2023.11.10
Joshin 試用レポート
名機と名高いタブレット『Galaxy Tab』がさらに進化! S9は高性能で防水防塵にも対応したよ



SAMSUNG(サムスン) Galaxy Tab S9(11インチ/ メモリ 8GB/ ストレージ 128GB/ Wi-Fiモデル)
スマホよりも画面が大きく、パソコンよりも気軽に使いやすいタブレットの需要が高まる中で「タブレットとしての機能に申し分なし」と名高いのがサムスンのAndroidタブレット「Galaxy Tab」。
そんなGalaxy Tabに、従来よりも鮮やかなパネル Dynamic AMOLED(有機EL)に、防水防塵性能を備えた「Galaxy Tab S9」が登場!
タブレット選びに迷ったらGalaxy Tab S9を選んでおけば間違いないよ、という高機能っぷりだけど、お財布とはちょっと相談が必要そうだよ! ライター:ぴよこ
名機と名高いタブレットの後継機『Galaxy Tab S9』登場!
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本体、Sペン、データケーブル(USB Type-C)がセット -
今は映画や書籍もインターネットで楽しむ時代。
動画配信サービスの映画やドラマをスマホで見る方も多いかと思うが、スマホだと映像が小さいのはもちろんだけど、メニューがその小さな画面にギュッと密集するので操作によっては「そこじゃないぃい!」となる事もある。
電子書籍やネットサーフィン、ゲーム操作の時でも同じことが言えるだろう。そうなるとスマホより大きな画面のタブレットが欲しい!と思うのは必然で、タブレット需要は高まってる。
今回レポートする『Galaxy Tab S9』は「機能に申し分なし」と人気を博した名機と名高い「Galaxy Tab S8」の後続機!
純正アクセサリーと共に確認していこう。
パネルはサムスン最大のDynamic AMOLED(有機EL)
本体サイズ(約) | 幅254.3 x 高さ165.8 x 厚さ5.9mm |
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ディスプレイサイズ | 11インチ |
主な付属品 | Sペン(Bluetooth LE 対応/IP68規格)、クイックスタートガイド、イジェクターピン、データケーブル(CtoC,1.8m)※TA非同梱 |
Galaxy Tab S9は11インチと大型サイズのタブレット。
厚さは約5.9mmと非常に薄く、このサイズのタブレットとしては類を見ない薄さなのもGalaxy Tabの人気の1つ。
これだけ薄いと耐久性が心配になるが、背面フレームは頑丈なアーマーアルミフレームを採用。
さらにIP68規格※の防水防塵性能に対応となり、キッチンなどの水回りやアウトドアでの利用も安心して使える。
※IP68規格…水深最大1.5mの淡水に30分間浸す(IP68)条件下におけるメーカー試験をクリア。
背面の金属パネルは堅牢感がありつつも本体が驚くほどに薄いので、見た目は非常に軽やか。
個人的にシンプルにめちゃくちゃカッコイイと思うデザインだ。
パネルは発色が良い有機ELパネル「Dynamic AMOLED」を採用。
ホーム画面だけでもアイコンの小さな文字のクッキリさや、背景が色鮮やかなのは感じられるかと思う。
プロセッサは現時点※でシリーズ最新の「Snapdragon® 8 Gen 2 Mobile Platform for Galaxy」!
OS | Android |
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ディスプレイ | 11インチ |
パネル | Dynamic AMOLED / 120Hz |
CPU | Snapdragon® 8 Gen 2 Mobile Platform for Galaxy |
メモリ/ストレージ | 8GB / 128GB |
カードスロット | MicroSDカード(最大1TB) |
ネットワーク | 無線LAN : Wi-Fi 6E Bluetooth : Bluetooth v5.3 |
インターフェース | USB 3.2 Gen 1 Type-C |
カメラ | フロント : 1200万画素 (超広角) リア : 1300万画素 (広角) |
生体認証 | 画面内指紋認証 |
バッテリー容量 | 8400mAh |
防水 / 防塵 | 対応(IP68規格) |
「Galaxy Tab S9」の頭脳であるプロセッサ(SoC)は、Snapdragon® 8 Gen 2 Mobile Platform for Galaxy。
世界的に人気のクアルコム社のプロセッサシリーズで、Snapdragon® 8 Gen 2 Mobile Platform for Galaxyは2023年9月時点でシリーズ最新のモデルにあたる。
ゲーミングスマホなどにも採用されるSoCで、前モデルで処理速度が速いと言われていたSoCの第2世代のため、複数のアプリを開いていても全く問題なく瞬時に切り替えられる。
リフレッシュレートは最大120Hz。
(リフレッシュレートとは…簡単に言うと1秒間に何回画像を表示(書き換え)できるかを数値で表したもの。120Hzだと1秒間に120回となります)
映像のチラつきは少なく滑らかな映像が表示できるので、動きの速いゲームの時にもストレスなくプレイができる。
バッテリー容量は8400mAh。
2時間50分の映画を見てどれくらいバッテリーが減るか確かめてみたところ、-24%のバッテリーを消耗した。
使っていて驚いたけど本体はほとんど熱くならず、放熱が上手。
動きのある映像を立て続けにみる場合は半日弱ほどはバッテリーが持ちそう。
筆者は1日に数時間だけ映像やゲームを楽しむといった使い方をしていたが、2〜3日に1回の充電で使っていた。
SペンもIP68規格に対応!
Sペンも進化し、タブレットと同じくIP68規格の防水防塵性能に対応。
本体の裏にSペンがマグネットで吸着する部分があり、そこに装着しておけばSペンの充電が行える。
ペンの先のほうにはボタンを1つ搭載しており、アプリ毎に様々な割り当てが行える。
指紋認証などの便利な機能
指紋認証は「画面内指紋認証」。
自分の指紋を登録しておけば、画面をタップするだけで速やかにロック解除などが行える。
ボタンに指紋認証が搭載されている場合、タブレットカバーを付けると上手く押せなかったりする時もでてくるが、画面に直接タップするだけなのでロック解除の動作はスッと身に付いた。
タブレットは画面が大きいのがメリットだけど、状況によっては小さい方が使いやすかったり、せっかくなら2画面にして使いたい時もあるかと思う。
そんな時は左右にも上下にも分割表示にできるし、スマホ画面のように小さなポップアップ表示も可能。
音はタブレットとは思えないほどクリアで広がりがある!
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内蔵スピーカーはDolby Atmos対応の「クアッドスピーカー by AKG」。
筆者は勝手ながらタブレットの音はスマホとそこまで変わらないんじゃないかと思っていたのだけど、Galaxy Tab S9で映画の視聴をしてみると、映画は人の声はクリアに聞こえ、激しい戦闘シーンになると「え?後ろから何か飛んできた?」と感じるほど、音に包みこまれているような広がりがあって臨場感が半端ない。
音の要素が立体的に感じるので、この薄いタブレットからどうしてこんな音がなるの?と、いい意味で見た目と音にギャップがあった。
動画でフリー音源を流す様子を映したけれど、この音の良さはぜひとも手に入れた時に体感してほしい。音楽再生をしてもその印象は変わらずで、タブレットだけでも充分に音楽が楽しめる。
もっと自分好みにできる純正アクセサリー
カバー×タッチパッド付きキーボード『Book Cover Keyboard』
Galaxy Tabはアクセサリーも豊富なので自分好みに合わせたカスタマイズが出来る。
「Galaxy Tab S9」をノートPCのように使いたいなら『Book Cover Keyboard』がおすすめ。
キーの前にタッチパッドもあり、キーを叩く指も窮屈にならずにゆとりをもってタイピングができる。
キーボード付きカバーは後述の『Book Cover Keyboard Slim』と2種類あるが、キー配置はUS配列。
日本語配列の「半角/全角」「無変換」「変換」「カタカナ/ひらがな」キーがないので、筆者は慣れるのにかなり苦戦した。
タブレットの背面に装着したカバーには、ペンが収納できるカバー付き。
折り目の部分がヒンジになっており、折った場所でピタッと止まって150度まで自由な角度で調整ができる。
カバーが無い状態だとマグネットによる吸着なのでカバーで安定して収納できるのは便利。
薄型軽量キーボード『Book Cover Keyboard Slim』
『Book Cover Keyboard Slim』もノートPCのように使えるようになるアクセサリーで、タッチパッドは非搭載。
『Book Cover Keyboard』は表と裏で1枚ずつのカバーだが、『Book Cover Keyboard Slim』はブックカバーのような1枚もののカバー。
タッチパッドを取り除いた分、キーボードを手前に寄せて、開いた後ろ側のスペースにタブレットを立てかけるようにして使う。
そのためタブレットの角度は固定式。
キーとタブレットの境目がギリギリまであるので、筆者は指がタブレットにあたりそうに感じて動きが自然と窮屈になった。
扱いやすさは『Book Cover Keyboard』だけど、重さは『Book Cover Keyboard Slim』の方が100g以上軽いので、軽快に持ち運びたい方向けのカバー。
『Book Cover Keyboard』と『Book Cover Keyboard Slim』を比較
Book Cover KeyboardとBook Cover Keyboard Slimのキーピッチや押し心地、US配列なのは同じ。
Book Cover Keyboardは奥にキー、手前にタッチパッドが配置していて、Book Cover Keyboard Slimは奥側は本体を立てるためのスペース、手前にキーとなっている。
シンプルな『Smart Book Cover』
『Smart Book Cover』はカバーの開閉で電源のON/OFFができるマグネット式のシンプルなカバー。
カラーはホワイトとブラックの2色。
裏面にペンの収納カバーがあり、折り目にそって折ると、縦でも横でも立てられるスタンドになる。
マグネット式着脱 Privacy Screen / Notepaper Screen
『Privacy Screen』でディスプレイ視野角を+/−30度に制限
『Privacy Screen』を装着してみた。
パネルを付けずに画面を斜めから見ると、画面の情報は丸見え状態。
『Privacy Screen』を装着してカバー越しに見ると、ブルーライトをカットするメガネのように薄く青みがかって見える。
正面からだとしっかり見えるが、斜めから画面を見るとパネルの色で画面が覆われるかのように見えにくくなる。
完全に見えない訳ではないが、かなり映像が見えない状態になるので、屋外でタブレットを使う時に便利。
閉じたままでも操作はできるけど、スクリーンがない状態に比べてやや感度が落ちるのか、指の力が甘いと反応は悪いと感じた。
『Notepaper Screen』で手書きのような質感に
『Notepaper Screen』を装着してみた。
パネルに直接Sペンを使った時はツルツルとした書き心地だったが、Notepaper Screenの上でペンを動かすと、紙のようなザラつきのある、いい意味で摩擦がある書き心地になる。
その感触から「カリカリカリ…」という音まで感じられるような書き心地で、書くのが楽しくなる。
落下、汚れ、傷からタブレットを守る『Outdoor Cover』
見た目から頑丈さが溢れている『Outdoor Cover』は、落下、汚れ、傷からタブレットを守るタフネスなカバー。
他のカバーのように液晶側はむき出しなので保護フィルムは必須。
カバーの内側に網目のような凹凸がエアカバーの役割を果たし、タブレットを外部の衝撃や落下から守ってくれる。
他のカバー同様Sペン用ホルダーがあり、ペンの取り出し方はスライド式になっている。
背面にスタンディンググリップがあり、自由な角度に調整が出来る。
横置きにしてスタンドにできる他、グリップがグルーッと外側まで回せるのでフックなどに吊り下げて使う事もできる。
アクセサリーを付けた時の重さと厚み一覧
アクセサリーの重さ(約) | 本体装着時の重さ(約) (Sペン含まず) |
本体装着時の厚み(約) (Sペンカバーを含めた高さ) |
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Book Cover Keyboard | 423 g | 921g | 14(20)mm |
Book Cover Keyboard Slim | 281g | 779g | 15(21)mm |
Smart Book Cover | 342 g | 840g | 11(17)mm |
Privacy Screen | 99 g | 597g | 7mm |
Notepaper Screen | 93 g | 591g | 7mm |
Privacy Screen+ Book Cover Keyboardの片面 |
267g | 762g | 11(18)mm |
Outdoor Cover | 271 g | 769g | 21mm |
アクセサリーの重さと、本体を装着した時の重さと厚みを測ってみた。
本体の重さは約498グラム。Sペンを装着した場合は Sペンの重量の9gがプラスとなる。
なお、厚みはSペンカバーの高さ(約6mm)を含まず、それぞれ1番厚みのあるところで筆者が計測したもの。
どのアクセサリーを装着しても1kg未満でスリムなので、持ち運びやすいサイズと重さにまとまっている。
まとめ
映像は非常に鮮明だし動きもとても滑らかです。
映像は当然のようにキレイだろうと思っていたけど、出てくる音の良さに圧倒されました。
キレイな映像に臨場感のある音が楽しめるので、動画や音楽、ゲームをしっかり楽しみたい方には大満足の性能です。
バッテリー持ちはかなり良く、適度に映像を見たりゲームをしたりしつつで充電頻度は2〜3日に1回程度です。
分割表示をして使ったり、ポップアップ表示ができるのはタブレットならではなので、大画面を活かして色々な事ができます。
筆者はBook Cover Keyboardを装着して使っていましたが、普段日本語配列のキーボードを使っているとUS配列のキー配置には違和感があります(日本語配列のキーボードが欲しい…)。
本体だけでもこのサイズでこの重さ・薄さというのは中々ありません。
アクセサリーを付けても非常にスタイリッシュで持ち運びやすいので、長く愛用するにももってこいなタブレットです。
ただ、冒頭でも述べたように、これ1台で文句ない!というようなスペックでもあるので、お財布には優しくありません。
じっくりお財布と相談してください。
でも買って損はなかった!と思えるタブレットであることは間違いありません。 2023.11.10 (ぴよこ)