• 

• リズムゲーム感覚で楽しく運動できる「Fit Boxing」シリーズ。
  流れてくるアイコンをひたすらパンチするシンプルな動作だが、数分間プレイしただけのスタッフを2〜3日ほど筋肉痛にした、本格エクササイズゲームだ（レポートはこちら）。

  そんなFit Boxingが、名作漫画「北斗の拳」とまさかのコラボレーション！
  「北斗の拳×エクササイズ」のかなり異色とも言える組み合わせに加え「世界はエクササイズが支配」「世紀末カラダ作り」など独特のワードが次々と飛び出すのだから、気にならないはずがない。

  絶賛肉体改造中のスタッフ"ガッくん"も「正月に休んだ分を取り返したい」とやる気満々ということで、筆者も筋肉痛を覚悟して世紀末エクササイズに挑もうと思う。

ゲームが開始すると、Fit Boxingではまずインストラクターの選択からだったが、本作では北斗の拳の漫画のコマを使ったストーリーが開始する。
すでに世界観が濃すぎて全く別のゲームをしている気分だ。

オープニングは「20XX年、世界はエクササイズが支配する時代になっていた───」から始まる。
「どういうこと？？」と頭はハテナでいっぱいになるが、アニメ版北斗の拳で次週予告ナレーションを担当していた千葉繁さんのフルボイスなので、そういう世界なんだと納得させられる。
とりあえず「エクササイズで愛（健康）を取り戻せ！！」ということだろう。
原作の北斗の拳は、暴力が支配する世紀末を舞台に主人公ケンシロウが成長していく様が描かれているので、ゲームでは平和な世界になったのか？と思ったが、世紀末な雰囲気は変わらないようだ。

北斗の拳のキャラクターがインストラクターになって登場

Fit Boxingシリーズお馴染みのエクササイズをサポートしてくれるインストラクター（師匠）として、主人公ケンシロウが登場！
パンチの指示やポイント、時には鼓舞するような言葉をフルボイスで聞ける、ファンにはたまらない夢のようなシチュエーションだ。

師匠はケンシロウの他にも、レイやマミヤ、ラオウなど6名の人気キャラクターから選択できる。
中には本作からの追加要素「激闘 バトル」モードで勝利することで師匠となるキャラクターもいるので、後ほどプレイしてみよう。
エクササイズをすることで手に入る「Fitポイント」で交換できる各キャラクターの衣装も、原作の名言が書かれたものなどすごくユニークで、コンプリートを目標にやりこみたくなった。

エクササイズの準備として、まずJoy-Conを投げ飛ばさないようストラップを付けておこう。
ちなみにこのアドバイスもケンシロウのフルボイスだ。
原作では絶対に言わないであろうセリフがサラっと出てくるのが面白すぎる。

身長や体重などのマイデータを登録したら、ストレッチから始まる。
怪我を防ぐのはもちろん、運動不足の方がエクササイズをすると酷い筋肉痛に悩まされることになるので、ストレッチはしっかり行うことをおすすめする。
ストレッチには判定要素がないので、Joy-Conを持っていなくても全員で参加OKだ。

エクササイズはFit Boxingシリーズと同じく、流れてくるアイコンが枠に重なる時を狙ってパンチをする。
最初はストレートパンチアイコンが定期的に流れて来るくらいで、思ったより簡単に感じるが、徐々にスピードが上がりフックやアッパーなどパンチの種類も増える。
下半身を使いパンチを避けるダッキングやウィービングの動作が組み合わされば、全身休むことなく動くので息も絶え絶えだ。

筆者を始め「Fit Boxing 2」をプレイしたことがあるとスムーズにできたが、初めてのスタッフは動作が増えると「このアイコンなに！？」とパニックになりながらカラダを動かしていた。
もうすぐで終わり･･･！というときに「ジャブ足すぞ！」と言われたときには絶叫するしかない。

北斗百裂拳も打てる！「激闘 バトル」モードが追加

北斗の拳の世界観をより味わえるのが、Fit Boxingにはなかった「激闘 バトル」モード。
今度は自身がケンシロウとなり、次々と現れる敵キャラクターをパンチで倒していく。
アクションゲーム要素が強く、ただエクササイズするだけでは飽きてしまうという方におすすめのモードだ。

エクササイズモードで筆者の猫パンチを笑われたときに「だって普段パンチのしぐさすることないし･･･」「いや全員ないわ」というやり取りがあったが、このバトルモードでは敵を思いっきり殴れる。
コンボを決めていくと敵は「たわば」「あべし」などお決まりの断末魔を上げて倒れるので、思った以上にストレス発散にもなった。
ちなみに倒れるときは白い水しぶきが上がるだけで、血生臭い雰囲気にはならない。このゲームは安心安全のCERO B（12歳以上対象）だ。

ザコを倒していくと、最後に「ボスバトル」がスタート。
ボスにはケンシロウの宿敵が設定されており、オープニングと同じく原作のコマを使った因縁のストーリーが展開する。
ボスは、シン→レイ→ジャギ→サウザー→ラオウの順に5人が待ち構えており、倒したボスの一部はエクササイズモードの師匠に設定することが可能だ。

今回はシンとの戦いに挑む。
戦いは先ほどのザコバトルと同じ流れだが、敵も攻撃してくるのでパンチで防御しなければならない。
終盤になると「南斗千首龍撃」など必殺技が繰り出され、この時の派手なエフェクトにスタッフ一同大盛り上がりだった。

そしてこのボスバトルには、忘れてはならない特別な要素がある。
なんと、戦いの最後に超有名な奥義「北斗百裂拳」が打てるのだ！！
「あ―たたたたたたーーー！！！！！」の叫びとともに、ひたすら連続パンチを繰り出すガッくん。
連打はカウントされるので、百発は絶対に超えたい！と最後の力を振り絞り、無事に103連打を達成！
シンに勝利し、なかなかスコアも良く大満足のガッくんだったが、ツイッターで行われている「#北斗百裂拳チャレンジ」を見れば150発以上を放つ猛者がゴロゴロいる。
まだまだ鍛えるぞ！と闘志を燃やしていた。

お馴染みの楽曲や衣装を手に入れよう！

エクササイズとともに流れる楽曲は「YouはShock」で有名な「愛をとりもどせ!!」を始め「ぱちんこCR北斗の拳」なども収録。
北斗の拳の世代ではない女性スタッフでも聞き覚えのある楽曲ばかりで、エクササイズを大いに盛り上げていた。

師匠となるキャラの衣装の着せ替えもでき、こちらは楽曲よりも遥かに多くのFitポイントを必要とするが、デザインが凝られていて見ごたえがある。
Fit Boxingシリーズのインストラクターのようにスポーツウェアを着るのかと思ったら、そんなことはなかった。
ちなみにコツコツと集めたFitポイントは、筆者が目を離した隙に男性スタッフによってマミヤさんのセクシーな衣装に変わっていた。

寒い季節になると外で運動する気持ちになれず、エクササイズゲームを始める人は多い。
筆者の周りにもここ数ヶ月で「Fit Boxing 2」を始める人が続出し、以前レポートした際の筋肉痛を思い出していた。

そして今回『Fit Boxing 北斗の拳〜お前はもう痩せている〜』をプレイして数日後、やはり筋肉痛に悩まされている。
おかしい･･･上手く撮影係になって、前回ほどエクササイズに参加しなかったというのに･･･。
普段あまり駆使していないからか、肩甲骨まわりの筋肉痛が特にツライ。

北斗の拳の世紀末な雰囲気がなぜかボクシングの動きとフィットして、原作が好きな男性だけでなく、キャラクターだけは知っているという女性でもとても楽しくプレイできた。
そして「他の作品でも出して欲しい！」「アイドルとかもありじゃない！？」と、好きなキャラクターとエクササイズができる夢の状況を語り合った。

北斗の拳のファンはもちろん、日々の運動不足が気になる方もぜひ「世紀末カラダ作り」に挑戦してみてほしい。
エクササイズゲームは続かないという不安も「敵と闘うために鍛えている」と思えばやる気に満ちてくるのではないだろうか。 2023.01.31 (もあ)

「愛をとりもどせ！！」（作詞：中村公晴 作曲：山下三智夫） （C）1984 by Yamaha Music Entertainment Holdings, Inc. All Rights Reserved. International Copyright Secured.
大当たり中ラウンド曲(「ぱちんこCR北斗の拳」より) Artist: Sammy Sound Team / Written: Sammy Sound Team / Publisher: WAVE MASTER INC.
（C）武論尊・原哲夫／コアミックス 1983　版権許諾証EB-212　 cImagineer Co.,Ltd. Nintendo Switchのロゴ・Nintendo Switchは任天堂の商標です｡