います。


注意点として、引き取り・処分を依頼する際、その店舗で洗濯機を購入したことを証明する必要があります。大型家電量販店などでは、ポイントカードの会員番号から購入履歴をたどれるケースもありますが、購入時のレシートや領収書、保証書などを保管しておくのがおすすめです。その店舗で洗濯機を購入したことが証明できないと、洗濯機の処分を依頼できないこともあります。 また、店舗によっては家電の処分に対応していなかったり、処分のみの対応はしていなかったりする場合もあります。引き取り・処分が可能かどうか、事前に問い合わせておくことが大切です。

■洗濯機を購入した店舗に処分を依頼するメリット・デメリット

メリット ・搬出などの手間がかからない
・家電リサイクル法に則って適切に対応してもらえる
デメリット ・購入時のレシートや領収書が必要
・すべての販売店が家電の回収・処分に対応しているとは限らない
洗濯機の購入店舗に処分を依頼する

自治体指定の回収業者に依頼する

居住している自治体が指定する回収業者に、洗濯機の処分を依頼する方法もあります。依頼する際の手続き方法は自治体によって異なりますが、基本的な流れは下記のとおりです。


<自治体指定の回収業者に洗濯機の処分を依頼する流れ>

1. 洗濯機の処分方法について自治体のウェブサイトなどで確認する

2. ウェブサイトもしくは電話で事前申し込みをして、回収日時を決定する

3. 回収日までに洗濯機を玄関先や集合住宅の指定の集積所へ運んでおく

4. 回収当日、家電リサイクル料金と収集運搬料金を現金で支払い、家電リサイクル券の控えを受け取る

※各自治体により依頼の流れは異なる場合があります


自治体指定の回収業者に依頼して処分する場合、洗濯機を玄関先など回収業者が引き取れる場所まで自分で運ぶ必要があります。洗濯機は重量があるため、腕力に自信がない方や、洗濯機の設置場所から引き取り場所まで距離がある場合などは、対応が難しいかもしれません。

また、洗濯機の回収を依頼してから実際に回収されるまで期間が空くことも想定されます。引越しの日程が決まっているなど、すぐに処分したい場合には、あまり適した方法とはいえません。さらに、自治体によっては洗濯機の引き取りに対応していないこともあるため、回収・処分が可能かどうか事前に確認することをおすすめします。

■自治体に洗濯機の回収を依頼するメリット・デメリット

メリット ・家電リサイクル法に則って適切に対応してもらえる
デメリット ・回収業者が引き取れる場所まで洗濯機を自分で運ぶ必要がある
・自治体によっては洗濯機の引き取りに対応していないことがある
自治体指定の回収業者に依頼する

指定引取場所に持ち込む

洗濯機の処分方法として、各自治体が指定する指定引取場所へ自分で持ち込む方法もあります。事前予約は不要ですが、指定引取場所に営業日、営業時間などを確認したほうがいいでしょう。郵便局などで家電リサイクル券を購入し、自分で搬入するのが基本的な流れです。


指定引取場所に持ち込んで洗濯機を処分する場合、運搬は自分で行うため収集運搬料がかかりません。また、洗濯機を手放したいタイミングですみやかに処分できることもメリットのひとつです。故障している洗濯機でも処分できるため、売却が難しい場合には最も費用をかけずに処分できる方法といえます。


ただし、洗濯機を載せられる車など、自分で指定引取場所まで運搬する手段が必要です。また、洗濯機の付属品は事前に取り外しておく必要があります。手間や労力がかかっても洗濯機をできるだけ費用をかけずに処分したい方や、可能な限り早く処分したい方に適した方法です。

■洗濯機を指定引取場所に持ち込むメリット・デメリット

メリット ・収集運搬料がかからない
・洗濯機を手放したいタイミングですぐに処分できる
・故障している洗濯機でも処分できる
デメリット ・洗濯機の運搬を自分でしなければならない
・洗濯機の付属品を事前に取り外しておく必要がある
指定引取場所に持ち込む

リサイクルショップに買い取りを依頼する

中古品として利用できる状態の洗濯機であれば、リサイクルショップに買い取りを依頼することもできます。リサイクルショップによっては出張買取に対応しているほか、値段がつけば臨時収入になる点がメリットです。また、洗濯機の搬出や付属品の取り外しなどに対応してもらえるケースもあるため、手間をかけずに洗濯機を処分できる可能性があります。


リサイクルショップに買い取りを依頼するデメリットとして、店舗によって買取価格が異なる点が挙げられます。買取査定額を提示された際、その金額が妥当かどうか判断するのは難しいため、リサイクルショップ側の言い値で買い取ってもらうのが実情です。

また、買取価格から出張買取の手数料が差し引かれて、想定よりも買取価格が低くなってしまうケースも少なくありません。特に、製造から10年以上経過している洗濯機や、破損・故障している箇所がある洗濯機の場合には、買い取りを断られてしまうこともある点に注意してください。

■リサイクルショップに洗濯機の買い取りを依頼するメリット・デメリット

メリット ・出張買取に対応している場合がある
・値段がつけば臨時収入につながる
・付属品の取り外しなどにも対応してもらえるケースがある
デメリット ・店舗によって買取価格が異なる
・出張買取の手数料を差し引かれる可能性がある
・洗濯機の状態によっては買い取りを断られることもある
リサイクルショップに買い取りを依頼する

フリマアプリやオークションサイトなどで売却・譲渡する

フリマアプリやオークションサイトに洗濯機を出品し、希望者に売却または譲渡する方法もあります。条件が合えば収入を得られるだけでなく、洗濯機を処分するわけではないので家電リサイクル料金もかかりません。売却・落札の希望価格を設定しておけば、希望よりも低い価格で洗濯機を売却しなければならない事態も回避できます。


ただし、洗濯機のように大型の家電製品を梱包・発送するには手間とコストがかかる点に注意が必要です。また、出品する洗濯機の年式や状態によっては買い手がつかない可能性も十分にあるため、確実に売却・譲渡できるとは限りません。すぐに買い手がつくという保証もないことから、すみやかに洗濯機を売却したいのであれば、前述のリサイクルショップの利用なども合わせて検討しておくことをおすすめします。

買い手とのあいだでやりとりも発生するため、フリマアプリやオークションサイトを使い慣れている方や、手間をかけてでも洗濯機をできるだけ高く売りたい方におすすめの方法です。

■フリマアプリやオークションサイトなどで洗濯機を売却・譲渡するメリット・デメリット

メリット ・臨時収入につながる可能性がある
・家電リサイクル料金がかからない
デメリット ・梱包・発送に手間とコストがかかる
・洗濯機の状態によっては買い手がつかないことがある
・売却できるまでに時間がかかることも想定される
フリマアプリやオークションサイトなどで売却・譲渡する

不用品回収業者に依頼する

不用品回収業者に依頼して、洗濯機を引き取ってもらう方法もあります。洗濯機の状態によらず回収してもらえる可能性が高いことから、中古品として売却するのが難しい場合には選択肢のひとつとなります。比較的手間をかけずに処分できることに加え、洗濯機の状態によっては買取価格がつくこともあります。洗濯機を手早く簡単に処分したい方におすすめの方法といえるでしょう。


注意点として、出張回収を依頼する際、出張料金などが別途かかる可能性があります。また、中には一般廃棄物処理業の許可を取得せずに営業している、悪質な業者も存在するため注意が必要です。無許可の業者に回収を依頼してしまうと、法外な手数料などを請求されたり、回収した洗濯機のうち資源として売却できない部品を不法投棄されたりするおそれがあります。

信頼できる回収業者かどうか、事前にきちんと調べておく必要があるだけでなく、実際に利用した方の評判や口コミを確認した上で利用することが大切です。

■不用品回収業者に依頼するメリット・デメリット

メリット ・洗濯機の状態を問わず回収してもらえる
・比較的手間をかけずに処分できる
・洗濯機の状態によっては買取価格がつく場合もある
デメリット ・出張料金などが別途かかる可能性がある
・中には悪質な業者も存在する
不用品回収業者に依頼する

引越し業者に依頼する

引越しのタイミングに合わせて洗濯機を処分したい場合には、引越し業者に処分を依頼できる場合もあります。見積もりの際に洗濯機の処分をしてもらえるか確認した上で、洗濯機を引越し先に搬入・設置する必要はないことを明確に伝えておきます。引越し荷物として洗濯機を運搬するかどうかによって、見積もり額が変動する可能性がある点にご注意ください。


ただし、引越し業者に洗濯機の処分を依頼できるのは、引越し時に限られます。また、一般的に家電リサイクル料金に加えて収集運搬費用を請求されるため、引越し業者によって処分にかかる費用に差が生じがちです。

引越し業者によっては、不用品の処分に対応していないケースもあることから、そもそも対応可能かどうかを事前に確認しておきましょう。

■引越し業者に依頼するメリット・デメリット

メリット ・引越しと同時に洗濯機を引き取ってもらえる
デメリット ・引越し業者によって処分にかかる費用に差がある
・不用品の処分に対応していない引越し業者もある
引越し業者に依頼する

洗濯機を処分する前には水抜きが必要

洗濯機を処分するにはいくつかの方法がありますが、いずれの場合も、事前に「水抜き」を行わなくてはなりません。洗濯機の内部には、洗濯が終了した後も一定量の水が残っています。そのため、適切に水抜きを行わないと、運搬中に水が漏れ出してしまうのです。

洗濯機内部に残った水は、主に排水ホースと給水ホースに溜まっています。具体的な水抜き方法は洗濯機によって異なりますが、ここでは一般的な手順について紹介します。取扱説明書などと併せて確認してください。

<洗濯機の水抜きに必要な準備物>

・ドライバー

・バケツ

・古いタオル

・ホースを処分するためのゴミ袋など

<洗濯機の水抜きに必要な準備物>

<洗濯機の水抜きの手順>

1. 給水栓を閉める

2. 洗濯槽を1分程度標準コースで回す

3. 給水ホースを取り外す

4. 1分程度、脱水運転する

5. 排水口から排水ホースを抜く


<洗濯機の水抜きの手順>

給水ホース・排水ホースを抜く前に、それぞれ1分程度洗濯機を回すのは、ホース内に残っている水を抜くためです。また、ホースを給水栓や排水口から引き抜く際には、内部に抜ききれなかった水が残っている場合があるため、バケツで残った水を受け止めるようにします。

具体的な水抜きの手順は、洗濯機の取扱説明書に記載されています。洗濯機の種類によって、水抜きに適した運転モードなどが異なることから、必ず取扱説明書を確認した上で作業を進めてください。

洗濯機を処分する際の注意点

洗濯機を処分する際には、いくつか注意しておきたい点があります。処分方法によって注意点は異なりますが、特に下記の2点については必ず確認しておきましょう。

家電リサイクル券の控えを保管する

洗濯機を処分する際に渡される家電リサイクル券の控え(排出者控片)は、紛失することのないよう大切に保管してください。家電リサイクル券とは、家電リサイクル法で定められた廃家電4品目が、しかるべき業者へ確実に引き取り・引き渡しをされたかどうかを確認するためのものです。

回収業者などに引き取られた洗濯機は、指定取引所を通じてメーカーなどへ届けられます。その後、リサイクルプラントで分解し、鉄や銅、アルミニウム、プラスチックといった、再商品化が可能な資源を取り出すという流れです。一連の回収作業が問題なく行われたかどうかは、家電リサイクル券の控えに記載されている番号によって確認できます。

家電リサイクル券の控えを保管する

不用品買取業者などに依頼する際は見積書を受け取る

不用品買取業者などに洗濯機の処分を依頼する場合には、請求・買取金額が記載された見積書を必ず受け取るようにしてください。前述のとおり、買取業者の中には、無許可で営業している悪質な業者も存在するのが実情です。きちんとした買取業者であれば、洗濯機を引き取る際に見積書を作成し、具体的な金額の内訳を示した上で、廃棄者の了承を得て回収する流れを徹底しています。見積書の発行を依頼しても対応できないといわれた場合には、回収の依頼をしないことが鉄則です。

見積書がない状態で引き取りに応じてしまうと、高額請求などのトラブルに巻き込まれるおそれがあります。見積書は事前に引き取りの条件に合意した証拠にもなることから、必ず発行してもらうことが大切です。

不用品買取業者などに依頼する際は見積書を受け取る

洗濯機の処分は買い替え時がおすすめ

今回ご紹介したとおり、洗濯機を処分するにはいくつかの方法があります。それぞれのメリット・デメリットを踏まえると、洗濯機の買い替え時に新しい洗濯機の購入店舗に処分を依頼するのが、一番手間のかからない方法といえるでしょう。

自分で搬出する必要がない上、家電リサイクル法に則った方法で処分してもらえるため、トラブルに発展するリスクを抑えられる点もメリットです。洗濯機の処分方法で迷っている方は、洗濯機の買い替え時に古い洗濯機を引き取ってもらえないか、購入時にご相談することをおすすめします。

なお、Joshin webショップでは、家電リサイクル法の対象となる家電4品目(※)をはじめ、パソコンや小型家電など、不要となった家電の回収を請け負っています。洗濯機などの処分でお困りの際は、ぜひご相談ください。


※家電リサイクル料金と収集・運搬料金(消費税込)はお客様のご負担となります。

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